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紫色の月光
第十三話「レベルの違い」
ポリスマンとなったネルソンは気合を入れたファイティングポーズを取ると同時、竜神と二人の泥棒を睨んだ。
今の地下は三つ巴の戦場と化している。
ポリスマン達警官側、エリックと狂夜の泥棒側、そして竜神のイシュ側の三つである。
これだけ見ていたら一人しかいない竜神がとても不利に見える。いかに最終兵器の一つであるリーサル・アックスを持っているとはいえ、多勢に無勢。しかも、向こうも最終兵器を持っているのだ。
「………成る程、実験は成功、か」
しかし、竜神は危機感を得てはいない。三つの最終兵器に囲まれているのも関わらずに、だ。寧ろ、余裕の笑みさえ浮かべている。
「なら、君たちには用は無い。ココで皆消し飛ばしてあげよう」
竜神が斧を振るう。それは勢いよく床に叩きつけられると同時、大地震を引き起こした。
展示館の前にはマスコミと警察官が入り混じって大混雑となっていた。
怪盗の犯行予告時刻から既に20分が経過しているが、それでも館内がどうなっているのか分らない為にマスコミが押しかけてきたのである。
周囲には幾つものヘリコプターも飛び回っており、何処の局もこの件を臨時で放送していた。
「はい、こちらは現場の大西です! 先ほどから展示館は妙に静まり返っており、中で何が起こっているのかは未だにふめ―――――」
い、の言葉を発しようとした瞬間、彼の足元が少々揺れ始めた。
振動である。それも微弱な。
いかに微弱とはいえ、それでもその場にいる人間が感じ取るには十分すぎる振動である。
「今………揺れたな?」
「地震………なのか?」
周囲がざわつき始める。それと同時、今度は大地から次々と土の結晶が生え始める。
それも凄まじいスピードで、だ。
「な――――――!」
更に、今度は大地震が大地を揺るがせる。
その大地震は一瞬にして展示館を崩壊させてしまい、最終的には以前の面影の破片も無い状態になってしまった。
地震が収まったと同時、振動で倒れてしまった人々は唖然とした顔で崩壊した展示館を見ている。それこそ何が起きたのかがまるで理解できなかった。
そんな時、その崩壊した展示館の瓦礫の中から人影が現れた。ヒーロー警部とジョン刑事である。
彼らは所々怪我をしており、ジョン刑事に至ってはヒーロー警部に肩を貸してもらわないと立てない状態である。
「何と言う奴だ……! 斧で地震を引き起こすとは!」
ヒーロー警部が体中に走る痛みを堪えながら言い放った言葉はマスコミや他の警察に知られる事はない。何故なら、それこそ非常識な出来事だったからだ。
地下の竜神が振るった斧が大地震を引き起こしたなんて事は、とても常識では考えられない現実だったのだ。
崩壊していく地下の中、竜神は残っている敵を睨む。
それはいずれも最終兵器を保有しているメンバーだ。ヒーロー警部とジョン刑事は先に脱出したが、彼らは残っていた。
「………成る程、その嗅覚でよくわかっているようだ。最終兵器を持っていない人間ではこの私には勝てない、と」
竜神が言い放つ言葉に、エリック達は何も言い返せないでいた。
一振りで地震を引き起こしたリーサル・アックスに脅威を感じているのだ。
「では、私が直々に最終兵器の使い方を教えてやろう。そして受講料として、君達は死んでもらう」
