.     47歳今まで中途半端に生きてきたけど,この歳になって「今から医者になる」と決意しました

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2025年03月29日
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カテゴリ: 腹膜透析の記録
相変わらず透析時の血流量が少なく、

規程の流量を得るために、透析中の4時間

ず~っと駆血帯で駆血しながら透析しております。

              「駆血帯」こ~ゆ~やつ↓


元来、透析患者は時間の経過とともに

血管が塞がる傾向にあり、定期的に

バルーンによって血管の拡張をします。



何度も何度も拡張ができるはずもなく、

私のように

「土管のよう!」と形容された血管は

そもそも、「拡張」すらされにくく

解決策としては、

シャントの再構築・・・

つまり、別の場所に新たにシャントを作る、のです。

とは言え、新たに作るシャントも、当然

「同一人物」の「同じ血管の延長上」であり、

最初にシャントを作ってから年月も経過しているので

再構築・・・とは言っても期待される機能は





さてさて、

高い頻度で「エコー検査」をしてきた結果

もともと「普通の人とは違う血管構造」 
      (下の方の図参照)

に加えて、ソーセージの作成過程のように



バルーン拡張時には、病院(そこそこ中規模の病院)

の在庫にもない細い針しか通らないため

前回のバルーン拡張も想定した成果が得られず

バルーン拡張の直後ですら

駆血帯(病院から私専用の「MY駆血帯」を与えられています。)

を使用するありさまです。



今週水曜日に、穿刺のエース格の看護師さんが

3回目の「穿刺失敗」を宣言し、

  ※この「穿刺失敗」宣言は、見まわしたところ他の患者では
  ほとんどなされていないし、「失敗」の度に
  担当看護師のみならず、看護師長、担当医までもが
  「ごめんなさい」を言ってくるのだから
  かなりレアなケースなのであろう。

地獄の「刺し直し(※)」になるところ、

急遽カンファレンスが開かれ、

そのまま「バルーン拡張」となりました。

その直後も、「MY駆血帯」は活躍してしまいました。

エコー検査では流量の数値はUPしているので、

「何故実際の流量が少ない?」というのが

疑問として残ったのでした。



 ~~~~~~ (※)地獄の刺し直し ~~~~~~

  毎週毎週「月・水・金」と1日おきに透析に通う際に
  前日の夜には「明日は穿刺やぁ~
   (「透析」ではなく「穿刺」を恐れている)
  当日朝4時頃には「リドカイン・テープ」(貼付用局所麻酔)
  を貼りながら、「もうすぐ穿刺やぁ~
  5時過ぎに家を出る頃には「穿刺やぁ~
  6時前に指定のベッドに


  儀式のようにこのタオルを敷いて
  「まな板の上の鯉」と化します。  
  ここまで相当の時間とエネルギーを消耗し
  何とか「穿刺」さえ通過できれば
  その後の4時間は、少々針の位置が悪くてチクチクしようが
  針を刺す角度が変で多少ズキズキしようが
  1時間おきに「痛くないですか?」と尋ねられても
  万が一「刺し直し」されてはかなわんので
  「笑顔で」「大丈夫!」と応えるほど
  「刺し直し」は、そこそこ波乱万丈な我が人生の中でも
  かなり上位にランクされるほどの苦痛なのです。
  刺し直しの後は、翌日まで「しくしくと」痛みが続き
  回復せぬまま次の「穿刺」の日が来るので
  前日の不安は倍増、当日の不安も倍増
  タイガースタオルを敷く時も怖さ倍増
  「まな板の上の鯉」になった時には「怖さ3倍」
  なのです。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



その後、主治医と外科医担当看護師数名

私を加えて、改めて今後の方針を相談しました。

●穿刺を担当する看護師(穿刺のエース)

 「毎回、かなり痛いことはよくわかるので

 何とか痛みを軽減する方法を探りたい。」

●腎臓内科の主治医

 「シャントの再形成が現実的だが、

 この先の人生を考えると安易に選択肢を狭めたくない。」

●執刀する外科医

 「数値上はバルーン拡張の成果が認められるのだから

 もうしばらく血管の成長を待つのも一考。」

正解が無い中でのカンファレンスは二転三転しつつ

結論は、

★次回、駆血帯が必要な状態(即ち血流量が改善されてない場合)

 ならば、シャントの再構築手術を行う。

 その場合は、透析後に手術し2泊3日(金曜~月曜)

 で入院して経過観察。



そして、運命の金曜日(昨日)。

高い確率で2泊3日の入院を覚悟した私は、

手慣れたもんで、すいすいと入院セット一式を

コンパクトにまとめて車に積んで病院へ。



いよいよ、運命の穿刺

エコーマシンをベッドの横に持ってきて

慎重に検査した結果、

やはり流量は最低限では有るが「数値は確保できている」

との結論。

だが、元来の複雑かつ異形な血管構造の為

穿刺が困難であることは避けられない。

ここに至って

「これほど悩んだことはない。」と

執刀担当の外科医が

「血管を1本塞ぐ」

との新たな案を出してきました。



①の先(画面右側)の二股部分の上側に血液が流れるから

①の右下(線路の記号のような吻合部)からの血流が

分散して血流が確保できていない!

(問題の穿刺箇所は、①の少し左側)

だから、二股部分の右上に流れる血管を塞げば

①への血流が確保できるはず!

  塞いだ先の血管は「無くなっても困ることは無い」
  とのことで(ホンマかいな?)あれだけ紛糾した
  カンファレンスもこの一案で全員妥結。

との事で、急遽透析後に

この手術をすることになりました。



朝5時過ぎに家を出て、

待機とカンファレンス、オペ

帰宅したのは15時過ぎでした。

まな板の上に乗せられて、

自らも今後の治療方針の会議に参加して

何とか、「シャント再構築」は避けられました。

シャントの再構築は今後の人生を考えるうえで

「今の箇所がダメなのでその上に作る」

ということは、その後の選択肢をどんどん少なくする

ということに他ならず、そのリスクを回避を出来たことは

収穫と言っても良いでしょう。

また、時間はかかりましたが、

いろんな立場の人の意見が集約されて

なおかつ、自分も参加できたことで

今回の施術が「納得」の上で施されたことに

満足しています。

「インフォームド・コンセント」の

理想的な例であると思われます。


後は、来週の月曜日

せめて「刺し直し」無く、

今までよりも少しは楽に穿刺が出来れば

もう「痛い」とは言いませんので

これ以上、あちこち切るのは勘弁して下さい。



執刀担当の外科医は

「外科医は何かと切りたがる・・・って思われてるけど

 僕は違うから!切らずに済めば一番いい!」

と声高に言っていましたが、

結局、一番ダメージが低い解決方法で

最小限の部分を「切って」いただきました。

双方妥結・・・でしょうか。



あとから気づいたのですが・・・

手術に際しての「誓約書」に

「万が一、現状の血管ではアカンかったら

 人工血管を使用する」

ような記載がありました。

小学生の頃「サイボーグ009」にあこがれて

いつか僕もサイボーグ!

なんて夢見たことがここに来て叶いだした?

今回は「人工血管」を回避出来て

ステント、腹膜透析用カテーテルに続くサイボーグ化は

阻止出来ました。(TへT)





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最終更新日  2025年03月29日 17時41分11秒
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