Precious Precious

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旬の春摘みダージリンを楽しむ



 ルピシア仙台長町店のティールーム開催のお茶会「旬の春摘みダージリンを楽しむ」に参加しました。ルピシアだよりに載っているにも関わらず20人弱の参加でした。スタッフはとても親切なので初めて行った場所でもリラックスできました。

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 テーブルの上にはティーポットやキャディースプーンがあり、お茶会のプログラムを見ると内容盛りだくさん。いろんな水色のアイスティーとテイスティングの準備もされていてどんどん気持ちが盛り上がっていきました。ウエルカムティーの白桃烏龍極品をいただきながらスタートを待ちます。


*ダージリンのお話*

 いよいよ始まりました。メイン講師のスタッフとサポートのスタッフの自己紹介。そして今日のテーマである「ダージリン」についてお話を聞きました。ここで「しまった!」と思うことが…。なんとなく着いた席ですが、スタッフに思いっきり背中を向ける席だったのです。体ひねって話を聞きました。反対側に座れば良かった~正面はルピシアのショップでお客さんが興味深そうにこちらを見ています。
 気を取り直して、ここで新たに知ったこと。
♪ダージリン地方はインド北東部で標高が600~2,500m。茶園は標高1,000mに集中している。
♪インドで生産される紅茶は年間90万トン、うちダージリンは1万トン。(わずか1%!)
♪ダージリンの茶園はおよそ80で茶園ごとに味が全然違うのはダージリンだけ。
♪いろいろある紅茶の産地で気候・土壌、人・技術すべてそろっているのがダージリン
♪ダージリンの年3回の旬のうち、秋摘み(オータムナル)はあまり出回らないので春・夏摘みにくらべて安価

 ルピシアでは ダージリン紅茶の本 が出されたばかりでこの中から上のお話も含め、興味深く聞くことができました。茶園は1つの街のようになっており学校や病院もあって一生その中で暮らす人も多いそうですが、マネージャーなどの管理職(?)には茶園ごとの転勤もあるそうです。これについてはまた後述。



*ダージリンファーストフラッシュの飲みくらべ*

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 5つの茶園の茶葉の水出しアイスティーを飲みくらべします。ダージリン地方はさらに7つの地域にわけられるそうで( 昨年は「7つの谷お試しセット」の販売がありました
地図と各地域の特徴は こちら で見ることができます。

 配布されたテイスティング表に書いたのはこちら↓相変わらず語彙に乏しく表現に困る。
 茶葉自体はどれも大ぶりに縒れたオレンジベコーで、色は青々としており紅茶よりは緑茶に見えます。中には淡いグリーンの葉も混ざっているものもありましたが、茶葉だけでは全く区別がつきません。
 茶殻はやはり水出しなので香りはあまりしませんでしたが、フルーティーな甘い香りを放っているものもありました。

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No.
茶園(地方)
価格(/50g)
茶殻の
香り
水色
水出しの香り
味わい
その他
1
アボングローブDJ7
(ロンボン)
2,200  緑茶みたい  一番オレンジ色が強い 強い草の香り 山菜ぽい?一番くせがある 茶園名は「小鳥の巣」の意味
2
マーガレッツホープDJ6
(Kノース)
2,500  黒っぽい  結構オレンジ色が強い あまり香りはしない 飲んだことがある!
一番春摘みっぽい
セカンドフラッシュが有名
3
ノーストゥクバーDJ8
(DJウェスト)
2,500  香りはしない  一番うすい ほとんど香りはしない 初めは味がしないが
あとから渋みが
毎年一番に茶葉が届く茶園
標高が低いので水供給が完備
4
ソウレーニDJ2
(ミリク)
1,800  フルーティー!  オレンジ色 ほとんど香りはしない 初めは渋み
フルーティーで甘い
茶園の中に河がある
5
ラングリー・ラングリオットDJ2
(ティースタ)
1,500  草っぽい  薄くて黄色っぽい かすかに香り 一番クセがなく
飲みやすい
「この上ない、最高の」という意味
マニア向けだそう


 1はスタッフ一押しでしたがアクのようなクセを感じました。2は紅茶教室でも飲んだことがある味。がぶ飲みにはキツいかな…3と5はよく似ていました。5の方が渋みがなく飲みやすかったです。一番気に入ったのは4。春摘みの青々した感じもしっかりありますが茶殻からしてフルーティーで甘さが感じられたのです。これは初めて飲む味でした。
 飲み比べの後、人気投票をしました。一番気に入ったものを1つ選びます。私は4に投票。結果は3、4、5、2、1の順でした。3、4、5は僅差で2は有名茶園にもかかわらず1票。1に至ってはゼロでした。スタッフは心なしかかなしそう。



