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母親との遭遇------------。
その場はなんとか誤魔化したけど、なんだかぎこちない空気が流れる。
それでもドロだらけな双葉にストールをかけてやる響子。
そんなことしないでいい。
そういいたそうな洋貴だけど・・・母は何も知らないのだ。
彼女が誰なのかも・・・。
その場をそそくさと離れたあと、洋貴は双葉に告白する。
「あの人、僕の事許してないんで。
僕が、妹を置いてったこと----------」
昔亜季のことを謝ったことがあると言う。
だがそこで母は 「大丈夫」
と答えたという。
それは大丈夫じゃないから大丈夫って言ったんじゃないのか。
双葉の方も告白。
最初は洋貴が嫌がらせの電話をしているのではないかと思っていた。
でもそうじゃない。
では一体誰が?
なんと、 それは母親の響子。
そうか、そういうことね。
興信所に調べさせ、三崎家族の居場所をずっと追いかけさせ、嫌がらせの電話をかけ、ビラをまかせていたよう。
何故それを知っていて耕平は止めなかったのか。
それが母親の生きがいだったから・・・。
そんなとき、偶然街中で再会してしまう双葉と響子。
すっかり洋貴の彼女と勘違いした響子に名前を聞かれ、思わず双葉はそこに張ってあった選挙ポスターからサクだと名前を偽ってしまう。
でも、なんだか響子は双葉を気に入ったようで、ボーリングに一緒に行ったり、洋貴の家に行ったりと、変な方向へ話が進んでしまう。
何故そんなことになっているのか?
信じられない洋貴。
でも、双葉がもし文哉の妹だと響子にバレたらどうなるか?
それを思うと、いてもたってもいられず、強引に双葉を追い出す洋貴。
そこで、響子にはもう興信所を使うのはやめろというのだが・・・。
「子供の命、守れなかった親は、生きてる資格ないの」
それは事件後、世間から響子が言われ続けた言葉。
あんな小さい子から目を放してと、散々中傷されたよう。
だから亜季が死んだとき、自分も死んだのだ。
「母さん、死んだの」
だから加害者家族は許さない。
だが、帰り道で、双葉に再び遭遇してしまった響子は、そこで亜季の話を聞かせる。
座るとスカートからみえる膝小僧が面白いとはしゃいでいた亜季。
ゴリラの血液型はみんなB型だと教えてくれたとか・・・。
話を聞いてるだけでも、双葉としてはやりきれないだろうなぁ。
騙している後ろめたさもあるし、そんな大切な娘さんを兄が殺したのだから・・・。
だがあの日も、ねだられて買ってやった膝丈のスカートを着ていた亜季。
あの日・・・。
どうしても聞けなかったことがあると、ふらりと倒れてそうになってしまう響子。
母の苦しみを理解した双葉。
同じ女性だから分かるのだ。
悲しんでいただけではない。
響子は苦しんでいたのだ。
亜季が何をされたのか?
殺される前に何をされたのか。
それを知るのが怖くて怖くて・・・聞けなかった。
「母親だから!!」
15年のしこり。
例えどんな結果だとしても・・・。
「それを知らない方がずっとずっと苦しいはずだから」
だからお母さんを救ってあげてほしいと訴える双葉。
そこで洋貴と双葉は亜季の検書を探しに行くことに。
だが、保管期間は5年と言うことで、もう調書などは保管されていなかった。
その時、ふたりに声をかけてくれたのは、5年前母親を殺された被害者の女性・藤村五月。
まだ裁判中だという彼女は、そういうのに詳しい記者がいるということで、紹介してくれるのだった・・・。
五月は洋貴に問う。
15年たっても、悲しみは消えないのか?
向き合うかどうかだろうけど、
「箱の中に閉じ込めちゃったりはできるんじゃないかなって思います」
でも、彼女のおかげでどうやら無事亜季の検視調書が取れたよう。
それを持って母を尋ねる洋貴。
当然そんなものを見たがらない響子は逃げ腰。
それでも洋貴は必死にその調書を読んで聞かせる。
亜季は響子が心配しているようなことはなかった。
性的ないたずらはなく、鈍器での頭部陥没による死亡。
死後湖に入れられたようだというのだ。
「母さんのせいじゃないよ」
ようやく正面から言えた謝罪。
「ごめん、俺が亜季を置いてったから・・・。
ごめんなさい、ごめんなさい・・・ごめんなさい」
涙を流そうと、流しで顔を洗いながら、何度も謝罪を繰り返す洋貴。
「洋貴のせいじゃない。
お母さん洋貴のせいだなんて思ってない。
「亜季にはちゃんと届いてる」
涙を流し慰めあうふたり。
「お兄ちゃんでしょ。お兄ちゃんが泣いてたら、亜季が笑うよ」
その言葉に、ようやく顔を上げた洋貴。
「励ますつもりで来たんだけど・・・」
泣き顔を見て、お互い少しだけ前に進めたけど-----------。
それでもまだ原因究明には至ってはいないのだ。
「どうして亜季は殺されたの-----------?」
思い出の中、亜季が無邪気に響子に尋ねる。
それに答えられない響子は、うずくまって声を上げて泣き出してしまうのだった・・・。
まだまだ根本的なことが残されているんだよなぁ。
親子関係はこれで修復できたかもしれない。
でも、亜季は何故?
その疑問だけは消えない。
興信所にはもうビラも嫌がらせもやめさせる。
でも、その代わりに・・・響子はどうやら今の双葉たちの住む家を教えてもらったよう。
家を訪ねる響子は、そこで三崎父と遭遇。
そして、今度は双葉に付き合って、彼女が昔住んでた家に向かうことにした洋貴。
だがそこはすでに更地になり、草が生い茂っていた。
もう何年もそんな感じのよう。
一方・・・草間ファームに新しく入った臼井という女性。
彼女もまた元受刑者なのかな?
だが・・・ 彼女は文哉の事を知っていたのだ!!
雨宮ではなく、三崎の名前で呼ぶ臼井。
彼女は一体誰なのか、興味だけなのか・・・。
真岐に言い寄られているだけにこれはまた波乱がありそうだよなぁ。
やっぱ気になるのは文哉の動機。
双葉を殺そうとした過去があるだけに、その関連性も気になるよなぁ。
今回は親子関係の修復ってことで、ようやく母と息子と向き合えたんではないかなぁ。
双葉への感謝への言葉が全てだったと思う。
流石にあのふたりの泣きのシーンはぐっときたわ。
でも、次回早速双葉の存在が響子にバレてしまったようだし、ここから響子がどうするか?でまたひと波乱ありそうですね。
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