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敗戦から2年目、裸一貫になった松坂熊吾は、大阪の闇市で松坂商会の再起をはかるが、折も折、妻の房江に、諦めていた子宝が授かった。「お前が20歳になるまでは絶対に死なん」熊吾は伸仁を溺愛し、その一方で、この理不尽で我侭で好色な男の周辺には、幾多の波瀾が持ち上った。父と子、母と子の関係を軸に、個性的な人間たちの有為転変を力強い筆致で描く、著者畢生の大作第一部。
流転の海
久しぶりに一気読み本。
面白かったです。
宮本輝は好きな作家です。
名声・地位ともに大御所作家なんでしょうがいつまでも
青臭いというか若々しい文章を書く作家だと思います。
下手っていう意味ではなくて・・なんていうかどこかにちょっと自信の無さを
うかがわせるような。
最初はワンマン夫を持って不幸な女なのかと思った妻・房江ですが
読み進めるとロマンスもあったりしてほっとします。
宮本さんのお父さんがモデルだそうですが
かなり 豪傑
な方だったようですね。
良くも悪くも転び方の大きい人
のようで展開が速くホント、
一気に読んでしまいました。
3部作かと思って3冊同時に購入しましたが
(古本屋さんだったので3部までしかなかったんでしょうきっと)
実はまだ続きがあるらしい。
う~ん、しまった~。とりあえず3冊は一気に読んでしまいそうです。
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