世界で一番愛する人と国際結婚

キューバの暑い夜 5




スペイン本国をはじめ、スペイン語圏の『英語通じない度』は
かなり高いと思う。ツーリストを見ると必ず英語で話してくれる、
他のヨーロッパ諸国やアジア諸国と違って、スペイン語圏の人ときたら、
必ずスペイン語で話しかけてくるのだ。


英語圏の人達と同様、モノリンガルの人が多く、外国人でもスペイン語が
できて当然と思っている人もいる。
「英語みたいにスペン語は誰もが習うわけじゃないのよ」、
とイチイチ説明した。


私は、大学の第二外国語でスペイン語のクラスを取ったきりだった。
実は以前、スペイン語学校に大金を払ったこともあるのだが、あまりに
仕事が忙しのを言い訳に、ほとんど通えなくなって授業料を返金
してもらった経緯もある。


だがキューバ出発の1ヶ月間、多忙を極める中、寝る間も惜しんで?
多少は復習した。


あや子ちゃんは私よりは最近(と言っても7、8年前)、NYの大学で、
スペイン語のクラスを選択したそうだ。


そんな私達のスペイン語のレベルは、ほぼ同じだと思う。
道を聞いたり買物したりはできるけれで、クバーノとの
コミュニケーションが取れるようなレベルではない。


「スペイン語はできません。」と何度も言っているにも関わらず、
おかいまいなしに後から後から話しかけてくる男性達。
私は、宿に戻っては、言いたくても言えなかったことを調べて
復習した。


パリでは、最初の3ヶ月間フランス語を話さず、英語だけで
生活していたことを考えると、大きな違いだ。


次から次へとスペイン語で話しかけられるから、ここに1ヶ月もいたら、
かなり物になるだろうと実感した。


もし私が20代でお金に余裕があれば、キューバにスペイン語留学
して住んでみたいとも思った。


この旅行中で、私の記憶にしっかりと刻みこまれたスペイン語は、
le siento mal(彼女は具合が悪い) かもしれない。



つづく


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: