晴走雨読

晴走雨読

February 22, 2007
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カテゴリ: つれづれ・・・





”この時期お参りされる方は滅多にいらっしゃいませんが・・・”


霊苑事務所のおばちゃんは電話の向こうでやさしく諭すようにこう言った。


”そうですか。そこまで車で行けることは行けるのですか?”


”はい、それは大丈夫です。




”そうですか・・・。とりあえず行くだけ行ってみます”



一年前、その霊苑のある丘を訪れたのは4月だった。

一面の雪景色からわずか20,30cm顔を出している墓石が並ぶ中、

僕はタクシーの運転手さんと雪をかき分け一つの墓石を探した。

今日はそれよりも1ヶ月以上早い。



僕はホテルを出、酒とお花を買い、たくさんのタクシーの中の1台に乗り込んだ。


”ま、まるで3月か4月の陽気ですよ。いつもならこ、この時期路面なんか見えないですからね”


人のよさそうな運転手はつっかえながらよそ者の僕に旭川のことを話してくれた。


車が山の登り道に入る。

山の中腹に旅館があるせいか道路は除雪がされていた。

車内に強い日差しが右から左から差し込む。





”あ、まっ、待っていましょうか。どうせ暇ですからね”



僕は30分ぐらいで戻りますと告げ、タクシーを降りた。




懐かしい景色。

一面の白い世界から顔を出した春の新芽のように墓石が整然と並ぶ。

時が止まった世界。






新雪に足を入れると、膝近くまで埋まる。

何歩か歩いていくうちに、積雪がどのくらいか分かってくる。

そしてそれは去年とほぼ同じぐらいの量であることが分かった。

僕は汚れをしらないバージンスノーのなかを乱暴に踏み進んだ。




僕は足跡を友人のお墓の前までつけたところで止まった。

静寂のなかで白い息を吐く。

その横の墓碑には去年はなかった友人の名前が書き加えられていた。

僕はカメラをポケットにつっこみ、

雪をかき分けた。

新雪は簡単に払えたが、墓石近くは氷ついていた。




お花を供え、缶チューハイの栓を抜く。


”ひさしぶり・・・ちょっと飲もうか・・・”


墓石の冷たさは、あの時を思い起こさせた。















山を降りて、暗くなるのを待って街へ出る。

アイスバーンと化した歩道を背中を丸めながら慎重に歩く。

そしてホテルから数分のジンギスカンの店へ入る。

若い人で溢れた店内の隅の方で、厚く切られた生ラムを食べる。

ご飯の香りがよかった。

普通に炊いているだけ、炭を入れるぐらい・・・と店主は話していた。

噛みしめる瞬間の香ばしさが素晴らしかった。


店を出て夜の街を再び歩き始める。

ふと、交差点の湯気に目が止まる。

角々に行商のおばちゃんのような人が何かを売っている。

近寄ってみると焼き芋だった。

リヤカーは無く、じかに機械が置かれている。

写真を撮りたくて、1本購入しようとすると


”写真が撮りたくて買うんなら売らんよ”


こう言われてしまった。

なんでもここでの販売は禁止されているけれど、年寄りなのでお目こぼしを受けているということ。

だから撮られてそれがどこかで使われるとここにいられなくなるというのだ。

氷点下にもなろうというこの寒空の下で

何枚も着込みうずくまるようにしているおばあちゃん。

80になるというおばあちゃんの、その着込んだ奥からのぞかせる笑顔はとてもやさしく若々しかった。

僕は小さめのを1本買い、その場を離れた。






明日は雪になるらしい。

丘の上の足跡もいずれ消えてしまうだろう。

何事もなかったかのように。



少し冷え込みが厳しくなってきた。

僕は閑散としたネオン街を抜けホテルを目指した。





ポケットの焼き芋が温かかった。













DSC04324(1)













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Last updated  February 22, 2007 10:15:23 PM
コメント(58) | コメントを書く


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羊さんも友人を亡くされているんですね  
ジョー0114  さん



無い物ねだりだとわかっていても彼に息子を抱き上げて欲しかったといつも感じてしまいます。

息子といつか一緒に墓参り。
私もお酒を墓石の前で飲みたいと思ってしまいました。

それでは気をつけてお帰りくださいませ。 (February 22, 2007 10:25:46 PM)

