ペンシルベニア州バトラーで演説中のドナルド・トランプをAR-15半自動ライフルで銃撃した人物はトーマス・マシュー・クルックスだと発表されている。別の狙撃手がいたとする説もあるが、今のところ真偽は不明だ。
クルックスは少なくとも5発の銃弾を発射、1発がトランプの右耳を掠めた。その直前にトランプは頭を少し右へ回しているので、それがなければ後頭部は吹き飛ばされていただろう。クルックスはその場でシークレット・サービスに射殺されたという。その際、集会の参加者ひとりが殺され、ふたりが重傷を負っている。
当日、シークレット・サービスのカウンタースナイパーは2チーム配備されていたが、映像に残っているチームからクルックスがいた場所は森の陰にあるため見えない。 射殺したのはもうひとつのシークレット・サービスのチームだと考えられているが、州または地元の警官で構成される別のカウンタースナイパー・チームがいたとする人もいる。
当日配備されていたシークレット・サービスのチームは通常のチームでなかったことも注目されている。通常のチームは休暇、あるいは配置転換で現場にはいなかったのだ。
警備の担当者は数日前に現地を詳細にチェックしなければならないのだが、事前の調査を怠ったと指摘されている 。この問題とも関連するのだが、容疑者が狙撃に使ったとされる建物を封鎖していない。しかも警備担当者を識別するための「色」を身につけず、ドローンによる警備も行われていない。クルックスは狙撃の1時間ほど前から注目されていたが、20分ほど前には屋根にいるライフルを手にしたクルックスが観衆らに目撃され、騒ぎになった。それでも警護担当者は動かなかったのである。そのクルックスは7月13日未明に会場を調べるためにドローンを飛行させていた。
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【 Sakurai’s Substack 】