バーニーズのジル君日記。

バーニーズ・マウンテン・ドッグ

これからバーニーズを飼おうと思われている方、バーニーズが欲しいと思っている方へ

保健所へ殺処分として邪魔なモノのように持ち込まれる、バーニーズ。捨てられてしまう、バーニーズ。そんな不幸な子がいていいわけがない。

こんなに大きくなるとは思わなかった。
世話が面倒くさい。
イタズラが手におえない。もっと大人しい犬だと思っていた。赤ちゃんが生まれたから、もういらない。もっと大きい立派な犬を飼ったからバーニーズはいらない。思っていたより大きくならなかったから･･･

バーニーズと暮らして、殺したり、捨てられるような人間は、最低です。そういう方の所へ、バーニーズが1頭たりとも行かないように祈るばかりです。

まず、思い直してほしい。
「バーニーズを飼う」のではなく、「バーニーズと暮らす」「バーニーズと一緒に生活する」のだということ。

バーニーズは本当にかわいらしい。この配色、表情、パピー時代のモコモコぬいぐるみ！
犬を飼い始めるきっかけはいろいろでしょう。
かわいいから。
カッコイイから。
それはなんでもいいと思う。

実際私もペットショップにいたバーニーズにひと目ぼれして、何十分もバニの入ったガラスケースの前から動けなかったことから始まった。
それから我が家にバーニーズを迎えられるかどうか、経済的なこともバーニーズという犬種のこと、一生のこと･･･可能な限り1年間勉強して、じっくんと出会った。

本に書いてあるバーニーズのイメージは『おとなしく、従順、ゆったりして、人のそばに寝そべっている』っていう感じ。でも、それだけじゃない！！

バーニーズにもいろんなコがいる。ハイパーだったり、おっとりしてる子、気の小さい子･･･いろいろ。
人間と同じで三犬三様、十犬十色です。
バーニーズはこうだと決め付けず、目の前のその子らしさを受け容れることがバーニーズにとっても私たちにとっても平和で幸せな日々への早道だと思う。

じっくんにはしつけ本もかなわなかった。
デリケートで繊細なじっくんは、怒られると傷つく。その上頑固なので、怒られるとテコでも動かない、言うことをきかない。

じっくんと暮らし始めて、小さい頃は、仕事から帰るとケージの掃除。ウンチが飛び散ってることは当たり前でした。
ウンチのついたじっくんを洗う。
とにかく、噛む噛む噛む！
散歩でも我が強く、小さくても引っ張る力も強かった。
10ヶ月頃になると、散歩中私を襲うようになった。おいちいくれーーーっとガウガウ言いながら飛び掛ってた。
成長と共に男っ気が出てきて、雄犬に対して権勢するようになった。
散歩中も吠えられたり唸られたりすると向かって行こうとした。急に引っ張られて結構転んだなぁ。。
夏はエアコン24時間営業。
他所様の大事なワンコを噛んだ。
子供に抱きついてしまう。
･･･などなど、いろんなことがあった。今もいろんなことがある。

でも大変だったことも、じっくんの目を見ると全部帳消しですよ。じっくんの存在で自分がどんなに成長させてもらい、どんなに救われているか、言葉にできない。

じっくんが幸せそうに笑うと、私も幸せ。
私がいれば、じっくんは幸せ

人間並みの深い感情を持っている犬といわれているバーニーズ。

短い犬生、あなたのために生まれてきたのかもしれません。

不幸な犬猫がいなくなりますように。みんなが幸せでありますように。