文芸春秋社の「文學界・2月号」 で世間に初お目見えした 「火花」
私は、ハードカバーが出る前にこちらで読んでましたが、(安いもの!)
なんていうか。。。漢字で書けるものは全部漢字にしてあるような文章の重さ、
読みにくさを、はじめは感じたんですけど・・・でも、
読んでいるうちに、引き込まれて
ほぼ2時間半くらいでイッキ読了しました。
賞についてはその時、ノミネートされるのも、ましてや獲るのも
まったく想像してませんでしたが、
又吉さんってヒトの筆が、
想像していたよりずっと「文学」な書きっぷりだったのに驚きましたねぇ。
こりゃ、確かに「文學界」に載ってるわけだぁ・・・と感心したりして。
たま~にチラっホラっと出てくる素敵な表現のところや、
情の厚みを感じさせる目線のところや、
また、センパイ芸人との「笑い」についての理屈っぽいディスカッションとか、
結構、読ませられちゃいます。
中編という長さもいいのかも、です。
あ、それと出てくる街が、吉祥寺やらそれより北方角やら、井の頭線やら、
また、246界隈だったりとか。
熟知の場所だったのも、読みやすく面白かったという
「舞台の要素」ってのも、ワタシ的には大いに ありました。
これ、映画化されるかも。
キャストについて、はやくも色々想像しちゃいます(笑)
芥川賞を獲った今、よけいにそう思えてきました。
他にどういうものを書いてくるのか、
今後も楽しみだなぁて思います。
なんだか読後、
好きだった「志賀直哉」とか「谷崎純一郎」とか、 はたまた懐かしい「堀辰夫」とか、
改めてまた読みたくなりました。。。 (^・^)
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