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函館スプリントS

函館スプリントSほか


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  函館スプリントSほか       ※タイトルをクリックしてください





展望スプリント王・サニングデールは信頼できるか

<**レース展望/2004年 函館スプリントS**>

 函館スプリントSは日本で最も時計のかかるスプリント重賞としてすっかり有名だけど、もうひとつこのレースには大きな特徴がある。それは何かと言うと、常に<前後半のラップの差がものすごく激しい>のだ。 さっそく数字見てもらったほうがハナシ早いよね。

◇函館スプリントSの前後半のラップ比較◇
年度
勝ち馬
勝ち時計
前半3F
後半3F
前後半の差
1997良
マサラッキ
1分8秒8
33秒3
35秒5
2秒2
1998良
ケイワンバイキング
1分9秒0
33秒6
35秒4
1秒8
1999良
シンコウフォレスト
1分9秒4
33秒4
36秒0
2秒6
2000良
タイキトレジャー
1分8秒7
33秒9
34秒8
0秒9
2001稍
メジロダーリング
1分9秒5
33秒5
36秒0
2秒5
2002良
サニングデール
1分10秒3
33秒5
36秒8
3秒3
2003良
ビリーヴ
1分9秒3
33秒5
35秒8
2秒3

 直線平坦のスプリント重賞で、これほど前後半のラップに差のあるレースは珍しいんじゃないだろうか?例えば京都で行なわれるシルクロードS・G3などは、たいてい前後半のラップが同じぐらいだ。
 前後半のラップに差がある、ということが何を意味するかというと、<逃げ・先行馬は最後激しく止まる>ということだ。だからレースの焦点は、そのタフな流れの中を差してこられるパワフルな馬がいるかどうか、という点になる。そういう馬がいない場合は、ほぼ先行馬同士の決着だ。


 さてそれでタイトルに挙げた「サニングデールは信頼できるかどうか」という点なんですが。

 物凄くあっさりと結論を言ってしまうと、今回は「よほどのことがない限り確勝級」という存在だと思う。
 サニングデールは馬場の重い軽いだとか坂があるかないかを問わず、 <前後半のラップに差のあるレースで必ず台頭してくるパワフルな差し馬> なのだ。時計も速い勝負にも十分対応できるし、遅いパワー勝負もまったく問題ない。
 昨年の後半は明らかに体調を崩していたからそれを除くとして、<前後半のラップに1秒以上の差がある1200のレース>では、デビュー以来通算して<5・2・0・0>と、パーフェクトだ。以前は前後半のラップがきれいにバランスするレースでは取りこぼしが目立ったが、今年は阪急杯で前後半の差が0秒9のレースもしっかり勝ちきっているし、今やスプリント戦ではほとんど弱点らしい弱点がないと言っていい。

◇サニングデールの戦績◇
レース名
前後半の差
着 順
騎手
橘S(2002年)
1秒9
1着
武豊
ファルコンS(2002年)
2秒1
1着
福永
函館スプリントS(2002年)
3秒3
1着
福永
秋風S(2002年)
1秒9
2着
勝浦
CBC賞(2002年)
1秒2
1着
池添
高松宮記念(2003年)
2秒3
2着
福永
高松宮記念(2004年)
2秒1
1着
福永

 今回は相手関係もグッと楽で、前走59キロから1キロ減の58キロもまったく問題ないだろうと思える。
 オッズが万が一3倍を超えるなら単勝をゴリッと買いたいほどだなあ。誰か、<サニングデールに勝ち目はない説>をもっともらしく流してくれないかなあ(笑)
 極端に激しい体重の増減がない限り、(最悪でも)連軸としての信頼性はそうとう高いはすだ。



