素晴らしいですね、コドモ。興味を持つと大人より自主性を発揮してついてきてくれるのかも。そこから将来のドナルド・キーン、いやフェノロサが生まれるかも!
次回があって、その次もあって、定期化して、もしかしたら正式な科目になる…そうなったらなったで大変でしょうけど、なんだか夢が広がります。

バレエに限らず…どのハコのどの位置がいいかは微妙ですよね。大劇場で間口が広いとあんまり前の席は全体が見えないし、全体が見える位置だと細かい動きは見えづらい。上から見た方がフォーメーションなんかはよくわかるけど、ダンサーの息遣いなんかはかぶりつきに限る。
落語のように動かないものならともかく、お能ですらどのハコのどの席がいい席か意見が一致しないんじゃないかなぁ…
バレエなんて、近くから見る機会はかえって貴重な気がします。 (2012年04月22日 11時35分46秒)

日舞と茶道と着物の蔵

日舞と茶道と着物の蔵

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2012年04月22日
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カテゴリ: ピレネー山中から
英語の「スプリング」よりも、フランス語の「プランタン」よりも、この南欧系言語の響きが、いかにも「春~♪」って感じがするなあ。というのは、勝手な偏見ですが。

相変わらず、時々雪が降ったり、じとじと寒くなったりしますが、春です。

spring1spring2

先日の日記に書いていた小学校でのワークショップですが、無事に終わりました。

留学生時代に、学会前は、発表用の英語原稿を作っておいたように、しゃべる事を前もってフランス語でメモって、準備しておきました。3クラスやると、同じ台詞だと自分で飽きてしまうので、ちょっと変えていく余裕も。

あの、普段校庭で大騒ぎしている悪がき達(?)なのに、ちゃんと話を聞いてくれたし、どんどん手が上がって質問してくるし、いい子達でした。なぜか、3クラスとも、男の子の方が女の子の数よりずーっと多いのに、踊りもノリノリでやってくれました。

「さくらさくら」の「野山も里も」バージョンをまず聴かせ、吉野山などの写真をみせ、「山」「朝日」などの漢字の説明をしたり、書いてみたあと、同じ曲で踊りました。子供の吸収率がいいのか、「さくらさくら」が、万国でキャッチーな曲なのか、「さっき聞いた桜の歌、どう始まるか憶えてる?」と聞くと、ちゃんと、「さくら~♪ さくら~♪」と口ずさむ。ああ、なんて、協力的でいい子達だろう。悪ガキだと思ってたなんて、ごめんなさい。
終わるときには、「もう一回やりたーい」とせがむ子や、「サインしてー」という子やら、泣けるじゃありませんか。「来週も来るの?」って、また、機会があれば、呼ばれれば来ますよ!

そして、今日は、モスクワバレエの「白鳥の湖」を観てきました。数週間前、ロシア人の知人に、「今度、モスクワバレエが来ますよ」と言ったら、「ああいうものは、マリンスキー劇場(この方はぺテルブルグ出身)で観るもので、あんな小さな劇場でみるもんじゃない」と言われてしまいました。「2,3メートル跳ねていったら、すぐ壁だし」とか。まあ、そりゃあねえ。オーケストラボックスなんてない。下手したら、日本の市民ホールより小さいコングレッソスですよ。

でも、小さい劇場には、小さいなりの良さもありまして。よく見えるんですよ。舞台が近いし。踊り手さん達も、客席との繋がりを楽しんでくれているような(そう妄想させるような)暖かさもあります。


ロンドンのコベントガーデンなら、大枚はたいてもストール席はなかなか買えないし、すぐ売り切れるし。高いところから見下ろして、なかなか息使いや顔までは見えない。もちろん、世界的大劇場には、劇場自体のオーラはあるのは、否みませんが。

今回の公演は、最後のカーテンコールで数えたら、20人ぐらいでした。男性ダンサーなど、カーテンコールにでてこない人をいれても、全出演者、30人まではいかないでしょうね。群舞も、こじんまりです。でも、お衣装は、なかなかキレイでした。大道具もないけれど、背景で工夫していたし。

まず、プリマ。つれあいは、「腕の筋肉もりもりでドーノコーノ」と言ってましたが、オディーヌ(黒鳥)の踊りなど、楽しめました。

ジークフリートは、悪くはなかったのですが、うーん。ものすごくよくもなかったような。第2幕の舞踏会では、体調でも悪かったのか、疲れているのが見え見え。ピルエットなんて、グラグラでした。

ロットバルトは、黒い翼のついた衣装に、こうもり傘のようなマントを翻して、「悪の華」ぶりを発揮してました。ただ、狭い舞台故、はためくマントが、他のダンサーをなぎ倒したり、目をついたりしないか、ちょっとスリルが..(^_^;)

男性ダンサーで際立ったのは、道化役。特に、第一幕は、この人の大活躍でもっていて、観客も大ノリでした。 

また、「スペインの踊り」もなかなかよかったです。今回、どのクラスのダンサーが来ているのかしりませんが、場所柄、これを踊るカップルは、気を使って選んだのかな、と、これは勝手な想像ですが。

ラストですが、ソ連の伝統(?)を引き継いでるのか、ハッピーエンド版でした。湖に身投げしなくてもよかったの。いいですよ。そういうのも。





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最終更新日  2012年04月22日 08時01分32秒
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Re:プリマヴェッラ(04/22)  
猫並♪  さん

猫並♪さん   
アンドラは、芸術文化事業よりも、スキーにサッカーや武道の国柄なので、教育機関に日舞の需要なんてないだろうと思ってたんですよ。バレエ教室だって、男の子が一人でもいるところなんて、国土見渡しても一つもないだろうし。子供の柔軟性や好奇心、見直しました。

第一、「日本」が、一昔前のクールさを失ってると思ってたんです。大学などの「日本学」は影が薄いし、日本語への関心もますます低下。今は、「中国学」「中国語」がトレンドですものね。大人からは、実用的面から、関心を持たれなくなってしまっても、でも、子供達が(マンガ以外にも)興味をもってくれる機会、これからもあるといいな、と思います。 (2012年04月23日 04時26分36秒)

素敵ですね♪  
だんごうさぎさん、素晴らしいですね。
ワークショップ大盛り上がりですね。フランス語も頑張って、授業されたんですね。私もフランス語勉強してたんですけど、結局身につかなかったので、本当に尊敬です。

当日の服装はどうされたのですか?レギング?それとも、宇宙生物?(興味しんしんのお梅より) (2012年05月14日 06時10分30秒)

江戸育児ママ@お梅さん  
レス遅れてごめんなさい。

いやあ、フランス語は、もともと少しは話せたので、必要に迫られて集中して準備してなんとかなったのですが、スペイン語とカタルーニャ語は、ぜーんぜんダメです。

>当日の服装はどうされたのですか?レギング?それとも、宇宙生物?(興味しんしんのお梅より)

あはは。やっぱり度胸がなくて。^_^;
ランニングの上にカーディガン、レギンスの上に短めの巻きスカートで校内に入りました。それで、開始前、5分間で宇宙生物に変身!(笑)
半襟付き半襦袢の上から、地味な色だけど桜柄ポリの着物。(結果的にポリは正解でした。板書でチョークがつきましたから) そして、半幅帯を大きな貝の口に結んで、帯締め帯揚げもしちゃいました。
お太鼓でも、なんとかなったこもしれないのですが、冷や汗かきそうだったので。 (2012年05月15日 04時06分38秒)

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