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日曜日(3月6日 ※先週の日曜日ではありません)に、国立能楽堂に、「第89回 粟谷能の会~粟谷新太郎十三回忌追善~」を観にまいりました。
番組は、能「鸚鵡小町」、狂言「六人僧」、能「一角仙人」。
能「鸚鵡小町」は、カルチャースクールの仕事のため、間に合わず、残念ながら見られませんでした。
狂言「六人僧」。ある男(野村万作)が二人の仲間(石田幸雄、野村萬斎)と供に諸国参詣の旅に出ます。仏に帰依する以上、決して腹を立てないという誓いを立てた男でしたが、途中で寝入った隙に、仲間たちに髪を剃られてしまいます。誓いのため怒れない男は先に帰郷し、仲間の妻たちに男が溺死したと告げ、出家して弔うように勧めます。さらに戻ってきた仲間たちにも妻が死んだと伝え...めちゃくちゃですが、最後は、全員、仏に仕える道を選びます。
仲間で仲よく旅に出たのに、いきなり、寝ている隙に髪を剃ってしまおうなんて、考えるかなあ。
能「一角仙人」。インドのバラナ国において、一角仙人という仙人(シテ・粟谷明生)が龍神(子方・友枝大風、金子天晟)を封じ込めてしまったため、人々は旱魃に苦しんでいます。国王は、旋陀婦人(ツレ・佐藤陽)という天下無双の美女の魅力で仙人の神通力を失わせようと計ります。国王の臣下(ワキ・宝生閑)に伴われた旋陀夫人は、仙境に迷い込んだ旅人のふりをして一角仙人に近付きます。夫人の酌で酒を飲むうちすっかり心を許した仙人は、夫人の舞いに惹かれてたどたどしく相舞などをして過ごすうち、やがて酔いつぶれてしまいます。するとその神通力もたちまち失われ、龍神が封じ込められている岩屋が激しく鳴動し割れてしまいます。仙人は解放された龍神に立ち向かうものの適わず倒れ、龍神は大雨を降らせ、龍宮に帰ります。
龍神を子方が演じたのは、久しぶりに拝見しました。やはり、ふっとなごんでしまいます。
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