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November 5, 2008
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カテゴリ: 旅行
紅葉を見に高野山へ行ってきました。

土曜日、しかも私たちのような紅葉を見に来た人たちでいっぱいでした。

9年前に初めて来たときは平日で人もまばらだったので今回の人ゴミには驚きました。
何年か前の清水寺と同じです。
高野山の紅葉は山が一面に赤や黄というような紅葉ではないのでそれを期待して行くとちょっと期待が外れてしまうかもしれません。
写真は奥の院からの帰り道、英霊殿付近で撮りました♪

逕サ蜒・372_convert_20081105223014.jpg


9年振りの高野山でしたが、やはり季節によって雰囲気は違うものです。
前回にはじめて高野山を訪れた時は平日でしたので、人はまばらで、奥の院への参道もなんだか空気が澄んでいて天にのびた杉の木々の隙間から漏れる光をときには立ち止まって眺めながら歩きました。

歴史上の人物たちのお墓を通りやっと奥の院へ辿り着き石段の下からうっすらと灯りの灯ったお堂を見上げるとなんだか妙に緊張したものです。


ふと顔を向けるとびっくり!なんと綺麗なお坊さんなんでしょう!

少し戸惑い「空海の肖像画はここにあるのですか?」と問う私に「お大師様はこの裏のお堂にいらっしゃいますよ」と物腰柔らかに答えられた。

この奥の院の雰囲気と美しい僧侶、なんやら魔法にでもかけられたかのように更にぼぉ~っとしながらお堂の裏側へ。

すれ違う僧皆、お大師様はあちらにおられます。
??なんだか空海がまだ今でも生きて裏のお堂にでもいるようではないか!

逕サ蜒・374_convert_20081105223815.jpg


ちょうどこの前回の高野山へ出掛けたひと月前、空海とともに平安仏教の祖といわれる最澄の開いた比叡山延暦寺へ行ったときはこうではなかった。
比叡山の地形を意識し、自然との調和を生かした素晴らしい建築美!
見下ろせば太陽の光をキラキラと水面に浴びる琵琶湖の姿。

しかし、根本中堂へ行っても、誰もここに最澄が居られると言う僧などいない。。。

ただ、「一隅を照らす」という最澄の教えを示す文字は至る所で見かけた。事前に最澄のことをいろいろと調べて行っただけにこの最澄の言葉の意味を考えるととても感動した。

「一隅を照らす」とは『山家学生式』に収められている最澄の言葉で

そういえば法華経に深く帰依していた宮沢賢治の碑も比叡山にありますね。
彼の有名な「雨ニモマケズ。。。ソウイウモノニワタシハナリタイ」これって最澄のいう「一隅を照らす」人なんですよね。

そして参道を登ると、最澄が誕生したときから亡くなる時までを描いたお話つきの絵が参道の脇に並んでいる。その最澄の一生が描かれた絵を見て思ったこと。。。。
お寺、霊場、違うな、なんとなく平安時代からある時期まで続いた歴史ある「大学」のように感じた。

最澄は素晴らしい生き方と教えが比叡山に残り、なんだかその歴史ある大学を開いた初代の偉大な大学長のように思われました。




そういえばこの前回の高野山へ出掛けるときに調べた空海の最後の言葉を思い出した。

「命也有涯不可強留。 唯待盡期。」

命には限界があり強引に留めることではないとし、その教えの通り即身成仏した。
空海はそのまま仏となり、様々な伝説とともに神格化され大師信仰へとつながっていったのでしょう。
私としてはもうひとつ、あの奥の院に静かに座っていた美しい僧、空海もこんな魅力的な雰囲気を持った人であったのではないかと、人々に伝説として語り継がれるほどの容姿も備えていたのではないかとちょっぴり思ったり。。。

ちなみに最澄の最後に弟子に遺した言葉です。

「我鄭重。託生此間。 習学一乗。 弘通一乗。」

この世に何度も何度も生まれ変わり一乗の教えをひろめたい。最澄の理想は大きく、無駄のない彼の生涯ではとても完成しうるものではなかった。
だからその後、比叡山では円仁、円珍、鎌倉時代には法然、親鸞、日蓮、栄西、道元などの極めて優れた人材を多く輩出することとなったのでしょう。

なんだかまた比叡山にも再び訪れたくなりました。紅葉、きっとすごく綺麗なんだろうなぁ。。。

逕サ蜒・375_convert_20081105223250.jpg






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最終更新日  November 6, 2008 01:27:39 AM
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