2007年03月17日
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カテゴリ: 会社生活


若干フライングとは思ったが、直接通達されてないので口止めされているわけでもなく、内示の当日にいきなり本人に宣告があるのはあまりに酷だと思い、その夜、とりあえずワタシの知っている事実だけでも彼に伝えておこうと、食事に誘った。

行きつけのカウンターで、「大体何の話か察しは付くか?」と切り出すと、「恐らく、こういう季節ですから・・・」と、半ば覚悟している返事。そう、実はその通り、ということで、まず決定内容を伝える。普段はめったに感情の起伏を表に出さないタイプの彼も、さすがに激しく動揺している様子。「それは本当なのか。いつ決まったのか。誰が決めたのか。その決定は覆る余地はないのか。なぜ自分なのか。希望は出していない。」等々、当然ながら数々の疑問や不満が口をついて出る。それに対し、「組織の人事というのは、いつだって理不尽さを孕んでいるもの」と前置きしつつも、この場は彼のモチベーションを下げることが目的ではないので、その決定に対するワタシなりの“解釈”ということでいくつか話をした。「今回の話は、具体的に指名があったと聞いている。こちらが放出するのではない、請われて引っ張られということ。いまや管理系のセクションといえども、戦略的思考を抜きにしてはやっていけないはず。そういう観点からも、現業のスキルを活かすような事を期待されているのではないか。」などなど。

それに対して「とにかく決定には不満である。突然言われても困る。今の部署のままでいたい。異動が避けられないと知っていれば、せめて別の行き先を希望したのに。」等々、日頃おとなしい彼にしては若干予想外の激しい抵抗の言葉。実は、もともと彼は、社内でのコミュニケーションが(タテ・ヨコともに)得意な方ではないし、仕事においてもあまり自分の意志を貫いて主張するタイプではない。なので、この事態になってのこの態度を見て、今度はワタシも話し方のモードを変更。

だったら、なぜ日頃からもっとアピールしなかったのか。今の場所にいたい気持ちはわかったが、いて何をやりたかったのか。残念ながらそれは周囲にほとんど伝わっていない。いま在るポジションが気に入っていたとして、なんとなくそのまま続いていくなんてことは、特にこれからの時代あり得ない。自分はどうなりたいのかを見極め、なりたい状態に持っていくために今の場所が必要なら、い続けるためにはどうするか(或いは逆に、脱出するためにはどうするか)を常に意識しておかないと、今回のように予期せぬところに流されても誰も助けてはくれない。そういうもんですよ。

いやホントはそんなことよりもさ、明日から会社サボっていいから、早く向こうに家を探しに行かないと物件なくなるよ。もう3月下旬だし。正式な内示なんか待ってたらやばいよ。一番言いたかったのはそのこと。ホラ行け、速く速く。解散。






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最終更新日  2007年03月22日 02時11分57秒
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