ばみの乱読日記 と猫雑貨。

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今年も素敵な猫柄がそろってます。






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ばみとんきー @ Re[1]:レイガンに思うこと。(09/10) KOKO_2010さんへ えっと…ブレイキンってな…
Apr 3, 2015
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カテゴリ: 本のこと
📚紹介文📕
「ママ、イギリスの男の子って、ダディみたいよ。皮肉っぽいジョークばかり」「マリア、ママはその皮肉に20年耐えぬいてきたの」。私の夫は英国人、長女ヘザー18歳、次女マリア15歳、三女ナオミ14歳。これが私の愛する家族です。娘たちが英国へ留学する前に、私はその娘と2人だけで南の海に旅行する―3人の娘たちの美しい成長と家族の輝きとユニークな生活を活写する。




【中古】 ファミリー・レポート 新潮文庫/森瑶子【著】 【中古】afb



森瑶子さんを知っているのはワタシより上の世代だと思われ。
母親世代がリアルタイムだったと思われますがそういったわけで家に何冊かあってなんとはなしに読んでみたけど都会のオトナのオンナの臭気ムンムン毒気に当てられたばみ、中学生のあの日。

懐かしいのう。

その後そこそこオトナになった(と、自分では思った)ころまた色々と読んでみましたが、エッセイは自慢ばかりだし、小説は「アタシ、お高いオンナなのよ、アナタお金あって?」とか、「何もかも持っているのに満たされない金満主婦の昼下がり」みたいな✨バブル✨そのもののオンナばかりで生活に追われていたビンボー人にはこれまた目に毒だったふた昔前。

それで10年弱前に何冊か読んでまた 「ケッ」 っといっていますね〜。
このころも更に生活に追われ、仕事に追われてた上モラハラ旦那にえらい目にあわされてたのに現実から目をそらして人生こんなもんさ的な卓越したフリしてた頃ですね〜。

で、このエッセイですが。

「こうあってほしい」という願望というフィルターを通した家族の姿 だったのかな、と思います。
家族に厳しいけれど本当は愛してくれている頼れる英国紳士の旦那。(本当のところはモラハラな上にヒモ。)
美しくて天真爛漫で甘やかしてしまっているけれど私が愛情をかけているだけ私を愛してくれている娘たち。(親が娘を美しいと思うのは勝手だけどそれをバンバン書かれてしまった娘たちに同情。本の帯ですら"美しい3人の娘たちの成長と…"ではなく"3人の娘たちの美しい成長と…"になってる微妙さ。)

だけど、最終章「途方に暮れて」は本音が混じっているのかなと思いました。
勝手で金食い虫の夫と娘たち。

「長女は私の左手のダイヤの指輪を、次女は私の首飾りを、三女は私のロレックスの金時計を狙っている。つまり、私が死ぬのを待っている。」
こんな文章ももしかすると半分本気でそう思ったんじゃなかろうかという悲愴感。


さらには自分の父についても。
父の文才のなさ、なぜかと言うと父の文章はいいカッコしいで上辺だけだから、(もう少し柔らかく書いてあったけど要はそんな感じ)と書かれているけれど、後書きもこの父の手によるもので。
これがまた、全くもって 謙遜に見せかけた自慢自己満足オンリー。
私が私は私の。
自分中心とした家系図まで持ち出す何様デスか状態&そんな文章に、あぁこの人が家族じゃなくて本当に良かったと思いましたよ。



他にも、検診で胃が引っかかり、胃がんかもしれないとショックを受けたという『陰々滅々の巻』。
「やりたいことはほとんどたいていやってみたし、欲しいものもたいてい手に入れたし今ここで死んでも思い残すことはないな、と気を取り直した。末の子がまだ13歳だから、15歳まで側にいてやりたいが、現代の医学の力を借りれば2年くらいは命を引き延ばしてくれるだろう、と先の見通しも少しだけ明るくなったわけだ。」
この年は1986年で実際彼女が本当に胃がんで亡くなるのは1992年だからその前の話なのだけれどドキッとします。
この文章だって半分ネタ半分本気で心配、くらいの気持ちで書かれたのではと推測しますが。

次の章では胃カメラの結果大丈夫でした、 「おかげで私の寿命は2年からあと20年と、10日ほどの間に10倍も伸びた。」 なんて書かれているけれど…。





そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)
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Last updated  Apr 3, 2015 07:40:05 AM
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