勇気がありません。  
salamonet56  さん
20代半ばである日突然、この世を去った彼。
父の大切な遊び仲間でした。父は息子のように、わたしは弟のように彼と接していました。毎日遊びにきていたのに。父に『また、船でいろんな島を巡りましょう。』と言い残して。
人懐っこい笑顔が素敵だった彼のお墓参りにまだいけません。1年が過ぎ、ずっとリビングで素敵な笑顔を遺影として振り撒く彼のお墓なのに、まだうまく受け入れられず、勇気がありません。
夢に出てきて欲しいと思うけど、まだ逢えません。
お互い勇気がないのかもしれません。
彼を偲ぶ夜になりそうです。 (February 22, 2007 10:40:07 PM)

雪深いですね  
そして、青い空。
まるでお参りに来てくれたことを喜んでいるかのように。
夕べの夢を思い出しました。
山の入り口に、出雲大社なんとかと看板があったので
山の途中まで車で行ってあとは上まで歩いて行ったんです。
そしたらそこは神社があってたくさんの人々がお祭りを
楽しんでいました。夕方になって雪が降ってきて
これは大変だと思って、誰か車のあるところまで乗せてくれないかと
手をあげてみるものの、誰も止まってくれない。
そうしているうちにバスがやってきてなんとか車のあるところまで
下りることはできたのだが。
そのバスの来るまでの夕闇のせつなさ、心細さ。
私たち夫婦には子供がいない。
子供も持てずにこの世を去る寂しさ、誰にも面倒を見てもらえずに
死んでいく寂しさ、そんな私の将来を案じているような夢でした。
人は一人で生まれて死ぬわけではない。
誰かの手を借りなければ生まれてくることも死ぬこともできない。
すべては感謝なのだと思います。
私も先日、3歳のときからの耳鼻科の主治医が亡くなりました。
突然の訃報で泣いてしまいましたが。
今まで先生、ありがとうございました。
(February 22, 2007 10:43:38 PM)

Re:2月22日(02/22)  
Pontsuko  さん
こんばんは 羊さん
それぞれの「2月22日」
私にとっても、
今日は「2月22日」でした。 (February 22, 2007 10:54:34 PM)

こんばんは★  
白い大地に並ぶ墓標…

まるで青空に胸を張る魂のオブジェ

彼(ご友人)の導きのおかげでまた

数々の新しい出逢いが生まれていく…

彼の遺したもの?

いえ…

これからもなお在り続けるもの

(February 22, 2007 11:20:21 PM)

・・つながりました。  
R* Ririco  さん
断片が、少しだけですが、、、。

気をつけて帰ってきてくださいね。



(February 23, 2007 12:50:25 AM)

Re:2月22日(02/22)  
uwanosola  さん
羊さんのブログを覗いたら「アフターダーク」がありました。
ちょうど今日村上春樹についてちょっとブログで触れたところだったので、あれ?と思いました。
彼の作品としては失敗作かもしれませんが、
でも失敗作の誉れ高いドストエフスキーの「白夜」なんて胸が痛くなりますものね。
ひょっとして村上さんも「白夜」をかなり意識してるんじゃないか、なんて・・・・。

写真がとてもとても美しいです。 (February 23, 2007 01:47:13 AM)

Re:2月22日(02/22)  
Good Duck !!  さん
みなさんのように、素敵なコメントは残せませんが。。。
心に沁みました。
この美しい風景の中、ご友人の笑顔が見えるようでした。

素敵なブログですね。
リンク、頂きます。
これからもよろしくお願いします。
(February 23, 2007 09:25:36 AM)

想いで深い日だったんですね。  
asako さん
青い空と白い雪・・・とてもとても心に沁みますね。
そこで眠ってる魂が清められるような。。。
そして訪れる人の魂も清められるように感じますね。

私も昨年亡くなった父のお墓に行くと
・・・特別な想いが込み上げてきます。
そして・・・そこには確実に魂が存在するです。
。。。今はそう感じています。

妹が月命日に父の好きだった日本酒を仏前に供えて一緒に飲んだりしています。
(February 23, 2007 09:52:46 AM)

静寂な気持ち!  
羊さんの北海道行きの意味が分かりました。
今日のブログで、みなさんにも同じような思いを持っている方が、大勢いることを知りました。
みんなそのときの事を思い、亡くなられた方への感慨を心にしみているようですね。
私も、もうじき4歳になろうとしていた息子を事故で無くした過去をもっています。
生きていればもう32歳になります。 (February 23, 2007 10:11:44 AM)

Re:2月22日(02/22)  
knob8  さん
こんばんは。
>時が止まった世界。
>僕は一年、またこの世界に近づいたことになるのだろうか。
この言葉が、胸にざっくりときました。