*ダージリン・ファーストフラッシュのおいしいいれ方 実演&実践* キャッスルトン茶園 オレンジバレー茶園

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 今度はお湯を使って美味しい紅茶をいれます。スタッフが説明しながら実演。「春摘みはいれ方がむずかしいです」。よく「カップ1杯につき茶葉3g」といいますが、春摘みは多めがオススメとのこと。そして驚いたのがお湯の温度でした。「紅茶には熱湯」と思い込んでいましたので、ポットにはお湯を入れてよく温めてから茶葉と熱湯をいれます。ところが春摘みは
香り・渋み重視ならばポットを温める
甘味重視ならばポットにすぐ茶葉とお湯を入れる

 渋みが苦手な方はポットを温めないでお湯を入れるとお湯は10℃くらい下がるので渋みが強く出ず、香りも穏やかで甘味が楽しめるのだそうです。確かに緑茶は温度を下げていれますものね…以前紅茶教室でもぬるめのお湯でいれると甘味が出ると聞いたし、ダージリンに限っては自分が美味しいと思ういれ方を見つけるのがよさそうです。
 こまめに味見するのもだいじだそうです。10秒違うと味が変わるといいますから、ここはタイマーを使った方がいいですね。

 使った茶葉はこれまた有名なキャッスルトン茶園。お湯の温度を変えた2種類のお茶を小さなコップでいただきました。同じ茶園の同じロットなのに全く違う味わいでした。気分によって変えてもよさそうです。


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 次に隣の方とペアを組んで紅茶をいれます。使う茶葉はオレンジバレー茶園。まずは蒸らし時間とお湯の温度を相談。「いつも薄めにいれて飲んでいるんです」とお話しすると「私もなんですよ」とおっしゃり、2分に即決。そして「やっぱりダージリンは香り重視ですよね」と熱湯に即決。聞けばここのお茶会に何度もいらしているそうで、いろいろ教えてくださいました。とても楽しくいれられました。
 2分で味見をしてみましたが、まだ香りが弱いようです。そうこうしているうちに時間はどんどん進み、3分になってしまいここで再度味見したら渋みが出てしまいました。2分半がベストだったようです。向かいの席のお二人は甘味重視で一冷ましのお湯でいれていました。少しいただくとやはり全然別のお茶に感じられました。ルピシアのトレードマーク入りお猪口?とってもかわいいです。



*ティータイム* シンブーリ茶園

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 自分たちでいれたお茶を味わっているとおまちかねのデザートが運ばれてきました。ティールームのパティシエさんがダージリンに合わせて作られた「抹茶のパウンドケーキとレモンのパウンドケーキ」。抹茶には緑茶の葉っぱが入っていて和菓子っぽい味。レモンの方はシロップたっぷりのジューシーしっとりな食感。パティシエさん自ら説明してくださいました。ものすごく美味しかったです!抹茶と緑茶って合うんですね。食感が全く違うので、交互にいただきました。

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 ここでスタッフがいれたシンブーリ茶園のお茶がポットサービスで登場。ようやく初めてティーカップでダージリンをいただきました(笑)これがこの時間8種類飲んだ春摘みの中で一番ダントツに美味しかったです。春摘みの個性はしっかり出ているのに渋みが全然ないんです。こんなファーストは初めて飲みました。この茶園のお茶は5、6年前まで1,000円台だったそうです。有名なビュッタホン茶園のマネージャーが転勤して来て、どんどん品質があがり今では50g3,800円!マーガレッツホープよりもキャッスルトンよりも高値をつけるようになったそうです。非常に高い技術を身につけた茶園なんだろうなあとお話を聞いて思いましたが、それよりこんなに美味しくいれるスタッフにも頭が下がる思いでした。



*おわりに*

 あっという間の90分でした。初めての会場1人での参加にも関わらず明るいスタッフと気さくな同テーブルのみなさんのおかげで存分に春摘みダージリンを楽しむことができました。毎月中旬にお茶会を開催しているそうなのでできる限り参加したいです。これまではニルギリや烏龍茶の開催もあったそう。仙台市内の一番町店(こちらはショップのみ)では同時期に日本茶のお茶会がありました。単発のお茶会なので気楽に参加できます。自宅で楽しむだけでなく、こうして外に出かけることはとても刺激になりました。

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 おみやげは昨年の夏摘みダージリン(ブレンド)とローズダージリンの茶葉。







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