Shingo’s endless journey

Shingo’s endless journey

Vol.2


「これも温暖化の仕業か?」と、
ついつい不吉な未来を想像して、暗い気持ちになってしまう。
まぁ、あんまり悲観的になってもしかたないんだけど、
温暖化は立派に「この暑さ」の理由の一つなんだろうなぁ。

昔(と、いってもつい最近まで)、
こんなふうに暑い日にデパートに買い物なんか行くと、僕は決まって体調を崩した。
エアコンが効き過ぎた店内は、汗をかいて湿った体にはあまりに冷たくて
上手く体温調整が出来なくなるから。
でも、最近はどう?
昔ほど、エアコンが効き過ぎてなくない?
ひょっとしたしたら、僕がよく行くデパートだけだろうか?
あそこはベビーカーを押している人が多いから、
生まれたばかりの赤ちゃんの体調を気遣うお母さんの気持ちを考慮して、
あのデパートがたまたまそうしてるだけかなぁ?
いやいや、やっぱり違う!
世の中全体の不景気も手伝ってかもしれないけど、
「省エネや環境への配慮がどんどんポピュラーになってきてるなぁ」と感じること、
結構あるもの。
今、Mr.Childrenはコンサートツアーを行っているんだけど、
地方に行ったとき泊ったホテルで、
連泊する際のタオル、石鹸、歯ブラシを、あえて一日ごとに新しいものに
取り換えることをせず、資源の無駄を減らし、環境への配慮をしています的な
但し書きをしてあるところがいくつもあったし、
またシャンプー、リンス、ボディーソープなどを、
環境への負荷が少ないものにしてある、というところもあった。

もっともっと「環境という、未来を想う心」はポピュラーになれるはず。

それとは逆に相も変わらず原宿表参道、洋服を売るお店。
エアコンをMAXにしておいて、入り口のドアを開けっ放しにしてある。
真冬に通りかかった時も、店員のお姉さんはノースリーブの服を着ていて
(つまりそれだけ店内は温かいってこと)、同様に入り口は開けっ放しだった。

「すごく暑い日」、ついつい涼しくなりたくて、エアコンを強めに設定したくなるけど、
エアコンには「すごく暑い」から「すごく」を引いてもらうだけ。
残りの、当たり前に「暑い」夏を、汗をいっぱいかいて満喫したい、
と僕は思っている。

2004年7月8日 櫻井和寿

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