展開を読む
パワーの決着に対応できるスプリンターを買う

<**展開を読む/2004年 函館スプリントS**>

 週の初めにコラムで書いたとおり、函館スプリントSは<前後半のラップに激しく差のあるレース>が毎年のパターン。今年はそういうレースを大得意にするG1馬・サニングデールが出走してきて、不動の本命と見ます。
 相手も人気どおりシーイズトウショウで、ほぼ馬連は一点かな、というレース。
 穴ならリキアイタイカンだと思います。この馬は時計のかかるスプリント戦で浮上するタイプで、パワー型。逆に言うと「時計に限界のある」タイプなのですが、いつも、どんなコンディションでも、どんな条件でも、自分の持ち時計だけはしっかり走るというタイプ。

◆リキアイタイカン1200成績◆
年度
レース名
条件
場名
走破タイム
着順
2001
道新スポーツ杯
1000万下
函館
1分9秒4
1着
漁火S
1600万下
函館
1分10秒2
1着
キーンランドC
OP
札幌
1分9秒8
6着
CBC賞
G2
中京
1分9秒1
1着
2002
シルクロードS
G3
京都
1分9秒3
9着
高松宮記念
G1
中京
1分9秒2
4着
スプリンターズS
G1
新潟
1分8秒9
7着
2003
シルクロードS
G3
京都
1分9秒1
5着
高松宮記念
G1
中京
1分8秒5
3着
CBC賞
G2
中京
1分10秒4
14着
2004
シルクロードS
G3
京都
1分9秒4
13着
阪急杯
G3
阪神
1分9秒2
9着
高松宮記念
G1
中京
1分8秒4
10着

 一目瞭然でしょ?
 見てのとおり、「どんな競馬場でも」「どんな格のレースでも」、1200の競馬ならたいてい<1分9秒台前半>に、見事に揃ってるのです。つまり、レースの決着が1分9秒台の前半ならば、この馬も持ち時計どおり走って自動的に上位、というフィニッシュになる可能性が高い。 今回は多分1分9秒台の前半で走れれば上位というレースになりそうで、久々にリキアイタイカンに向く競走になるような気がします。昨秋以降ずっとフットワークが硬くてバランスも悪く、いかにも典型的な不調馬の走り方をしてましたが、前走エプソムCでは、久々にいい時の伸びやかなストライドで走っていました。1800は距離長すぎてのもので、着順の12着はそんなに心配いらないと思います。
 6歳で、「もう衰えたか?」という最近の戦歴ですが、しかし今年の高松宮記念では、1200の持ち時計を更新して、1分8秒4の自己新。流れの合わないレースが続いているだけで、「衰え」と決め付けるのはまだ少し早いんじゃないかという気がします。

  --------------------------
    ◎サニングデール
    ○シーイズトウショウ
    ▲リキアイタイカン
    △ゴールデンロドリゴ
    △アタゴタイショウ
  --------------------------

 ゴールデンロドリゴは、休み明けに狙えるパワーの差し馬。アタゴタイショウはややフットワークに力みが見られるようになってきていて、人気ほどの信頼感はちょっと微妙かも? ウインラディウスは普通に走って普通にペースに戸惑って、普通に掲示板と思いますので私は買いません。

【単勝】
  サニングデール、リキアイタイカン
【馬連】
  シルシどおり、いちおう念のため○▲のタテメも。
【馬単】
  サニングデール1着で流し
【3連複】
  ◎○と◎▲軸で流し


wrote:2004/7/3

展開を読む
不振馬の揃った阪神と、力関係の把握が難しい福島

<**展開を読む/2004年 米子S、ラジオたんぱ賞**>

【米子S】
 この時期のオープン特別は、先週の福島テレビOPを見てもわかるとおり、<オープンとしては最弱クラス>の争い。ここもなんと出走12頭中10頭が前走2ケタ着順の不振馬で、しかもハンデ戦。マトモに人気どおり決まるとは、到底思えないんですけど(笑)。
 一昨年も去年も、このレース、ペースは超スローでした。トッププロテクターの勝った一昨年は1000の通過が61秒0、そしてキタサンチャンネルが勝った去年が59秒7。今年も飛ばしたい逃げ馬不在で、もしかすると同じようなペースになるかもしれないですね? スローのマイルなら、狙いはやはり4角で3~4番手の馬から。極端な差し・追い込みタイプは、本命クラスにするにはリスクが大きいかもしれません。

