PR
Free Space
Freepage List
Calendar
Category
Keyword Search
Comments
勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。わたし、姫宮あゆみが見かける巫は、ビア・ガーデンのボーイをしながら、コンビニエンス・ストアで働き、新聞配達をしていた。名探偵といえども、事件がないときには働かなければ、食べていけないらしい。そんな彼の記録者に志願したわたしだったが…。真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と記録者であるわたしが出逢う哀しい三つの事件。
冬のオペラ
2編は短編、最後は中篇の3編が収録された本です。
が。
とても アンバランス
な感じを受けます。
長さだけの問題ではなく最初の2編が
割とコミカルな内容なのにも関わらず最後の”冬のオペラ”は
なんと殺人事件まで起きてしまうけれど
殺人事件にするほどの内容ではないし
しかも全員陰湿。
それに、登場人物のやりとりが浮世離れしているというか
禅問答みたいというか抽象的というか。
あの 気取りすぎたオバカ小説
メルカトル鮎最後の事件
よりはましではあるものの、
なんとなくこの作品を彷彿とするような。
しかも読み進めていくと主人公の両親は亡くなっているらしいとか
登場人物の背景もやや見えては来るものの
かなりの説明不足
な気がします。
名探偵の名探偵である所以の”真実が見えてしまう”に関しても
超能力者とかなんとかの説明はまったくなし。
しかも本を読む限り”私には真実が見えてしまうんですよ”みたいな
告白すらない。
読み手に察して欲しいという意図なのかもしれませんが
はっきりとした回答が欲しいワタシのような読み手には
ちょっと消化不良です。
とはいえ、キャラクターはとても変人で魅力的。
是非 コミカル路線でシリーズ化して欲しい
と思います。
慈悲海岸 曽野綾子 Oct 16, 2024
ピリカコタン 中井貴恵 Oct 2, 2024
七色の海 曽野綾子 Sep 27, 2024