新雪はホントに払うだけでもすぐに落ちますよね、気持ちのいいくらい。雪国にいる僕でも街中に住んでいるとそのような新雪には巡り会えませんが。

空の先まで開けたような世界に、青と白、そして。。
一枚の写真から言葉ではうまく紡ぎ出せないような色々なものをいただきました。
お気をつけてお戻りになって下さいね。 (February 23, 2007 06:14:12 PM)

Re:2月22日(02/22)  
knob8  さん
こんばんは。
>時が止まった世界。
>僕は一年、またこの世界に近づいたことになるのだろうか。
この言葉が、胸にざっくりときました。

新雪はホントに払うだけでもすぐに落ちますよね、気持ちのいいくらい。雪国にいる僕でも街中に住んでいるとそのような新雪には巡り会えませんが。

空の先まで開けたような世界に、青と白、そして。。
一枚の写真から言葉ではうまく紡ぎ出せないような色々なものをいただきました。
お気をつけてお戻りになって下さいね。 (February 23, 2007 06:14:12 PM)

おかえりなさい!  
MONPARU YUKO さん
これを見る頃はきっと東京に戻って来ていますよね(笑
今日は崩れている北海道のお天気も
この日は、こーんなに快晴て゛。
まるで羊さんの為にご友人が見守るかのように
快晴にしてくてれいたよう。
おかえりなさいo(^-^)o (February 23, 2007 08:08:25 PM)

Re:2月22日(02/22)  
なつみ さん
羊さんは、今何処ですか?

写真が綺麗で、綺麗すぎて胸が痛いです。
近しい方を亡くすことは、とても辛いことですね。
羊さんの写真に惹かれる理由が。。やっと分かりました。

お気をつけて、帰ってきてくださいね。
待っています。 (February 23, 2007 10:40:45 PM)

Re:2月22日(02/22)  
yukalinko  さん
今年の冬は降っては融け・・・降っては融け・・。そんな毎日です。お友達は空から笑って喜んでると思います。
だってこんなに澄んだ青空を貴方に魅せたんだから。
(February 23, 2007 10:50:01 PM)

2月22日  
maianao  さん
こんばんは。
2月22日は私の父の命日です。
実家に帰って供養できないことが、気がかりでした。
この写真を拝見したとき、羊さんがお友達のためにお参りなさったことはわかっていても、何だか私の代わりに父の供養をしてくださったような気がしました。
勝手な思いでしょうが、心が安らぎました。
ありがとうございます。 (February 23, 2007 11:43:10 PM)

あの足跡は・・・  
リズY  さん
羊さんの足跡なのかしら?

時が止まった というフレーズと写真が絶妙なコントラスト。
美しすぎるほどの空の藍と雪の白、そして墓石の黒。
これほど美しい墓場の写真って見たことがないです。
きっと、音も無い世界なんでしょうね。 (February 24, 2007 12:12:37 AM)

焼き芋売りのおばあちゃんのように  
olive さん
いろいろな人生を乗り越えてきた”強さ”をわけてほしい。
今、すこしでも。
年を重ねていくにつれて、やさしい人になりたい。

羊さんに。みなさんに。
少しずつ、何に気づいたらいいかを教えてもらっています。
ありがとう。
(February 24, 2007 01:00:04 AM)

青空が心に沁みますね  
pukkari  さん
去年の記事を思い出しました。
もう1年経ったのですね。

私も友人のお墓参りに行くつもりです。
そこは建物のなかで、青空も雪も見えませんが
静かにそこで、眠っています。 (February 24, 2007 10:33:01 PM)

思い思いが・・・・・  
ひつじの女  さん
誰にも大切な人を亡くした経験があるのですね。
一人一人の心の中に生きている面影を思い出す
いい機会になったかも知れません。
時間に追われる日々に優しさや愛おしさを忘れかけてた。
皆さんのコメントに胸打たれ改めて人の繋がりの
深さを感じました。
雪に埋もれ立ち並ぶ墓石。それぞれに短くも長くも人生があったんだね。
そう・・・・一年・・・又一年と・・・・
その門に近づく。私も貴方も・・・・・
笑って・・・・笑って・・・・笑って・・・・

(February 25, 2007 10:32:07 AM)

