こすもママの子育てLife

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出産~悲劇の帝王切開~

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『出産~悲劇の帝王切開~』

遂に出産当日を迎えました。
朝の段階ではのんきにメールから日記を更新してる私ですが、この一日は非常に長いものでした・・・。
とても大変な日で、痛い思いを沢山しましたが、今我が子を見てると「また産んじゃおうかな~」なんて考えちゃってます(笑)
母親って凄いわ・・・。

ではでは日記の続きをどうぞ(^^)/

2007.1.4
出産です!!!
遂に出産の日を迎えました。
なんかいよいよって感じです。
お昼に入室なので今はベッドで安静にしてます。お腹空いても嫌だしね…(笑)
ではでは頑張ってきま~す(^O^)/

2007.1.4
帝王切開で出産!(1)
今思えば、旦那にとっては長い長い一日。
私にとっては喜びと悪夢が半々の一日の始まりでした。
天気は晴れ。まだまだ出産という事に緊張する事もなく、旦那とおしゃべりをしながら過ごしていました。
昨夜21時以降絶食10時以降絶飲なので、10時前くらいになったら好きなだけ水分を取ってやる!って思っていたら、看護師さんに「あまりガブガブ飲まないようにね」と注意されました。
理由を聞くと、手術で麻酔をかける事で腸の動きが止まってしまうから、その状態で体内に水分や食べ物があるのは良くないんだって。
はっきり覚えてないけど、「痛い思いをするよ」と言われて納得した記憶があります。

そうこうしているうちにお昼になり、入室予定時刻の12時半に「いってきまーす」と手術室へと運ばれていきました。

さあ、こっからは未知の世界。なんせ手術なんて始めての経験ですからね。
手術室には執刀する先生をはじめ、麻酔担当(多分)やら初めて見る先生やらでいーっぱいでした。
(普通の帝王切開の人はこんなに多くないんだと思うけど、今回は子供の手術も付いていたのでこんなに多かったんだと思います。)
麻酔は下半身麻酔で、背中に注射します。
麻酔されるのも初めてだけど、不思議な感じですね。
注射されると直ぐに足がしびれる感覚がありました。「何か頭が痛いとか気分が悪いと思ったら直ぐに言って下さいね」と言われていたので、
「足がしびれるんですけど・・・」と言うとそれが麻酔が効いてるところなのだと。
確かにもう足が動きません。
「こんなに直ぐ効くだ~」と一人感動しておりました。

でもさ、この後お腹切るんですよね?確かに足は動かせないけど、麻酔がちゃんと効いてるかどうかなんて、どうやって確認するんだろうか?
だって、雑誌には「痛くないけど、赤ちゃんが出てくる感覚はある」って体験談が載ってるんですよ。痛くないけど感覚があるとはどういう事?
もし、お腹をいざ切った時に 『いだい~!!!』 なんて事になったらどうすんだ?!
と、あるわけないけどそんな疑問に更にドキドキしていました。

すると、看護師さんが「これ冷たいですか~?」と額にガーゼに水を含ませたものをサッと当てられました。
これは確かにヒヤッとします。「はい、冷たいです」そう答えました。
「じゃあ、これ冷たいですか~?」今度は恐らく胸の辺りに当てられたと思います。
これが、あーら不思議。触られた感覚はあるけど、全く冷たくない。
こうやって確認するのね~、と安心しました。

それでは、手術開始です。
何やらお腹の辺りでゴソゴソ動いてるのが分かります。
痛くないので(当たり前だけど・・・)いつ切られたのか全く分かりません。
上に置いてあるライトに赤いのが見えて「あー切られたんだ」と分かりました。
でも、気持ちが悪いので見ないようにしました。
今回は、赤ちゃんの腸が出てるので、その膜を破かないように細心の注意を払うため、お腹を大きめに切って、胎盤ごと出してからそこから赤ちゃんを取り出す処置がされました。
その胎盤を出す時か分からないけど、凄く引っ張られる感覚があるんですよ。
おいおい、そんなに引っ張って大丈夫なの?!
あんた達私の体で何やってんだ~?!
またちょっとだけ不安になりました。

