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2011.03.06
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カテゴリ: Editor's Life




 従来の紙の本と電子書籍では、買い方・読み方・蔵書の管理が大きく異なっていることは、すでに多くの方が理解していることですが、 そうした中で、 いま自分が気になっていることは、 カバーデザインについてのことです。

 もちろん、 紙の本を出版した後で電子書籍化するといった場合や、 紙の本と電子書籍の両方を発売するといった場合であれば、いずれにしても紙の本のカバーデザインを考えなくてはならないわけで、その意味では、カバーデザインに対する考え方も従来通りでよいのかもしれません。でも、 「紙の本は作らずに電子書籍として出版」という場合には、カバーデザインについても、また違った考え方が求められるのではないかと思っています。

 それと、手で持ってリアルに感じることができない電子書籍のカバーデザインは、紙の本のように静的なものだけではなく、 動的な要素を取り入れたりなど、 電子書籍が存在している仮想空間 (ネット空間) の特性を活かしたデザインが求められてくるのではないかとも思っています。

 ただ、その一方で、読者の方々が電子書籍を購入する際にカバーデザインをどれだけ重視するか、という点も気になるところです。
 単純に比較することはできないのかもしれませんが、音楽分野では、
     ジャケットも楽しめたLPレコード
  ⇒ 小さなジャケットのCD 
  ⇒ ジャケットへのこだわりよりも、好きな音楽を1曲単位でダウンロードして購入する時代へ
という大きな変化がありました。 

 電子書籍も、 読者のカバーデザインへの関心は薄まり、 読みたい章単位でダウンロードする (そういうスタイルでの販売を狙った電子書籍が登場する) ようになっていくのでしょうか・・・。  

 カバーデザインの大切さについては以前に記したことがありますが、読者の方々は電子書籍を購入する際にも、これまでのようにデザインをその購入の一つの動機として、あるいは本を楽しむ一つの要素として見て頂けるのか。 それとも、あまり重視はしなくなってしまうのか。 そこのところは、これから少しずつわかってくるのだろうと思っています。






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Last updated  2012.03.29 08:58:27
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