ばみの乱読日記　と猫雑貨。

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今年も素敵な猫柄がそろってます。

レトロモダンが素敵♡

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ばみとんきー

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奇跡の生存者による魂の証言
衝撃のノンフィクション！
中東シスヨルダンの小さな村。学校にも通わず、鞭で打たれながら奴隷のように働く17歳の少女スアド。恋愛は死に値する行為と知りながら、恋する気持ちは止められなかった……
遠い過去の話でも、フィクションでもない。もう目をそらすことはできない。
婚姻前の性交渉……そのために少女は火刑にされた。
今なお虐待と死の危険にさらされている女性たちの、衝撃の記録！

まったくひどい話 です。
エジプトやパキスタンを旅行したことがありますが
女性が一人で歩いている姿なんか皆無 でそれだけでも
違和感があったけれどあのような貧しい国でさらに虐げられている
女性たちが居ることに悲しく思います。

この主人公（著者）がなぜこのような目にあったのかということを
背景を織り交ぜながら 淡々と 書かれています。

当然プロの手も通っているのでしょうが素人の文章って
感じで　それがまたリアリティがありました。
“ファウジーヤのさけび”をちょっと思い出しました。

教育を受けていず親の元から結婚して出て行くことのみを
希望にしている少女だからこそこのようなハタからみると浅はかな
男にだまされるという結果になってしまったのでしょうが・・。
確かに火をつけられるような犯罪ではありませんし、
そもそも婚前交渉を犯罪だなんて思いませんが・・。
男の人と眼を合わせるだけで売春婦と呼ばれる村で育ったのに
会って３回でせっくすですか？
違和感。

モラルに関しては各国によって違うのでそれを外国人がどうこう言うのは
どうかと思うけど
（ 鯨問題なんていい加減にして欲しいと心から思う し）
問題は女性に何の権利もない（生存権もありません）、

人口の半分が外で生産的な仕事が出来なきゃ国が発展しないのは当然で
だから貧しい国は貧しいままなのに、
オトコって馬鹿。

幸い著者はヨーロッパで幸せな結婚をされてお子さんにも
恵まれているようですが、それでも逃げ出してきた国の
家族に生きていることがバレたら
殺されるかもしれないと顔を出すことも名前を出すことも
出来ないなんてそこまでして守らなければいけない男が作り出してこだわる
“名誉”って何なんでしょう？

虐げられている女性はもちろん地獄でしょうが
女性を愛情の対象としてみることの出来ない男性たちも
幸せではないのではないでしょうか？

このような 男尊女卑 はあくまで因習で宗教とは関係がないと思うのですが
男たちの 都合のよいように イスラム教と関連つけていると
事はもっと複雑になってしまう。
本当に難しい問題ですね。

日本だって “男女雇用機会均等法” なんて法律を作らなければ
いけないほど男女は均等に扱われていなかったわけだし
いまだって公平とはとても言いがたいけれど
少なくとも今は“名誉”のためとはいえ殺人が肯定される
国ではないし、そんな国で生まれ育ったことを本当にラッキーだと思う。
“ 普通“にしていることが実はすごく恵まれている ということに
気がつかせてくれる１冊なので、
凹むことがあったときに再読しようと思います。

嫌なことがあって、なんてワタシって不幸なの？！
って思っている人とか小さなことでトラウマだの
ストレス障害だの騒ぎ立てる人には今すぐ読んでもらいたいです。
こんな目にあっても人のせいにばかりしないで前向きに生きてる人も
いるんだぞってことで。

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