函館スプリントSは日本で最も時計のかかるスプリント重賞としてすっかり有名だけど、もうひとつこのレースには大きな特徴がある。それは何かと言うと、常に<前後半のラップの差がものすごく激しい>のだ。 さっそく数字見てもらったほうがハナシ早いよね。
直線平坦のスプリント重賞で、これほど前後半のラップに差のあるレースは珍しいんじゃないだろうか?例えば京都で行なわれるシルクロードS・G3などは、たいてい前後半のラップが同じぐらいだ。
前後半のラップに差がある、ということが何を意味するかというと、<逃げ・先行馬は最後激しく止まる>ということだ。だからレースの焦点は、そのタフな流れの中を差してこられるパワフルな馬がいるかどうか、という点になる。そういう馬がいない場合は、ほぼ先行馬同士の決着だ。
物凄くあっさりと結論を言ってしまうと、今回は「よほどのことがない限り確勝級」という存在だと思う。
サニングデールは馬場の重い軽いだとか坂があるかないかを問わず、 <前後半のラップに差のあるレースで必ず台頭してくるパワフルな差し馬>
なのだ。時計も速い勝負にも十分対応できるし、遅いパワー勝負もまったく問題ない。
昨年の後半は明らかに体調を崩していたからそれを除くとして、<前後半のラップに1秒以上の差がある1200のレース>では、デビュー以来通算して<5・2・0・0>と、パーフェクトだ。以前は前後半のラップがきれいにバランスするレースでは取りこぼしが目立ったが、今年は阪急杯で前後半の差が0秒9のレースもしっかり勝ちきっているし、今やスプリント戦ではほとんど弱点らしい弱点がないと言っていい。
今回は相手関係もグッと楽で、前走59キロから1キロ減の58キロもまったく問題ないだろうと思える。
オッズが万が一3倍を超えるなら単勝をゴリッと買いたいほどだなあ。誰か、<サニングデールに勝ち目はない説>をもっともらしく流してくれないかなあ(笑)
極端に激しい体重の増減がない限り、(最悪でも)連軸としての信頼性はそうとう高いはすだ。
週の初めにコラムで書いたとおり、函館スプリントSは<前後半のラップに激しく差のあるレース>が毎年のパターン。今年はそういうレースを大得意にするG1馬・サニングデールが出走してきて、不動の本命と見ます。
相手も人気どおりシーイズトウショウで、ほぼ馬連は一点かな、というレース。
穴ならリキアイタイカンだと思います。この馬は時計のかかるスプリント戦で浮上するタイプで、パワー型。逆に言うと「時計に限界のある」タイプなのですが、いつも、どんなコンディションでも、どんな条件でも、自分の持ち時計だけはしっかり走るというタイプ。
一目瞭然でしょ?
見てのとおり、「どんな競馬場でも」「どんな格のレースでも」、1200の競馬ならたいてい<1分9秒台前半>に、見事に揃ってるのです。つまり、レースの決着が1分9秒台の前半ならば、この馬も持ち時計どおり走って自動的に上位、というフィニッシュになる可能性が高い。 今回は多分1分9秒台の前半で走れれば上位というレースになりそうで、久々にリキアイタイカンに向く競走になるような気がします。昨秋以降ずっとフットワークが硬くてバランスも悪く、いかにも典型的な不調馬の走り方をしてましたが、前走エプソムCでは、久々にいい時の伸びやかなストライドで走っていました。1800は距離長すぎてのもので、着順の12着はそんなに心配いらないと思います。
6歳で、「もう衰えたか?」という最近の戦歴ですが、しかし今年の高松宮記念では、1200の持ち時計を更新して、1分8秒4の自己新。流れの合わないレースが続いているだけで、「衰え」と決め付けるのはまだ少し早いんじゃないかという気がします。
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◎サニングデール
○シーイズトウショウ
▲リキアイタイカン
△ゴールデンロドリゴ
△アタゴタイショウ
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ゴールデンロドリゴは、休み明けに狙えるパワーの差し馬。アタゴタイショウはややフットワークに力みが見られるようになってきていて、人気ほどの信頼感はちょっと微妙かも? ウインラディウスは普通に走って普通にペースに戸惑って、普通に掲示板と思いますので私は買いません。
【単勝】
サニングデール、リキアイタイカン
【馬連】
シルシどおり、いちおう念のため○▲のタテメも。
