世界で一番愛する人と国際結婚

キューバの暑い夜 4




キューバの首都ハバナは、現地では、ラ・アバナ・ビエハと呼ばれる
セントロで、思った以上に大都会だった。


私達は翌日、両替所を求めてさまよい歩き回った。
街の数少ない両替所は、どこも長蛇の列で1時間近く並んだ。


私の知る他の中米諸国と同様、街の雰囲気は古いスペインという感じだ。
コロニアル調の建物が並び、ほとんどの家にはパティオが付いている。
街の至る所にプラザやカテドラルが点在する。


社会主義を一番痛感したのが、一人でデパートに行った時。
入り口でまず止められ、ここは出口専用だから入り口に行けと言われる。
そして、手荷物は全てロッカーに預けるよう言われる。ロッカーに
荷物を預けるために、長い行列に並んだ。


恐らく、そこはキューバ一の大きなデパートだったと思うが、品揃えは
日本のコンビニ以下。ロシアのそれよりも、酷かった。


デパートの各セクションが、牢屋のように仕切られていて、
歯磨き粉1つ買うにも、「○○をください。」と頼んで棚から出して
もらわないといけない。


歯磨き粉?スペイン語で何て言うのか知らなかったから、
歯を磨くジェスチャーをしてようやく購入。嬉しかった。



全国民、趣味が音楽とダンスなのが当たり前というお国柄。

街を歩くと、そこいら中のお店からも、道行く車やシクロからも
ラテンのリズモが聞こえる。私はラテンポップスも好きだし、
サルサの音楽も好き。アップテンポなメレンゲや、ロマンティカ
なバチャータも大好きだ。


ストリートを歩きながら、私の心も躍った。


つづく


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