September 2, 2006
テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(566344)
カテゴリ： つれづれ・・・
MATRIXが好きだ。
今まで何度観たかわからない。
ハリウッドのお家芸の派手なアクションシーンは全編に渡って盛りだくさん。
しかも仮想世界が舞台ということもあってやりたい放題＾＾
斬新な映像テクニックは今でも十分に楽しむことができる。
仮想の世界に違和感を抱き続けていた主人公のネオは、
現実の世界を見る決意をする。
しかし現実の世界は彼の想像をはるかに超える過酷な世界だった。。。
このMATRIX、アクションシーンと同じぐらい僕を惹きつけて止まないのがそのストーリー。
この映画で描かれている仮想世界と現実世界を見ていると、いつも今の日本を思ってしまう。
戦争の反省、総括、検証もそこそこに経済復興のみに専心し、
世界でもトップクラスの経済大国となって久しい日本。
僕の住む東京の街を見回すと、
街には食べ物が溢れ、駅前には過剰なほどの買い物施設、ギャンブル、風俗、ドラッグ・・・
あらゆる欲求とそれを満たす施設で溢れかえっている。
まるでマイケルジャクソンのネバーランドのようだ。
先日、イギリスに留学していた女の子からこんな感想を聞いた。
”日本はいいわぁ。楽だし、楽しいし。イギリスはもうたくさん”
日本は天国だと言いきる彼女の生き生きしていた表情が忘れられない。
そのネバーランドの煌々としたネオンの影に僕らが向き合わなくてはいけない問題が蠢いている。
膨大な国の借金、少子高齢化、エネルギー、環境、産業の空洞化、飽食、軍備、教育、モラル・・・
切迫している問題をあげれば枚挙にいとまがない。
もう既にみんな薄々気が付き始めている。
近い未来の姿。
その兆候は様々な現象やその数字に表れ始めている。
サイファーがエージェントスミスと取引きをするシーンがある。
「現実の世界なんかもうたくさんだ」
サイファーはステーキを頬張りながらこうつぶやく。
正直、仮想の世界に生きていられるならそれでいいと思ってしまうのが僕の本音でもあるのだが。。。
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