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2011.01.09
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カテゴリ: Editor's Life




 すでに編集作業を進めているものや、著者が原稿の最後の修正にとりかかっている段階であれば、いつ頃に本として刊行できそうとか、あるいは、イベント時期に合わせて刊行しようなどと、ある程度の見通しが立つものです。でも、原稿がまだ粗稿であったり、書きかけの段階だったりすると、その年の刊行計画に入れるべきかどうか迷います。

 これは当たり前のことですが、その年の刊行計画に入れるとなれば、◯月に刊行予定といった形で社内で情報が共有されると共に、取次や書店などにも案内を行なうことを考えなくてはいけません。 そのため、 「原稿がくるかどうかわからないけど、とりあえず、刊行計画に入れておこう」  といった軽い気持ちで考えるわけにはいかないのが悩ましいところです。

 また、刊行計画を立てて進めていても、脱稿までは時間がかかりそうだなぁと思っていた著者から 「書き上げたよ」 と思わぬ吉報が届いたりして、その完成度によっては進行中のスケジュールでも見直しをして、その年の刊行計画に組み入れることはよくあります。 

 ただ、その冊数が多くなってくると、嬉しい悲鳴状態となってしまいます。もちろん、気持ちとしては、当初に刊行計画に入れた原稿と吉報の原稿の両方を本として刊行したいものの、やはり一人の編集者が年間に刊行できる冊数には限界があるのも確かだからです。

 それにプラスして、 当然のことながら、 1冊の本を刊行するまでには一定の期間がかかることもあり (これまでの経緯から言って、その原稿を他の編集者に任せることができないのであれば) 刊行時期が翌年にずれ込んでしまうということを、著者の方に正直にお話する場合もあります。

 「著者」 という 「人」 を相手にしているからこそ、なかなか計画通りにはいかないのが常なのですが、だからこそ、この仕事は面白くてやりがいのあるものです。 今年はどんな吉報が飛び込んでくるかを楽しみにしつつ、また1年頑張っていきたいと思います。






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Last updated  2011.01.09 23:23:35
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