竜神は再び斧を振るう。
今度あの矛先を床に叩きつけられたら今度はこの地下は完全に崩れ去るだろう。
それを察知した3人はこれを食い止めるために三人がかりで竜神に突っ込んでいく。エリックは槍で、狂夜は剣で、ポリスマンは拳でそれぞれの位置から竜神に突撃していく。
「見るがいい、これが最終兵器のレベル4だ!」
竜神が言ったと同時、リーサル・アックスの柄尻は床に突き立てられる。
それと同時、エリック達の足元から無数の土の槍が飛び出してくる。まるで針山地獄である。
「くっ!」
次々と襲い掛かってくる土の槍を回避しながらエリック達は竜神の元に進んでいく。
その先陣を切ったのはエリックだ。
彼は超高速のスピードで土の槍を回避しながらリーサル・ランスの穂先を竜神に向けて突撃する。
「おおおおおおおおおおおおおおっ!」
エリックは気迫が篭った叫びをあげると同時、穂先を竜神に突き出す。
このまま行けば竜神の顔面に直撃だ。
しかし次の瞬間。
竜神の顔面をガードするかのようにして床から大地の壁が出現する。
穂先を大地の壁によって受け止められたエリックは何度も何度も連続して壁を突くが、それでも壁はへこみもしないし傷一つつきはしない。
「見たか。これが最終兵器のレベル4の力だ。見たところ、君たち3人は揃ってレベル3までしか発動できないと見た」
「何を!」
分けのわからない事を、とエリックが言いかけた瞬間、目の前の大地の壁から次々と土の槍が彼の顔面目掛けて生えてくる。
「先ほどのお返しだ。どうやらこの壁は君に今まで受けた突きの分をお返しするつもりらしい」
「――――――くっ!」
エリックが後方に跳躍すると同時、先ほどまで彼がいた場所に次々と土の槍が突き刺さっていく。跳躍するのが一秒でも遅かったら、確実に身体を貫かれていただろう。
「にゃろ………!」
それならばとエリックは宙に浮いた状態のまま竜神にランスの穂先を構える。まるで銃でも構えているかのように、だ。
しかし次の瞬間、ランスの穂先がゆっくりと展開していき、そこから銃口が姿を現した。
「レベル2か」
竜神はゆっくりとアックスを持ち上げる。
「ぶち抜きやがれ!」
ランスの銃口から光が放たれる。
それは次々と襲い掛かる土の槍を問答無用で破壊しながら竜神に襲い掛かる。
「飛んでいけ、アックス」
しかし竜神はまだまだ余裕とでも言わんばかりにアックスの矛先を、自身に襲い掛かってくる光に向ける。それと同時、ゆっくりとアックスが彼の手から離れていく。
しかし次の瞬間、アックスはまるでロケットのように光に向かって猛スピードで飛んで行く。
アックスの矛先が光とぶつかる。
その瞬間、アックスはまるでドリルのように光の中を突き進む。抵抗無く進むその姿は海の中を生きる魚のようだ。
「何!?」
光を突破したアックスはエリックに襲い掛かる。
無論、飛んで来る巨大な斧を生身で受けたらそれこそ一巻の終わりだ。
エリックは右に跳躍する。
次の瞬間、アックスは床を吹き飛ばしながら先ほどまでエリックがいた大地に突き刺さった。
その衝撃をまともに受けたエリックは簡単に吹き飛ばされてしまう。
「どわぁっ!?」
壁に叩きつけられたエリックは力なく床に倒れこむ。
その予想以上のダメージは彼に確かに脅威を感じさせていた。
(くそ! 強いにも程があるだろうに……!)