 しかし、オープンのレースで、2年続けて良馬場の勝ちタイムが1分35秒台のマイル戦って・・・(笑)
 人気サイドでは、必ず最後方に近い位置取りになりそうなイシノミューズと、スタートをバシッと決めたためしのないミスキャストあたりは若干評価下げかな? ここは、もういっぺん、チャペルコンサートに期待します。
 前走は乱ペースに巻き込まれてまったくリズムに乗れなかった一戦で、度外視。3走前のコーラルSで久々に目が覚めた感じで、前々走の福島牝馬Sはハイペースを前々で追走しながら、一瞬これが勝つか、という見せ場まであったレースでした。フットワークのバランスも久々に抜群でしたよ~!

 穴は、阪神専用馬のナリタダイドウ。かつてこのコースの1400専門の馬でしたが、加齢で現在は1400のスピード争いにはまったく耐えられない(笑)。でもマイルのダラッとした時計のレースなら十分勝ち負けになると見て、ちょっと重いシルシにしてみました。

  --------------------------
    ◎チャペルコンサート
    ○ナリタダイドウ
    ▲キタサンチャンネル
    △イシノミューズ
    △ミスキャスト
    △オースミハルカ
  --------------------------

 オースミハルカは気分よく走ればかなり強い牝馬ですが、しかし前走の負け方があんまりだったので、あくまでも『万が一走ったら困るからなあ』という程度の押さえに(笑)。

【単勝】
  チャペルコンサート、ナリタダイドウ
【馬連】
  シルシどおり、いちおう念のため○▲のタテメも。
【3連複】
  ◎○と◎▲軸で流し

【ラジオたんぱ賞】
 こちらはもしかすると、ややハイペースぎみかも?
 福島の1800ですから、基本的なスタンスとして、<東京で強い勝ち方をした馬はやや適性が疑問>かなー、という気がします。
 人気のハットトリックは、去年のシャドウビンテージ(東京で強い勝ち方をして1番人気、4着)とやや似た雰囲気かなー?
 各馬の力量比較が難しいので、ここは、小回り1800への適性を買うレース。中団より前で流れに乗って最後抜け出す、というレースの練習を前走でしっかり済ませてきた、ケイアイガードに期待します。
 これはなにしろプリンシパルSでのレースぶりが際立っていた馬で、右回りもまったく問題ありません。ハットトリックは脚質が極端すぎて、この頭数だと直線で行き場をなくす可能性もありますから、連の軸なら先行できるケイアイガードの方、という気がします。

 相手はやはりコーナー4回の1800に適性の高いカンパニーが主力。
 穴はリスティアエーデルとアイアイサクラかなー? リスティアエーデルは、前々走のアネモネSでかなりいいストライドで走っていた馬なんです。着順は下でしたが、ちょっと印象に残った一頭でした。ここは外側の枠からパッと出て、前々でもまれないよう積極的に運べば、流れ込みも十分考えられるメンバー構成。
 アイアイサクラはこのコースで古馬混合の500万下を勝ちあがってきたコース適性を買います。

  --------------------------
    ◎ケイアイガード
    ○カンパニー
    ▲アイアイサクラ
    △リスティアエーデル
    △ハットトリック
    △シルクディレクター
  --------------------------

