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私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは。傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。
【中古】afb【古本】きらきらひかる/江國香織
以前、 絶対に読んでいるんですがなぜか家に無い。
図書館から借りたんだったかなぁ。
と、言うわけで
この夫婦の過去って何だったっけ?と新たに入手して読んでみました。
うっすらと覚えてはいるんですが新鮮に読みました。
確か以前は100%の純愛小説って言う売り文句が良くわからなかったのですが
今回はすんなり 「あぁ、コレは純愛小説だなぁ」と納得。
純愛だからこそ稀有で、 もうほとんどありえないファンタジー
ってくらいで。
純愛なのは笑子さんだけって気もするけれど。
相手の夫であり他に恋人がいるホモ夫は実は笑子サンも大切に思っているあたりが純愛ではないと思うんだなぁ。
あとがきに江国さんが書いているこの言葉が江国さんの恋愛観を
要約しているようです。
『ごく基本的な恋愛小説を書こうと思いました。誰かを好きになるということ、その人を感じるということ。人はみんな天涯孤独だと、私は思っています。(中略)素直に言えば、恋をしたり信じあったりするのは無謀なことだと思います。どう考えたって蛮勇です。それでもそれをやってしまう、たくさんの向こう見ずな人々に、この本を読んでいただけたらうれしいです。』
蛮勇。
なんていい言葉なんだろう。
女性ならではの生真面目さから出てくる言葉のような気もしますが
蛮勇であることを知っていながらあえて信頼しようと挑む人間関係。
みんなガンバレ。
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