アックスの柄を再び竜神が掴む。
しかし彼はエリックには攻撃しない。その向けられた矛先を弾く影はソードを持つ狂夜である。
「重い……!」
しかし、流石に斧の一撃を剣でマトモに防御しようとすると不利だ。一撃一撃の重さが違いすぎる。
いかに最終兵器とはいえ、向こうの力は半端ではないのだ。
「ほう、力には自信があるようだ」
それならばと竜神は更に力をこめてアックスを振るう。
振り下ろされる先にいるのはソードを構えている狂夜だ。
しかし狂夜は素早い動きでこれを回避すると同時、ソードを振るった。しかしその刃は先ほどまでの様な金属ではない。その柔らかそうなロープみたいな物は間違いなく、
「鞭だと!?」
「切刻め! スラッシュ・ウィップ!」
まるで蛇のように襲い掛かってくるそれは少しでも触れたら一瞬にして斬られてしまう刃だ。生身で触れたらひとたまりも無いだろう。
「面白い!」
しかし竜神の余裕の表情は崩れない。
彼はアックスを掲げると同時、精神を集中させる。
「ぬおおおおおおおおおお!!」
次の瞬間、竜神は勢いよくアックスを振るった。
それと同時、凄まじい衝撃が狂夜に襲い掛かる。
「――――――!」
刃の鞭を払い除け、そのまま衝撃波は狂夜に襲い掛かった。
何の抵抗も無く壁に叩きつけられるその姿は正に『手も足も出ない』の言葉を現していた。
「さあ、止めを刺してあげよう。そろそろ授業料を払ってもらわないといけないからね」
「俺がいるのを忘れるな!」
竜神の視界にポリスマンの姿が割り込む。
そのポリスマンが至近距離でパンチを放ってくる。
「む!?」
しかし、これもレベル4のアックスによる大地の壁によって阻まれる。
だがポリスマンは攻撃を止めずにひたすらラッシュを続ける。
「無駄だ。ランスでも傷一つつかなかったのだぞ、ナックルでも同じことだ」
しかし次の瞬間。竜神は信じられない光景を見た。
破壊できないはずの大地の壁に次々と亀裂が生じているのだ。
「おおおおおおおおっ!!」
ポリスマンの気迫のラッシュは続く。
その一発一発のパンチはまるでマシンガンのように連射されており、常人の目では全く追う事ができない。
「必殺拳、スゥゥゥゥパァァァァァァァァッ、ナッコォォォォォォォッ!!」
ポリスマンの右拳が強く光り輝く。
その拳は真っ直ぐ大地の壁に突き刺さり、そのまま壁を破裂させた。
「何だと!?」
予想外の出来事に竜神は驚きを隠せない。
だが、更に予想外の出来事が起きていた。それはポリスマンの拳が止まる事を知らずにこちらに突っ込んでくる事である。
「――――――が!」
ポリスマンの拳が竜神の腹部に直撃する。本来ならこれ以上のダメージを与える事が可能なのだが、やはり大地の壁のせいで威力が弱ってしまったのだろう。
「お、おのれ………」
竜神は鉄拳のダメージを受けても倒れない。彼は残りの力を振り絞ってから走り出すと、青い円の中に入り込む。
竜神は素早い手つきでキーボードを操作すると、ある装置を作動させた。
俗に言うテレポーテーション装置である。
青い円から無数のリングが出現し、竜神を瞬間移動させたのだ。
「何だと!?」
ポリスマンはこの光景に驚いていた。
何故なら、こんな技術見たことも無いからだ。ゲームとかでは良く見かける装置なのだが、現実世界にこんな物は存在しない。
ポリスマンは青い円の中に入ってみるが、何も起きない。それどころかこの地下のあらゆる機能が次々と停止していく。
まるで、生命活動を終えたかのように、だ。
「おおっと、いかん! 怪盗を大至急逮捕せねば!」
竜神に気を取られてすっかり忘れていたが、彼の最大の宿敵はあくまで泥棒二人組みである。
しかし、周囲を見渡してみると彼らの姿は何処にも無い。
「あれ?」
一人取り残されたポリスマンはマヌケな声を放ってしまった。とてもじゃないが、先ほどまで勇敢に戦っていた男とは思えない。
狂夜は傷だらけのエリックを担いで展示室の地下から脱出していた。
今回は何とか逃げる事に成功したとはいえ、相手の圧倒的な力の前に成す術が無かったと言う事実は彼らの中に永遠に残る。
「……まあ、獲物をゲットできただけ良しとするか」
狂夜はまるで自身に言い聞かせるようにして言った。
その腰には確かに今回のターゲット、ソードが携えられている。
「我はもっと強くならねばな……今回のような無様な姿だけはもうゴメンだ」
狂夜は強く己に言い聞かせると同時、今度のターゲットは何にするべきか考え始めた。
続く
次回予告
山の中でマーティオはひたすら修行に励む。
大鎌と手榴弾を持った彼は山の中で修行の最中、奇妙な少女と出会う。
だがそんな時、今度は山賊なんかがやって来て……!
次回「雪月花」
第十四話へ
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