文の文

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sarisari2060

sarisari2060


ようこそです。
こちらは文のページです。
またの名をsarisari2060といいます。



メッセージは
こちら へ。

tuki



いつかどこかの街角でわたしとすれ違ったあなたは、
あれ、あのひとどうしたのかな?と思って振り返り、
もう一度わたしの左側の頬に視線を送るかもしれません。

そこには肌色の太いテーピングテープが
縦に二本張られています。
テープが張られた部分は
右側のふくらみとはふつりあいに直線的で
不自然な稜線を描いています。

種明かしをすれば、
そのテープの下は空洞、何もない暗がりです。
平成7年の夏にわたしは
そこにあるはずの左頬をなくしました。
そうしてそれからの日々を
片頬で生きてきました。

初対面のひとに幾度となく
「それどうしたの?」と聞かれました。
「歯が痛むの?」とか「怪我したの?」とか
案じてもらうこともありました。

繰り返されるその問いに
どんなふうに答えたものかと
長く思案していましたが、
今では「ちょっと……」と言うことにしています。
でも、それは本当は
とても大変なことでした・・・。

そう、こんなふうに。
補(2) 補(3)




≪文袋 ♪≫

DSCN5251.JPG




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bunsanti's Websiteもなくなりました。

リンクが消えてしまった
「つれづれ」は
こちら



さわむら蛍の作品は こちら

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写真もね。

2012.02.14
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カテゴリ: エッセイ


これといって、こころ動かされることもなく
ただ、なすべきことをなし
おさめるものをおさめていく。
当たり前に朝から晩まで時間がながれる
でくのぼうのようないちにち。

こんなこと繰り返してたらあかん、
などと焦ることもなく
もっともっと、と求めることもなく
自分の輪郭におさまるこのいちにちを
ヨシ!と引き受ける。

それでも、今日のそらのいろは、
今日の日差しや風は
昨日とはすこしちがうな、と
日々のかたむきを感じながら
流れる時間に指をひたすように
いちにちを思う。







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Last updated  2012.02.14 08:04:10
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