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逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか--理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。
八日目の蝉 (中公文庫) (文庫) / 角田光代
産みたいけど産めるかどうかわからない。
タイムリミットは目の前に迫っている。
そんな緊迫感のあるワタシの状況で読むにはなんていうかまぁ、ちょっと重かったです。
だけど、中絶のせいでもう妊娠できないと信じ込んだ主人公、ちょっと軽はずみ。
思い込みの激しいタイプなんですかねー。
すべてはその思い込みから始まる悲劇なんですが。
主人公、若いんだしさーなにも誘拐なんかしなくてもよかったのに。
そもそも不妊になったって思ったのも間違いだったんだし産みたいんなら
ちゃんと調べようよ。
確かに産んでみたい育ててみたいっていうのはある意味本能のようですからねぇ。
母性なんぞ持ちあわせていないと想っていたワタシですらそう思うのだから
人生1度くらいはスイッチが入るものなのではないかと。
ってことで『母性』という (ワタシ的に)
タイムリーなテーマだったけれど
イマイチ違和感がぬぐえず。
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