【馬単】
サニングデール1着で流し
【3連複】
◎○と◎▲軸で流し
| wrote:2004/7/3 |
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不振馬の揃った阪神と、力関係の把握が難しい福島 <**展開を読む/2004年 米子S、ラジオたんぱ賞**> |
| 【米子S】
しかし、オープンのレースで、2年続けて良馬場の勝ちタイムが1分35秒台のマイル戦って・・・(笑) 穴は、阪神専用馬のナリタダイドウ。かつてこのコースの1400専門の馬でしたが、加齢で現在は1400のスピード争いにはまったく耐えられない(笑)。でもマイルのダラッとした時計のレースなら十分勝ち負けになると見て、ちょっと重いシルシにしてみました。 -------------------------- オースミハルカは気分よく走ればかなり強い牝馬ですが、しかし前走の負け方があんまりだったので、あくまでも『万が一走ったら困るからなあ』という程度の押さえに(笑)。 【単勝】 【ラジオたんぱ賞】
相手はやはりコーナー4回の1800に適性の高いカンパニーが主力。 -------------------------- 【単勝】 福島も阪神も、ちょっと『勝負!』という感じのレースではないですね~。遊んで買って当たればもうけもの、というレースのような気がします。 |
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| wrote:2004/7/5 |
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<**レース回顧/2004年 函館スプリントS**>Race・2004/7/4 |
| ついこの前G1を勝った馬が、勝ったG1レースと同じ路線の<ローカルG3>をあっさり負けるんだから、競馬は難しすぎる。 シーイズトウショウが上位に来るのはよくわかる。ゴールデンロドリゴが外差しで伸びてくるのも、大いに納得。 でも、馬券は最後の1%って必ず暗闇だね、やっぱり。だからこそギャンブルとして成り立ってるんだけどさ。 時間を巻き戻して何回このレースの予想をやり直しても、そのたびにサニングデールが本命だな、ワタクシは。○がシーイズトウショウで、▲がそのときの気分によってリキアイタイカンかゴールデンロドリゴだ。それで、仮に○シーイズトウショウ▲ゴールデンロドリゴというシルシにしても、このレースは○▲のタテメ取らないかもしれない(←やはり必ずタテメを取ろう、と改めて決意したけど・笑)。 サニングデール、次にだらしなく負けちゃうと「高松宮記念はフロックだったのでは」と下手をすると言われかねないので、いきなり正念場を迎えることになってしまった。 でもさ、「こすられてリズム崩れて走る気なくした」ってのは、いかにも「やっぱり馬が走ってるんだね~」という感じですね(笑) G1を勝ったんだからどんなレースでも上の着順でフィニッシュしろよ、っていうのは人間の身勝手な押し付けだもんね。馬だって、やる気の出なくなる瞬間があったって、何の不思議もないよね。 ところで単コロチャレンジを始めました(イキナリですが)。 単勝を厳選して買っていくんですが、全額転がしますよーん^^ 自分的なルールとしては、「単勝2倍台ではリスクと見返りがバランスしないので見送り」というルール。先週は候補がサニングデールとラジオたんぱ賞のケイアイガードでした。サニングはずっと単勝2倍台で推移してたのでやめといて、ケイアイガードの単からスタート!うまいアンバイに3.3倍、次は全額いきます。(←でもスタートが1,000円・笑) 半年ぐらいかけて、狙いに狙って、絞りに絞って、5~6回転がせないかなあと夢見がちなこと考えてます(笑)。単コロチャレンジの様子はコラムもしくはメルマガでご報告しますね(←興味ないと思うけど・笑)。 これはそうとう面白いので、皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょう。 1,000円スタートで全額コロがしだと、仮にずっと3.3倍ならば6回目の転がしで配当は100万円を超えます(笑)。1,000円スタートぐらいならば、リーズナブルですよ~(なにが?)^^ |
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