Re:2月22日(02/22)  
PieWie  さん
みな、同じ思いを持っている人がたくさんいるとわかると、なんとなく、心強く思います。
大切な人を亡くすということは身を切られる痛さです。心が縮こまります。嬉しくて、楽しい思い出を思い出しても、なぜだか涙します。
旭川なのですね。
私は今、旭川で生きています。
彼が旭川に来て、旭川で死んでいきました。
もう18年も前のことです。
それでも、時々思い出されて泣けてきます。
他の人を愛しても、それは変わりません。
人間の心って不思議です。
先日、遅ればせながら、「千の風になって」という素晴らしい歌を知りました。
同じ思いをもつ方は、これを聴いて泣く思いだといいます。私もそうでした。どうぞ一度お聞きになってみて管ダサい。 (February 25, 2007 12:52:06 PM)

Re:2月22日(02/22)  
ひつじ@@  さん
>去年はなかった友人の名前が書き加えられていた

去年は自転車で旭川まで行かれていましたね。。
今ではお母様と一緒に眠るお友達。。。
でもこうして雪を掻き分けて訪ねてくれる親友がいる。
2人で顔を見合わせて微笑んでいるのでしょうね・・
(February 25, 2007 01:00:17 PM)

あったかい。。  
生きているってことは 焼き芋売っているおばあちゃんのようにあったかいものなんだね。

死は浄化されてすべてか浄化されて美しい。


羊さん、、一つの写真でよくこの真実を伝えられますね。 スゴイなぁ。。 (February 25, 2007 07:47:31 PM)

旭川の近くに住んでいます。

焼き芋を売っているおばあさんの存在は、今まで知りませんでした。
暖かい言葉を、ありがとうございます! (February 25, 2007 07:50:07 PM)

Re:2月22日(02/22)  
凄い写真ですね。 (February 25, 2007 10:20:56 PM)

Re:2月22日(02/22)  
blue_poetry  さん
読んでいて、ジーンとしてきました。

旭川は、僕も思い出のあるところです。 (February 26, 2007 09:06:19 PM)

Re:2月22日(02/22)  
masa_mil  さん
うちでも先日、父を送り出しました。
後の整理に追われて感傷に浸る暇もありませんでしたが。。。

そういえば1年くらい一緒に呑んでなかった。
そのうち落ち着いたら、遺影と差し向かいで一杯やろうかな。 (February 27, 2007 02:02:24 AM)

Re:2月22日(02/22)  
rain-drop-rain  さん
お墓参りにいかれたのですか・・・
お墓に雪のお布団。

亡くなられた方が大空に抱かれて
静かに眠っているかのようです。。。

いろんな想いが交差されたのでしょうね。

焼き芋の温かさ。
私にも伝わってくるようでした。 (February 28, 2007 06:49:08 AM)

Re:羊さんも友人を亡くされているんですね(02/22)  
101匹の羊  さん
ジョー0114さん、こんばんは。

>私も日本に帰郷したら墓参りにいくつもりです。

>無い物ねだりだとわかっていても彼に息子を抱き上げて欲しかったといつも感じてしまいます。

>息子といつか一緒に墓参り。
>私もお酒を墓石の前で飲みたいと思ってしまいました。

>それでは気をつけてお帰りくださいませ。

息子さんはその方の忘れ形見なのですね。
辛い思いでは心から去ることはありません。
でも、残したお子さんの成長をきっと目を細めて見守ってくれていると思います。
帰郷した時には、是非元気な姿を見せにいらしてくださいね。 (March 1, 2007 11:30:18 PM)

Re:勇気がありません。(02/22)  
101匹の羊  さん
salamonet56さん、こんばんは。

>20代半ばである日突然、この世を去った彼。
>父の大切な遊び仲間でした。父は息子のように、わたしは弟のように彼と接していました。毎日遊びにきていたのに。父に『また、船でいろんな島を巡りましょう。』と言い残して。
>人懐っこい笑顔が素敵だった彼のお墓参りにまだいけません。1年が過ぎ、ずっとリビングで素敵な笑顔を遺影として振り撒く彼のお墓なのに、まだうまく受け入れられず、勇気がありません。
>夢に出てきて欲しいと思うけど、まだ逢えません。
>お互い勇気がないのかもしれません。
>彼を偲ぶ夜になりそうです。

これからという時に亡くなられたのですね。
日本には素晴らしい四季があります。
その季節ごとにいろいろな思い出があり、季節が変わるごとに故人を思い出してしまいます。
salamonet56さんのお気持ちは察して余りありますが、お父様もおそらくご心配されていると思います。
少しずつでも歩き出していけるように願っています。 (March 1, 2007 11:35:53 PM)