そんな私の気持ちを他所にどんどん手術は進行していきます。
またこれも不思議なんですけど、通常より沢山切ってるから出血は多かったと思うんです(というより多いって母子手帳に書いてありました)。
そのせいなのか、まだ生まれてないのに眠くなるんです。
「なんで私眠いの?!まだ我が子の誕生を確認できてないのにさ!!こんな時に眠くなるなんて私変だわ!!!」
と勝手に焦りまくりました(笑)
と、その時 『オギャー』 と我が子の泣き声が聞こえました。
この時の感動といったら何とも言えませんね。
もう嬉しくて嬉しくてしかたありませんでした。
しかし、我が子と対面する事なく赤ちゃんは隣の手術室に運ばれていきました。

なんでも、お腹の膜が破れそうだから、今すぐ手術するとか。
もしかしたら、顔は見られないかもしれないと言われていたので、「ま、いっか」っちゅう感じでした。
あ、そうそうこっからは私の「卵巣腫瘍」の摘出手術になるんですよ。
こっからは睡魔との闘いでした(笑)
寝ようとすると起こされるんだもん。やっぱ、患者の様子が分からないから寝てはいけなかったのかなぁ・・・。
こっからの時間は凄く長く感じましたが、とりあえず手術は無事に終了しました。
そして、病室へと戻っていきました。

以上が出産の帝王切開でした。
でも、これで終わらなかったのです。
こっからも長いので、この続きはまた後ほど・・・。

2007.1.4
帝王切開で出産!(2)
さてさて、無事に手術室から帰還してくると旦那と両親がかけつけていました。
旦那は「お疲れ様」と声をかけてくれてたと思います(何か疲れててあまり覚えてないのです)
赤ちゃんは手術をする前に、一度旦那に病状説明をしてから手術をしたので、
旦那と両親は赤ちゃんの顔を一足先に見る事ができました。
母は口が悪く、何かにつけてケチばかりつけるのに、
「赤ちゃんね、目がパッチリしてて凄く可愛かったよ~♪あんたの子にしては上出来だ」
と最後の辺りは余計な一言ですが(笑)、うちの母にしてはかなり褒めてくれました。

そんな会話を楽しんでいたのもつかの間、看護師さんが「術後の処置(?)をしますので」とか何とか言って、旦那達は別室で待機するように指示がありました。
術後の処置とは、子宮を収縮させる為の処置だと思うんですけど、私のお腹をグリグリマッサージされました。
もう、これが痛いのなんのって 無茶苦茶痛い
私は 『痛い~!痛い~!』 と遠慮なく叫び、
看護師さんは「痛いね~、ごめんね~」と言いながらグリグリお腹をマッサージ。

・・・とこの辺から私の記憶もうる覚えになります。
マッサージが続いたのは何分かも分かりません。私はとにかく痛いので。
暫くすると看護師さんが「悪露が出過ぎだ」「子宮がなかなか収縮しない」みたいな事を話し始めます。
私の方はというと、マッサージされる中、ピンポイントで強烈に痛い場所があってその場所になると「もうダメ」とか「痛い痛い」と痛みを訴えます。

そういえば、この辺から点滴が増えたり筋肉注射(痛み止め)もされたっけ。
点滴をされた時も入れてる所が痛かったり、この筋肉注射で嘔吐したり気分は相変わらず最悪。
注射される時、看護師さんが「チクッとしますよ~」と一応言ってくれるのだが、
心の中では「そんな痛みなんて今更どうってことないわ!はよう打つなら打て!!」と思ってたりしました(笑)。
この間にかなり時間が経っていたのでしょう。
看護師さんが「そろそろ家族の方に(時間がかかっている)説明にいかないと・・・」と話しているのが聞こえました。
それからもずっと処置は続いたけど、状態が改善せず痛いまま。

