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いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って―。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。
【中古】文庫 ライオンハート【10P06Apr11】【画】
まさに 世界は二人のために状態 のパラレルワールド。
夫も戦争も失業もなにもかも一瞬にしてどうにでもよくなってしまうような「運命の人」がいるエリザベスとエドワードのお話なわけですが。
結局、メビウスの輪の一部では添い遂げているにもかかわらず
また別離と再開を繰り返すこの二人はいったい幸せなのか?
ってかこの二人にかかわってしまった周囲こそ迷惑この上なくないでしょうかね?
ま、なにせ世界は二人のためにあるわけだし、いいんですかね。二人さえよければ。
この妄想の作り手がエリザベス女王だとはまた大きく出たものだと
思いますが各エピソードとのつながりが詳細にわたって綿密に
計算されているので読み解くのもなかなか面白かったです。
再会できるのが一瞬だからこそ、待ち焦がれてその瞬間が輝くのねぇ、きっと。
すれ違いとか運命、ってのはロマン小説の基本です。
障害があるからこそ盛り上がるもんなんです。
この小説を読んであぁ、ステキと目をハートにする純真さはワタシには残されておりませんがそれでもさらりとしているようで絵画的な恩田陸さんの世界に引き込まれました。
多分初恩田陸作品でしたが、ほかの作品も読んでみたいです。
恋愛小説は得意分野じゃないんですけど・・。
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