Re:雪深いですね(02/22)  
101匹の羊  さん
ちょごり1122さん、こんばんは。

>そして、青い空。
>まるでお参りに来てくれたことを喜んでいるかのように。
>夕べの夢を思い出しました。
>山の入り口に、出雲大社なんとかと看板があったので
>山の途中まで車で行ってあとは上まで歩いて行ったんです。
>そしたらそこは神社があってたくさんの人々がお祭りを
>楽しんでいました。夕方になって雪が降ってきて
>これは大変だと思って、誰か車のあるところまで乗せてくれないかと
>手をあげてみるものの、誰も止まってくれない。
>そうしているうちにバスがやってきてなんとか車のあるところまで
>下りることはできたのだが。
>そのバスの来るまでの夕闇のせつなさ、心細さ。
>私たち夫婦には子供がいない。
>子供も持てずにこの世を去る寂しさ、誰にも面倒を見てもらえずに
>死んでいく寂しさ、そんな私の将来を案じているような夢でした。
>人は一人で生まれて死ぬわけではない。
>誰かの手を借りなければ生まれてくることも死ぬこともできない。
>すべては感謝なのだと思います。
>私も先日、3歳のときからの耳鼻科の主治医が亡くなりました。
>突然の訃報で泣いてしまいましたが。
>今まで先生、ありがとうございました。

僕にも子供はいません。
おそらく分身を残すことはないでしょう。
でもそれも運命だと思っています。
死に向かう道、誰でも不安です。
それは子供がいてもいなくても同じではないかと思います。
とにかく思いを残さないように精一杯生きていくことしかないのでしょうね。
四季を楽しみ、仕事に精を出し、友を大切にして生きて行きたいものです。 (March 1, 2007 11:53:03 PM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
Pontsukoさん、こんばんは。

>こんばんは 羊さん
>それぞれの「2月22日」
>私にとっても、
>今日は「2月22日」でした。

本当にそれぞれの一日だったと思います。
僕にとっては永遠に意味深い日がこの2月22日です。 (March 1, 2007 11:54:30 PM)

Re:こんばんは★(02/22)  
101匹の羊  さん
☆RIKKO☆さん、こんばんは。

>白い大地に並ぶ墓標…

>まるで青空に胸を張る魂のオブジェ

>彼(ご友人)の導きのおかげでまた

>数々の新しい出逢いが生まれていく…

>彼の遺したもの?

>いえ…

>これからもなお在り続けるもの

彼は僕にたくさんのものを遺していきました。
それと向き合うことが僕の使命です。
彼は見ています、僕のことを。
僕の中でこれからもずっと・・・ (March 1, 2007 11:55:59 PM)

Re:・・つながりました。(02/22)  
101匹の羊  さん
R* Riricoさん、こんばんは。

>断片が、少しだけですが、、、。

>気をつけて帰ってきてくださいね。

少し高ぶって分かりにくい文章でしたね。

とりあえず無事に帰京いたしました^^ (March 1, 2007 11:56:51 PM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
uwanosolaさん、こんばんは。

>羊さんのブログを覗いたら「アフターダーク」がありました。
>ちょうど今日村上春樹についてちょっとブログで触れたところだったので、あれ?と思いました。
>彼の作品としては失敗作かもしれませんが、
>でも失敗作の誉れ高いドストエフスキーの「白夜」なんて胸が痛くなりますものね。
>ひょっとして村上さんも「白夜」をかなり意識してるんじゃないか、なんて・・・・。

>写真がとてもとても美しいです。

ちょっと忙しくて本が進んでいません^^;
春樹は僕の中ではカフカで終わりました。
それでも旅に出るときにはついつい春樹の本を持っていってしまうクセがまだ抜けていません。
彼もきっと何かと闘っているところなのでしょうね。
是非、復活して欲しいと願っている一ファンです。 (March 1, 2007 11:59:22 PM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
Good Duck !!さん、こんばんは。

>みなさんのように、素敵なコメントは残せませんが。。。
>心に沁みました。
>この美しい風景の中、ご友人の笑顔が見えるようでした。

>素敵なブログですね。
>リンク、頂きます。
>これからもよろしくお願いします。

コメントありがとうございます。
本当に様々な思いを寄せていただき、うれしく思います。
まるで彼を偲んで記帳していただいているような気分です。

これからも宜しくお願いいたします。 (March 2, 2007 12:00:46 AM)

Re:想いで深い日だったんですね。(02/22)  
101匹の羊  さん
asakoさん、こんばんは。

>青い空と白い雪・・・とてもとても心に沁みますね。
>そこで眠ってる魂が清められるような。。。
>そして訪れる人の魂も清められるように感じますね。

>私も昨年亡くなった父のお墓に行くと
>・・・特別な想いが込み上げてきます。
>そして・・・そこには確実に魂が存在するです。
>。。。今はそう感じています。

>妹が月命日に父の好きだった日本酒を仏前に供えて一緒に飲んだりしています。

この丘は彼の故郷が一望できる素晴らしい場所にあります。
懐かしい場所で彼も安心していることでしょう。
ただ少し退屈しているかもしれませんが。。

毎年、いい報告ができるようにこれからがんばらないといけないと思っています。 (March 2, 2007 12:07:10 AM)