暫くすると大勢の先生達が入ってきました。
こりゃ何事だ~?!!!とこっちはビックリです。
こっちはほぼスッポンポン状態なのに、こんなに大勢で何タダ見してたんだよ~!!!
と心の中で叫んでおりました(笑)
体は凄く凄く痛いんだけど、意識だけはハッキリしてるんですよねぇ。
先生達はなにやら難しい話をしていて、よく聞いてみると 『もう一度切る』
とか何とか言ってるのが聞こえました。

『なにぃ~~~!!!もう一回切るだとぉぉぉ』
そんなバカな話があっていいと思っているのか?!
って事は全身麻酔だよね?・・・っていうか私大丈夫なわけ?!
もう、それはそれは不安になりましたよ。
だって、ちょっと前に妊婦さんが病院をたらいまわしにされて亡くなった、ってニュースがあったばかりじゃないですか。
全身麻酔でもう目が覚めなかったらどうしよう、とそんな悪い事ばかり考えてしまいました。
担当医の先生から、お腹の中で普通の人なら自然治癒で血が止まるけど、もしかしたら血が噴き出しているかもしれない。このまま放置すると子宮を摘出する可能性もあるので、何かあってもなくても一度切りましょう、との事でした。

こうなってしまったら、もうお任せするしかない。と腹をくくりました。
でも、いざ再手術が決まると恐くて恐くて涙が止まりませんでした。
看護師さんは凄く優しくなだめてくれるけど、もう不安は絶頂でした。
暫くして家族が入ってきました。
旦那は手を握って、大丈夫だからと励ましてくれました。
母は涙もろいから絶対泣いてると思いました。でも、そんな泣いてる姿を見たら余計に不安になると思い、見ないようにしました。
と、父親の姿がありません。
「お父さんは?」と聞くと、「お父さんはご飯食べに行ってる。もうすぐ来ると思うけど」
って言うじゃありませんか!!
今ではかなり笑い話になってるけど、この 『父親がその場にいなかった』 っていうのが、一番不安解消になりましたよ(笑)
だって、やばい手術だったら最期の別れで家族全員集合してるでしょ?
だから、「なんだ、父さんが食事に行ってもいい位の手術なんだ」とかなり安心できました。

で、2度目の手術に行ってきま~す、です。
さっきお別れしたはずの手術室に舞い戻ってしまいました。
ところで、全身麻酔とはどの位で効くものだと思いますか?
それが、かなり早いんです。
マスクをして、「今から麻酔をかけますからね。大きく深呼吸して下さい」
と看護師さんに言われて深呼吸をした・・・。ここまでしか覚えてないんですもの。

気がついたら旦那と両親がそこにいました。
「あ~、私助かったんだ」と心から安堵しました。
気づいた時には鼻に何かチューブが入れられてるし、左手には点滴が2本刺さってて、首にも点滴が入ってました。胸のところには心拍数やなんかを測る線が付いてるし、とにかく体中からいろんな線や管が出ていました。
口には酸素マスクがされていて、傍から見ればかなり痛々しい状態だったと思います。
そっから、集中治療室に入れられて、ベッドの横には心拍数やらを図るモニターが動いていました。
全部終わった頃、外は真っ暗でした。
「今何時?」と看護師さんに聞くと「21時です」と返事が返ってきました。

最初の入室時間は12時半だったのになぁ・・・、そんなに時間が経っていたのか。
そんな事を考えながら眠りにつきました。
私にとってはあっという間で嬉しさもあったけど、痛いの方が勝っていたような気がします。
旦那はというと、「あんなに長い一日は初めてだった。本当に精神的に参った」と後日談で話していました。
出産って本当に何が起こるか分からないものです。
「出産は命がけ」どこかで聞いたこの言葉を痛感した日でした。





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