2004年09月14日
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カテゴリ: 雑考生活
以前、ある年上の知人と飲んでいる時に「人生の幸せと不幸せ」の話になった。

一瞬、なんとなく気のきいたステキな理屈のようにも聞こえたが、そんなこと、あるかいな。

生まれてすぐに飢餓で死んでいく貧しい国の子供たちや、幼くして地雷を踏んで死んでいく外国の子供らは、一生不幸のまま死んでいくではないか。彼らには逆転の幸せなんて永遠にやってこない。世の中は、もともと不平等なのだ。
冒頭の彼の話は、どうせどこかの宗教の請け売りか何かだろうが、いい年をしてロマンチックな自説を満足げに話すこの男を見ていたらなんだか気持ち悪くなり、その日は適当に切り上げて帰ってしまった。

ここのところ、国内でも無力な子供が犠牲になる悲惨な事件の報道が相次いでいるが、いずれも幸せと不幸せの調和などとれないまま、圧倒的に不幸なまま命を絶たれていく子供たちの、胸がつまる事件が多い。
今日の夕刊の一面トップには、児童殺傷事件の犯人の死刑が異例の早さで本日執行された記事と、数日前から安否が心配されていた兄弟誘拐事件の子供の遺体が発見され、犯人が兄弟の殺人を自供したという痛ましい記事とが、象徴的に並んでいた。


ワタシは別に死刑推進論者ではないが、今日ばかりは、「罪もない子供を殺すと、ホラみろ、こんな風に即死刑になるぞ」というあまりに解り易いこの報道の構図が、少しでも、次に起こるかもしれない事件の抑止力になればと願わずにいられない。
まったく、やるせないのう。





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最終更新日  2004年09月15日 03時37分54秒
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