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2010年01月23日

メディアいろいろ

(4)

カテゴリ：和の生活つれづれ

まずは、メディアといっても時代小説。

２０巻ぐらい贔屓にして愛読していた平岩弓枝作「かわせみシリーズ」ですが、ある時から急に飽きがきたというか、冷めたというか、以降新刊を読まなくなっていました。

ヒロインのおるいさんが、幼馴染みの東吾さんと幸せな結婚をし、子供も生まれたのは、ファンとしては喜ばしくても、”産休”以降のおるいさんの活躍が少なくて、ちょっと面白くなくなったこと。

それと、おるいさんの小さな娘と、東吾さんの隠し子の少年が、将来、腹違いの兄弟とも知らずに愛し合ってしまい悲劇を呼ぶのでは、という思わせぶりが、何だか嫌だったこと。兄妹間の恋愛ネタの話が、やたら繰替えされるようになりましてね。

この作者は、この作者は、このネタが、やたら好きとみえて、現代小説でも兄妹間恋愛のドロドロした悲劇を書いてますもんね。その点、永井路子とか、その手の関係は、カラっとしてますよ。「好きになったんだからしょうがない」って感じで。ま、この方は、平岩弓枝よりも、王朝ものの作品が多いから、異母兄妹の恋愛って、倫理に反するどころか、当たり前なんでしょうね。

ま、とにかく、この、ドロドロの思わせぶりの書き方が嫌になったわけです。

ところが、何気なく、「かわせみシリーズってどうなったんだろうな」とふと思い、検索してみたわけです。昔かかわった相手が気になるように。

そしたら、まあ、なんとあきれた。今は、「新御宿かわせみ」シリーズとして、子供世代の話になってます。それはいいのですが、世代交代の仕方が、まあ..。いくら作者でも、何十年も愛され続けてきたキャラ達を、そうも簡単に非業に死なせていいわけはなし。シャーロック＝ホームズを滝壷で死なせたコナン＝ドイル卿は、ファンから非難囂々、ヘイトメールがわんさか届いたそうですが、それより
ひどい。いくら冷めきったとはいえ、昔、思い入れをこめてかかわった人物達が、悲惨な最期を遂げたと知れば、平気ではおられず。夜中だというのに、来客用につくった太巻きの残りを丸ごと一本やけ食い。（＾＾；）

これ、昔好きだったんですよ。子供もいなかったのに、よく観ていました。まだ小さかったりょうたろう君の江戸言葉や、ゆいちゃんのダンスなどが、こまっしゃくれてて面白かった。りかちゃんも可愛かったし、つばさ君は、義太夫を頑張ってた。

一時期、彼らがあまり出演しなくなって、それから贔屓度が下降。萬斎さんのコーナーも、狂言っぽさから離れていったし、花禄さんが出なくなってからの新メンバーには馴染めず。

ところが、今月、たまたま「にほんごであそぼ」がつけっぱなしになっていたら、なんと亀治郎丈が出てる！　しかも、押入れの中で、田中傳左衛門さん、傳次郎さんが鳴物をしている。短いコーナーだけど、おお、面白い。新登場だし、気合が入った、というか、勢いがある、というか、面白い。ひとつのコーナーが面白いと、気のせいか（せいでしょう）全体的に番組に活気があるように見えてきて、これから、毎日かかさずみそうです。

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最終更新日 2010年01月23日 06時40分57秒
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■コメント

かわせみ

長谷うさぎさん

そうですね・・・
あたしの周りの人も
「明治になってから、つまらん、読まない！」などと。
結婚するまではいい雰囲気でしたが。
テレビもいまいちです。
長谷川伸門下の残りの方ですが、そろそろ・・・
今、あたしは谷中に住んでいた
新内の岡本文弥の芸談を読んでます。 (2010年01月23日 07時32分52秒)

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Re:かわせみ(01/23)

だんごうさぎさん

＞結婚するまではいい雰囲気でしたが。

そうなんですよね。おるいさんには、結婚して母となっても、いきいきと活躍して欲しかったです。幸せになってしまったら、緊張感が持続しないってのでは、ちょっと..。

＞テレビもいまいちです。

テレビは、全然好きじゃなかったのですが、原作をみかぎって思い入れがなくなってからは、再放送を、普通の市井ドラマとして楽しんでました。

＞今、あたしは谷中に住んでいた
＞新内の岡本文弥の芸談を読んでます。

おお、それは、面白そうですね。
私は、今、新しい文庫のストックがなくなったので、澤田ふじ子を読み返し終わって、今は、半七をまた。
(2010年01月23日 08時15分34秒)

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Re:メディアいろいろ(01/23)

猫並♪ さん

そうそう、歌舞伎Webだったか、歌舞伎美人だったか、サイトでも宣伝してました、亀治郎のにほんごであそぼ。
弁天小僧菊之助のセリフが、長いのと短いのと亀版とあるとかなんとか。
私は時間があわなくて観てないのですが、面白かったですか。それは良かった。
亀治郎は、どういうわけか歌舞伎座のサヨナラ公演に今まで一度も出演してないんですよね。感じとしては、この先も出ないような気がします。2月は博多だし3月は南座で、4月のオーラスは演目的にどうかなぁ…と。
このままだと獅童のようになっちゃうかなぁと心配してたんですが、歌舞伎検定大使になったりNHKに歌舞伎代表みたいにして出てるので、ちょっと安心、まだちょっと不安、みたいな気がしています。

新になってからのかわせみは、文庫になってないこともあって、読んでないんですよ…ただ、電車の中吊りにもコピーが出るので想像はつくんですが。
私は、年末からマイブームの小笠原京がこのところのお気に入りです。 (2010年01月23日 20時22分23秒)

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猫並♪さん

だんごうさぎさん

＞弁天小僧菊之助のセリフが、長いのと短いのと亀版とあるとかなんとか。

弁天小僧の長いの短いのは、しっかり録画しました。
こちらは、国内より１日遅れの放送になるので、亀版は月曜日かな。
歌舞伎放送は、著作権の関係で、海外放映はまず皆無、ニュースなどの番組でちょっと流れるのでさえ、ふたかぶせになってしまうので、この、にほんごであそぼの１、２分は、貴重映像です。

＞このままだと獅童のようになっちゃうかなぁと心配してたんですが、

そ、それは、微妙な..
でも、亀さんは、獅童くんより実力があるし..
テレビにでてくる時も、別に「異端の歌舞伎役者」とかいう触れ込みで出るわけじゃないし、だ、だいじょうぶじゃあ..

＞私は、年末からマイブームの小笠原京がこのところのお気に入りです。

小笠原京ですか。帰国時のショッピングリストにメモメモ。
(2010年01月23日 21時40分30秒)

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