Re:静寂な気持ち!(02/22)  
101匹の羊  さん
リエさん0037さん、こんばんは。

>羊さんの北海道行きの意味が分かりました。
>今日のブログで、みなさんにも同じような思いを持っている方が、大勢いることを知りました。
>みんなそのときの事を思い、亡くなられた方への感慨を心にしみているようですね。
>私も、もうじき4歳になろうとしていた息子を事故で無くした過去をもっています。
>生きていればもう32歳になります。

無傷な人生なんてないのですね。
ここに寄せていただいたコメントを拝見して改めてそう感じています。
たった4年間の人生。
友情も恋も知らずに逝ってしまわれたのですね・・・
亡くなられた方の分まで生きることが、僕らの務めなのでしょうね。。。 (March 2, 2007 12:10:49 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
knob8さん、こんばんは。

>こんばんは。
>>時が止まった世界。
>>僕は一年、またこの世界に近づいたことになるのだろうか。
>この言葉が、胸にざっくりときました。

>新雪はホントに払うだけでもすぐに落ちますよね、気持ちのいいくらい。雪国にいる僕でも街中に住んでいるとそのような新雪には巡り会えませんが。

>空の先まで開けたような世界に、青と白、そして。。
>一枚の写真から言葉ではうまく紡ぎ出せないような色々なものをいただきました。
>お気をつけてお戻りになって下さいね。

時の止まった世界。
僕らは一人の例外も無く、生まれてからその世界へ確実に近づいていくのですよね。
若いうちはそんなこと考えもしないのですが、人生も折り返しを過ぎるとはっきりと実感してきます。
元気なうちに、生きている意味を理解したいものです。。。 (March 2, 2007 12:13:48 AM)

Re:おかえりなさい!(02/22)  
101匹の羊  さん
MONPARU YUKOさん、こんばんは。

>これを見る頃はきっと東京に戻って来ていますよね(笑
>今日は崩れている北海道のお天気も
>この日は、こーんなに快晴て゛。
>まるで羊さんの為にご友人が見守るかのように
>快晴にしてくてれいたよう。
>おかえりなさいo(^-^)o

ただいま。
本当に僕にあわせてくれたかのようないい天気でした。
今年は去年よりもいい土産話ができたと思います。
来年はもっと楽しい話しをしに行けたらと思います。
がんばらなくちゃね^^ (March 2, 2007 12:16:32 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
なつみさん、こんばんは。

>羊さんは、今何処ですか?

>写真が綺麗で、綺麗すぎて胸が痛いです。
>近しい方を亡くすことは、とても辛いことですね。
>羊さんの写真に惹かれる理由が。。やっと分かりました。

>お気をつけて、帰ってきてくださいね。
>待っています。

なつみさんも同じような経験をされているのでしょうか。
僕は単に亡くしたのではなく、ひどい別れかたをしてしまいました。
これは僕が生涯背負うべきことです。
たとえ彼が許したとしても。。。 (March 2, 2007 12:18:26 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
yukalinkoさん、こんばんは。

>今年の冬は降っては融け・・・降っては融け・・。そんな毎日です。お友達は空から笑って喜んでると思います。
>だってこんなに澄んだ青空を貴方に魅せたんだから。

本当に雪が少ない年だったようですね。
少し拍子抜けしましたが、この青空は彼が僕のために用意してくれたのだと思います^^ (March 2, 2007 12:19:49 AM)

Re:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
maianaoさん、こんばんは。

>こんばんは。
>2月22日は私の父の命日です。
>実家に帰って供養できないことが、気がかりでした。
>この写真を拝見したとき、羊さんがお友達のためにお参りなさったことはわかっていても、何だか私の代わりに父の供養をしてくださったような気がしました。
>勝手な思いでしょうが、心が安らぎました。
>ありがとうございます。

お父様と同じ日だったのですね。
ご冥福をお祈りいたします。

ここにいろいろな方のいろいろな思いが寄せられています。
それの温かい言葉は僕の友人や、maianaoさんのお父様の供養にもなるのだと思います。
故人の分もいい人生を送りたいものですね。 (March 2, 2007 12:24:40 AM)

Re:あの足跡は・・・(02/22)  
101匹の羊  さん
リズYさん、こんばんは。

>羊さんの足跡なのかしら?

>時が止まった というフレーズと写真が絶妙なコントラスト。
>美しすぎるほどの空の藍と雪の白、そして墓石の黒。
>これほど美しい墓場の写真って見たことがないです。
>きっと、音も無い世界なんでしょうね。

足跡は僕の残したものです。
一面の銀世界。
音の無い静寂が支配した山の上の墓地でした。

花の咲く時期も訪れてみたいものです。 (March 2, 2007 12:26:37 AM)

Re:焼き芋売りのおばあちゃんのように(02/22)  
101匹の羊  さん
oliveさん、こんばんは。

>いろいろな人生を乗り越えてきた”強さ”をわけてほしい。
>今、すこしでも。
>年を重ねていくにつれて、やさしい人になりたい。

>羊さんに。みなさんに。
>少しずつ、何に気づいたらいいかを教えてもらっています。
>ありがとう。

あの極寒の中で焼き芋を売っているおばあちゃんの強さはとてもかないません。
卑下せず、素直に受け入れる強さと大らかさを僕はあのおばあちゃんのつめの先程も持ち合わせていません。
何かたくさんのものを見落として生きているのではと自分を振り返りました・・・ (March 2, 2007 12:47:39 AM)

Re:青空が心に沁みますね(02/22)  
101匹の羊  さん
pukkariさん、こんばんは。

>去年の記事を思い出しました。
>もう1年経ったのですね。

>私も友人のお墓参りに行くつもりです。
>そこは建物のなかで、青空も雪も見えませんが
>静かにそこで、眠っています。

この1年が僕にとってどんな一年だったか、ゆっくりと彼に報告してきました。
歯痒く思ったかもしれませんが、僕らしい歩みの一年だったのではないだろうか。
pukkariさんもいろいろ報告にいらしてきてくださいね。 (March 2, 2007 12:50:15 AM)

Re:思い思いが・・・・・(02/22)  
101匹の羊  さん
ひつじの女さん、こんばんは。

>誰にも大切な人を亡くした経験があるのですね。
>一人一人の心の中に生きている面影を思い出す
>いい機会になったかも知れません。
>時間に追われる日々に優しさや愛おしさを忘れかけてた。
>皆さんのコメントに胸打たれ改めて人の繋がりの
>深さを感じました。
>雪に埋もれ立ち並ぶ墓石。それぞれに短くも長くも人生があったんだね。
>そう・・・・一年・・・又一年と・・・・
>その門に近づく。私も貴方も・・・・・
>笑って・・・・笑って・・・・笑って・・・・

たくさんの寄せ書きのようなコメントは友人におそらく届いていることだろうと思います。
人生を駆け抜けて今は雪ノ下で静かに眠る友人。
僕はこれからも多くのものを背負って生きていきます。
彼が退屈しないようにがんばっていこうと思います。 (March 2, 2007 12:52:56 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
PieWieさん、こんばんは。

>みな、同じ思いを持っている人がたくさんいるとわかると、なんとなく、心強く思います。
>大切な人を亡くすということは身を切られる痛さです。心が縮こまります。嬉しくて、楽しい思い出を思い出しても、なぜだか涙します。
>旭川なのですね。
>私は今、旭川で生きています。
>彼が旭川に来て、旭川で死んでいきました。
>もう18年も前のことです。
>それでも、時々思い出されて泣けてきます。
>他の人を愛しても、それは変わりません。
>人間の心って不思議です。
>先日、遅ればせながら、「千の風になって」という素晴らしい歌を知りました。
>同じ思いをもつ方は、これを聴いて泣く思いだといいます。私もそうでした。どうぞ一度お聞きになってみて管ダサい。

そうでしたか。
年月がいくら経っても薄らぐことのない思い、僕もおそらくそうなるのでしょう。
彼は今では僕の中に居ます。
辛い時や、道に迷った時、心の中で彼に相談することがあります。
僕はこれからもきっとそうして生きていくのだと思います。

「千の風になって」今度聞いてみようと思います。
ありがとうございました。 (March 2, 2007 12:56:58 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
ひつじ@@さん、こんばんは。

>>去年はなかった友人の名前が書き加えられていた

>去年は自転車で旭川まで行かれていましたね。。
>今ではお母様と一緒に眠るお友達。。。
>でもこうして雪を掻き分けて訪ねてくれる親友がいる。
>2人で顔を見合わせて微笑んでいるのでしょうね・・

