2005年09月23日
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カテゴリ: 雑考生活



初めてのパリでエルベ・シャプリエのショップに行った時、膨大な色バリエーションのバッグの中から好きな紫色を見つけて「このパープルのバッグを見せて」と言うと「ノンノン、ムッシュー。これは“ボルドー”よ」と店員にキッパリと否定され、ははぁ、さすがは色にこだわるファッションの国やなぁと妙に感心したのを覚えている。

毎年、春夏と秋冬シーズンの立ち上がり時期にファッション誌などで「今年の流行色は○○」みたいな特集が組まれるたびに、「おいおいヒトに断りもなく、その色一体誰が決めとんねん」と思う人も多いはずだが、これはやはりフランスのパリに本拠のある「国際流行色委員会(インターカラー)」という国際的な組織が決めているのである。世界で十数カ国がこれに参加しているが、日本ではJAFCA(ジャフカ=社団法人 日本流行色協会)というところが代表になっている。各国が持ち寄った提案と、社会情勢やそれに伴う生活者の心理なども織り込みながら、実際に市場に流通する1年半前の時点で、1年半後の「流行色」を決めている(例えば9・11テロ以降は基本的に癒し系の色が前提みたい)。で、それによってファッション業界は、布地の確保やデザインの準備などの生産管理を効率良く行なっていく、というための仕組みであるのよね。つまり流行色とか言いながら計画的に流通させられてるワケですよ。

ちゅうわけで、今やワシは本人の意思とは関係なく流行の先端を行くムラサキ野郎であり、半年後には「アンタまだネクタイ紫なの?」の流行遅れオヤジに自動的になっていくのである。
ちなみに、 紫色同盟 なるサイトを見つけて、ちょっとだけ勇気付けられました(会員リストはほとんど女性ばっかりだけど)。






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最終更新日  2005年09月24日 00時30分56秒
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