【単勝】
  ケイアイガード
【馬連】
  シルシどおり、いちおう念のため○▲のタテメも。
【3連複】
  ◎○と◎▲軸で流し

 福島も阪神も、ちょっと『勝負!』という感じのレースではないですね~。遊んで買って当たればもうけもの、というレースのような気がします。

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wrote:2004/7/5

動く回顧意味不明の敗戦、競馬は難しいなあ

<**レース回顧/2004年 函館スプリントS**>Race・2004/7/4

 ついこの前G1を勝った馬が、勝ったG1レースと同じ路線の<ローカルG3>をあっさり負けるんだから、競馬は難しすぎる。







 あっ、いけないいけない、函館スプリントSのレース回顧が、たったひとつの文で終わってしまうところだった(笑)
 週初めの展望で見たとおり、サニングデールって体調が明らかにダメだった昨秋(放牧先からガレて戻ったらしい)以外は、スプリント路線では本当に安定して強い馬なのだ。
 それがまさかあそこまで見せ場なく負けるとは。競馬ブックに掲載されたジョッキーのコメントによると、「道中こすられてリズムが崩れた」とのこと。
 ビデオを見ると、4角をクリアして直線に入るところで、後肢が流れてフットワークのバランスが崩れる瞬間がある。普通に見てても分からないような微妙な部分なんだけど、サニングデールのフットワークは3歳の春からじっくり見てるから、すぐにその違いが見分けられた。そのあとは、ゴールまでまったく腰の伸縮と弾力を使わないで走ってるから、あれじゃ伸びるはずがない。
 なにかどこかで、きっと心身のバランスがちょっと崩れてしまったんだね~(腰をひねったりしてないといいんだけど)。
 <別定の58キロ>というのはあそこまで決定的に負ける要因にはちょっとなりようがないから(←58キロだったので微妙に差し届かず2着3着、というのなら分かる)、やっぱり敗因はユーイチ君が言うように、「こすられた」・・・のだろうね。


 シーイズトウショウが上位に来るのはよくわかる。ゴールデンロドリゴが外差しで伸びてくるのも、大いに納得。
 でも、馬券は最後の1%って必ず暗闇だね、やっぱり。だからこそギャンブルとして成り立ってるんだけどさ。
 時間を巻き戻して何回このレースの予想をやり直しても、そのたびにサニングデールが本命だな、ワタクシは。○がシーイズトウショウで、▲がそのときの気分によってリキアイタイカンかゴールデンロドリゴだ。それで、仮に○シーイズトウショウ▲ゴールデンロドリゴというシルシにしても、このレースは○▲のタテメ取らないかもしれない(←やはり必ずタテメを取ろう、と改めて決意したけど・笑)。


 サニングデール、次にだらしなく負けちゃうと「高松宮記念はフロックだったのでは」と下手をすると言われかねないので、いきなり正念場を迎えることになってしまった。
 でもさ、「こすられてリズム崩れて走る気なくした」ってのは、いかにも「やっぱり馬が走ってるんだね~」という感じですね(笑)
 G1を勝ったんだからどんなレースでも上の着順でフィニッシュしろよ、っていうのは人間の身勝手な押し付けだもんね。馬だって、やる気の出なくなる瞬間があったって、何の不思議もないよね。


 ところで単コロチャレンジを始めました(イキナリですが)。
 単勝を厳選して買っていくんですが、全額転がしますよーん^^
 自分的なルールとしては、「単勝2倍台ではリスクと見返りがバランスしないので見送り」というルール。先週は候補がサニングデールとラジオたんぱ賞のケイアイガードでした。サニングはずっと単勝2倍台で推移してたのでやめといて、ケイアイガードの単からスタート!うまいアンバイに3.3倍、次は全額いきます。(←でもスタートが1,000円・笑)
 半年ぐらいかけて、狙いに狙って、絞りに絞って、5~6回転がせないかなあと夢見がちなこと考えてます(笑)。単コロチャレンジの様子はコラムもしくはメルマガでご報告しますね(←興味ないと思うけど・笑)。
 これはそうとう面白いので、皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょう。
 1,000円スタートで全額コロがしだと、仮にずっと3.3倍ならば6回目の転がしで配当は100万円を超えます(笑)。1,000円スタートぐらいならば、リーズナブルですよ~(なにが?)^^
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