本読みのひとりごと

本読みのひとりごと

PR

Free Space

読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

Profile

biscuit5750

biscuit5750

Comments

biscuit5750 @ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750 @ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750 @ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2007.05.31
XML
カテゴリ: 読書日記
昼間の仕事を終えてから読み始め、夜眠るまでに読み終えられて刺激がすくないので、最近はときどき新書を読む。



坂東真砂子「女性の品格」。
「国家の…」や「男の…」より、わたしは好き。
劇的に考え方が変わるわけじゃないけれど、背すじを伸ばして街を歩きたくなる。
これは新書を読んでいるというより…そうだな、働く女性版「暮しの手帖」みたいな、婦人雑誌を読む感じに似ている。
ここに書いてあること、全部じゃなくてもいくつか実践したらすごくもてると思う、たぶん。
「めちゃモテ☆」なんてサブタイトルをつけたら、「国家の…」の薫陶を受けた殿方や年上のお姉さま方だけでなく、著者が読ませたいであろう、若い女性にも手に取ってもらえるんじゃなかろうか(しかし品格は失われるなあ…)。
少なくとも、「品格ある女性が品格ある社会をつくる」という言説よりは、「実践したらもてる」というストーリーの方が、はるかに説得力があると思われる、残念ながら。



磯村健太郎「〈スピリチュアル〉はなぜ流行るのか」。

日本の「新聞」が「スピリチュアル」を取り上げるとしたら、現段階ではこれ以上の文章にはならないと思う。
入念で幅広い取材。おどろくほど慎重で中立的な立場。
「○○はなぜ××なのか」という主題設定は、新聞(あるいは雑誌)記事における常套手段のひとつ。
具体例やさまざまな人の言葉が並ぶ。
そして最初に立てた問いに対する答えは、ほとんどの場合、最後まで記されないままだ。
ここに挙げた「語り」や「現象」を手がかりに、さあ考えてください、皆さん。
というのが記事というものの基本的なあり方だ。

それが長い時間をかけて成立してきた新聞の立場、役割だから、根拠や意味があるのはわかる。
しかしこれだけ複雑な時代になると、取材者がもう少し対象との心理的距離をつめないと(感情移入して客観性を見失うこととは違う)、「おもしろい」記事が書けないんじゃないかなあ。とも思う。
さまざまなリスクを含んでいるけどね。
変わらないと、飽きられちゃう。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.05.31 17:27:28
コメント(4) | コメントを書く
[読書日記] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: