日舞と茶道と着物の蔵

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2011年04月15日
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祇園に踊りを観に行ってまいりました。

といっても、この”をどり”ではありません。

祇園3

ちなみに、ここは、その会場の祇園甲部歌舞練場。

祇園1
祇園2

で、祇園に来たのは、「都をどり」をみるためではなくて、
をみに、です。
なんでまた、こんな演目の取り合わせにしたんでしょうね。「将門」と「日本振袖始」の、バケモノ二本立てであります。「一緒に歌舞伎みにいく?」と聞いたら「いくー!」と喜んだ娘も、 ポスター写真 をみたら、「やめとくー お留守番するー」と。怖いんだろ。3歳児には。(^_^;)
普通に娘なり姫なりの姿してても充分妖しい玉三郎ですからね。


暗転から始まるので、まだ時差ボケが抜けず睡眠不足なので、「これ、やばい。早く始って!」と、睡魔を堪えるのにちょっと苦労した出だしですが、花道のすぐ左の、舞台からすぐの席、ちょうど奈落から出てくるのを裏側からみるので、面白かったです。こんなの初めてで。
お囃子さんは、すぐ前で、伝左衛門さんの鼓は、とってもきれいな音でした。
でてきた滝夜叉の顎を下から見上げてしまうのは、ちょっとアップ過ぎ(さすがに玉三郎様も還暦ですものね)でしたが、カツギが翻るときに、ほのかに香の匂いが..。

蝦蟇はよくできていたし、舞台としては面白かったけど、「玉三郎の舞踊」を観に来た者としては、ちょっと物足りなかったです。獅童クンは、頑張っていっぱい動いてたのですが、玉三郎があまり動かないんですよ。くぐり回りや海老ぞリはなし。玉三郎らしい、柔軟さをたっぷりみせた動きや体の線はみることができず。私がもった印象は、剣術の名人が、若輩者か子供に稽古をつけているような、そういう立ちまわりの動きであり、雰囲気であったんです。

で、ちょっとものたりなさを感じながら、次の「振袖始」。
これは、よかったです。前半は、玉三郎が一人たっぷりで踊るし、動きがたのしめました。(獅童クン、ごめんなさい) それに、ぼてーっとした滝夜叉の衣装より、すらりとした線をだす赤い振袖のほうが、玉三郎っぽいような。

後ででてきたスサノオノミコトの獅童クンは、意外(?)にも白塗りがきれいだったし、玉三郎相手にこちらは一所懸命踊っている感じで、好感がもてました。地味だけど、右近の稲田姫も雰囲気かわいかったです。

後半、オロチに変化したからの玉三郎、これもすごい存在感です。この美しい人が、隈どりをして角を生やし、目を赤く血走らせ(るように見えるんです)て現われる。真っ赤な口をカーッとあけたところは、なかなかの迫力です。へーー、玉三郎って、こういうのもいいんだなあと。後の七つの蛇の頭とのフォーメーションも、すごくよかったです。こりゃあ、ほんとに娘を連れてこなくてよかった。マジ怖いです。






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最終更新日  2011年04月15日 23時30分24秒
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