もちろん、 このことは、 何も今の学生さんに限ったことではなくて、 私の学生時代にもそうでしたし、今日まできっとそうであったのだと思います。 なので、こうした傾向を否定するつもりはありません。でも、今のその 「安定性」 や 「知名度」 が今後もずっと続くかどうかは誰にもわからないことですし、個人的には、もっともっと中小企業に目を向けて欲しいなぁと思っています。 (出版社も、ほとんどが中小企業です。)
これは当たり前のことですが、どんな大企業も、最初は 「安定性」 も 「知名度」 もないところからスタートし、 そして、 (もちろん株主の力も必要ですが) 社員一人一人の努力と、リーダーの手腕と決断によって 小 ⇒ 中 ⇒ 大企業 と少しずつ発展してきました。 そう考えれば、今は小さな企業でも、将来、大きく飛躍する可能性を持っているわけです。 また、規模は小さくても、すでにある分野では超一流で、大企業にも負けていないといった所もあります。
自分が成長でき、 自信とやりがいを持って働けるフィールドとなるならば、 企業の規模の比較など意味がないのではないかと思います。 大企業に就職したから勝ち組、 名も知られていない小さな企業に就職したから負け組といったことではなく、 自分が誇りをもって働ける企業・仕事であるかどうかが大切なのではないでしょうか。
人が一生のうちに働く時間は、人生の多くを占めるものです。 そうした大切な時間を過ごす企業 (あるいは、企業という組織に限らず、そのフィールド) を、 現時点の 「安定性」 や 「知名度」 だけで判断して選んでしまうのは、とてももったいないことだと思います。
これからの日本の未来を切り拓いていく若い人たちが、世間体や他人との比較といった狭い視野から解き放たれて、自分の人生を大きく切り拓いていくことを期待しています。
久しぶりのパソコンショップ巡りで 2011.05.11
情報に振り回されないように 2011.04.18