2004年02月21日
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カテゴリ: 旅行生活
白浜旅行の続き。


ただ、このホテル、到着したときから何かちょっとだけ不思議な空気を感じたのだが、その理由は、エントランスのロビーにやや大きめの鳥かごに入った「セキセイインコ」がいっぱいいるのだ。ここが民宿とかならまぁわからんでもないが、結構立派なリゾートホテルのロビーに「セキセイインコ」はいかがなものか?と思ってよく見ると、「ユカちゃん」とか「アイちゃん」とか水商売のお姉さんのような名札もついているのだ。

さらに妙なのは、ホテルのロビーから敷地内の庭に出る通路に向かって『癒し課⇒』という表示が出ている。ははぁん、そうか。有名なリゾートホテルといえどもこの日も客数は決して多いとはいえず、経営状態は厳しいに違いない。ここでも余剰人員のリストラに入っていて、成績の悪い従業員は労働条件のキツイ屋外作業か何かに追いやられているのだな、きっと。ううう(涙)。なんて思いながら外の庭に出てみた。

庭といっても結構敷地は広く、芝生のエリアの周囲には遊歩道が続いている。その遊歩道の先を見ると、小さな丸太小屋があり、おもてに白いウマがロープでつながれて草を食べている。おぉ、あの小さな丸太小屋でリストラ社員はウマの世話をさせられているのか、と思って小屋の前まで行くと、そこにはペンキでこう書いてあった。『癒し課・係長 まえだすばる』。
小屋の中をのぞくとそれはまさに馬小屋で、他にヒトは誰もいない。白いウマ… 。係長… 。まえだすばる… 。
アンタですか、「すばる係長」。

ロビーに戻ってあらためてホテルのパンフレットを読んでみると、話はこういうことだ。「癒し課」の構成員は全員人間ではなく、管理職はこのポニーの「すばる係長」と、その上司にイヌの「大地課長」というのがいるらしい。その他、ヒラ社員のアヒル、金魚、カメ、そしてロビーのインコたちだ。夏にはカブトムシも加わるそうだ。
それにしてもホテル側の目的は何なのかと思って調べてみると、これが実に素晴らしい話なのだが、このホテルは地元のお年寄や心身に障害を持つ子供たちに温泉やプールを無料開放していて、さらにこの動物達と触れ合う事で心の潤いや豊かさを取り戻してもらおうと「アニマルセラピー(動物療法)」を取り入れているというのだ。そこで、動物たちも社員同様にお客様に接するようにということで、部署や役職や名前を付けて演出しているのだという。

すばる係長

で、あの、すばる係長、ちなみにワタクシこういうものですが、あ、名刺、いらない?あ、そう。  
*すばる係長のいるホテルの庭のマップは こちら





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最終更新日  2004年03月01日 02時12分14秒
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