もう1年が経ちました。
お母さんと一緒に懐かしい話しをしているのでしょうね。
それとも退屈であくびでもしているかな。
あの丘の雪はまだまだ溶けそうもありませんでした・・・ (March 2, 2007 12:58:35 AM)

Re:あったかい。。(02/22)  
101匹の羊  さん
はあるんちゃんさん、こんばんは。

>生きているってことは 焼き芋売っているおばあちゃんのようにあったかいものなんだね。

>死は浄化されてすべてか浄化されて美しい。


>羊さん、、一つの写真でよくこの真実を伝えられますね。 スゴイなぁ。。

悲しみにくれる人がいれば、凍える寒さの中で小さな焼き芋を売る老人がいる。
それぞれがそれぞれの思いで今日を生きています。
僕もこれからの一年、悔いなく過ごして行きたいと思います。 (March 2, 2007 01:00:43 AM)

Re:ありがとう!(02/22)  
101匹の羊  さん
新体操・フィギュアスケートファン北海道人美和さん、こんばんは。

>旭川の近くに住んでいます。

>焼き芋を売っているおばあさんの存在は、今まで知りませんでした。
>暖かい言葉を、ありがとうございます!

お近くにおじゃまいたしました。
町外れでこっそりと売っていました。
とても優しいお顔のおばあちゃんでしたよ。
お芋もとてもおいしかったです。 (March 2, 2007 01:02:11 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
会社員->おやじさん、こんばんは。

>凄い写真ですね。

ありがとうございます。
故人のおかげでもあります^^ (March 2, 2007 01:02:59 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
blue_poetryさん、こんばんは。

>読んでいて、ジーンとしてきました。

>旭川は、僕も思い出のあるところです。

旭川はずいぶんいろいろな方の思い出の地なようですね。
いつか雪の無い時にも行ってみたいものです。。 (March 2, 2007 01:03:56 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
masa_milさん、こんばんは。

>うちでも先日、父を送り出しました。
>後の整理に追われて感傷に浸る暇もありませんでしたが。。。

>そういえば1年くらい一緒に呑んでなかった。
>そのうち落ち着いたら、遺影と差し向かいで一杯やろうかな。

そうですか。
本当に実感できるのは、少し先になるのかもしれませんね。
落ち着いたら一緒に飲んでさしあげてくださいね。 (March 2, 2007 01:05:23 AM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
rain-drop-rainさん、こんばんは。

>お墓参りにいかれたのですか・・・
>お墓に雪のお布団。

>亡くなられた方が大空に抱かれて
>静かに眠っているかのようです。。。

>いろんな想いが交差されたのでしょうね。

>焼き芋の温かさ。
>私にも伝わってくるようでした。

雪の布団。
まさにその表現がぴったりですね。
素敵です。

この布団の下で永遠に眠り続けるのですよね。。。 (March 2, 2007 01:06:46 AM)

Re:2月22日(02/22)  
saono さん
命あるものは必ず終わりがあると
わかっていても
近しい人の死は悲しいものです。
自分の場合はある事情で殺されてしまった友人のことが
忘れられなかったりして。
友人を取り巻く状況の変化に気づきながら
何もできなかった自分。
また、その頃から大して変わらないのではないかと
思う自分の性格。
思い返すともやもやしますが
それでも地球は回っています、
牛歩ながら私も進まなきゃと思います。
(March 2, 2007 03:15:03 PM)

Re[1]:2月22日(02/22)  
101匹の羊  さん
saonoさん、こんばんは。

>命あるものは必ず終わりがあると
>わかっていても
>近しい人の死は悲しいものです。
>自分の場合はある事情で殺されてしまった友人のことが
>忘れられなかったりして。
>友人を取り巻く状況の変化に気づきながら
>何もできなかった自分。
>また、その頃から大して変わらないのではないかと
>思う自分の性格。
>思い返すともやもやしますが
>それでも地球は回っています、
>牛歩ながら私も進まなきゃと思います。

年をとるごとに、人の死について敏感になってきています。

僕も自分の弱いところや直すべき点を重々分かっているのですが、なかなか直らずにいます。
でもたとえ直らないとしても、それについてしっかり向き合う気持ちは昔よりも強くあります。
僕もかすかな歩みですが、思う方向に歩いていきたいと思います。 (March 2, 2007 11:35:37 PM)

Re:2月22日(02/22)  
reichel!  さん
他のみなさんもおっしゃっていますが、すごい写真ですね。。。

 あまりの空の青さに泣きたくなりました。
  (March 4, 2007 01:36:39 AM)

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