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【コンセプト】日常の退屈から逃れ、願望のままに彼のもとに吸い寄せられ、くらくらとしためまいを感じるほどの興奮に身を委ねる恋。そんな恋愛の絶頂に酔いしれる香り。まとう人を新しいオーラと情熱的な輝きで包み込む、甘くセンシュアルなホワイトフローラルシプレー。【調香師】■ドラ バグリッシュ/dora baghriche・ベルサーチェ『ヴァニタス(2011)』・アルマーニ『ガーデニアアンディグア(2020)』■ハリー フリーモント/Harry Fremont・カルバンクライン『CK One(1994)』『エタニティモーメント(2004)』・ランコム『オーウィ!(1999)』『ミラク(2000)』・ラルフローレン『ポロスポーツ(1994)』『ロマンス(1998)』『グラマラス(2001)』・トムフォード『ノワールデノワール(2007)』■オリビエ クレスプ/Olivier Cresp・ミュグレー『エンジェル(1992)』・ケンゾー『ローパケンゾー(1996)』『ケンゾーアムール(2006)』・DIOR『デューンプールオム(1997)』『ミッドナイトプワゾン(2007)』・D&G『ライトブルー(2001)』『ライトブルーサマーバイブス(2023)』・ニナリッチ『ニナ(2006)』『ニナルージュ(2019)』・ヴァレンティノ『ヴァレンティーナ/2011』・YSL『ブラックオピウム(2014)・ネオン(2019)・イリシットグリーン(2022)・オーバーレッド(2024)』【香調】燃え上がる恋の移り変わりを表現トップ:甘酸っぱいフルーティな香りが「恋の始まりを告げる出会いの高揚感」を表現ストロベリー、ラズベリー、ベルガモット、ペアーミドル:夜だけに花開く魅惑的なダチュラの花の香りが「燃え上がる恋に溺れる感覚」を表現オレンジフラワーアブソリュ、ジャスミンサンバックアブソリュ、ホワイトピオニー、ダチュララスト:官能的ながら落ち着いた香りが「離れられない、虜になる感覚」を表現パチョリ、ホワイトムスク、アンバー■感想:私の好み度<50>爽やかさのあるグレープキャンディのような甘いフルーティーでスタート。そこから少しビターだけど甘いベリー系の香りに変化するあたりは『ベビードール(2000)』の微かなベリーを思い出しました。ですがそれより強く思い出したのはエスカーダ『セクシーグラフィティ(2002)』。ラズベリー、ストロベリーなどのベリーの甘くてキュートな表現がよく似ています。トップのベリー/グレープ系が落ち着くとピオニーが開き始めこれはアルマーニ『ピヴォワンヌスジョ EDT(2014)』のフルーティーなピオニーに似ています。アルマーニはラズベリー、タンジェリンといったフルーティさにピオニー&ローズのブレンドですが全体的にエアリー。サンローランはピオニーの表現に重みと厚みがあります。ラストに入りピオニーが落ち着くと潮風に当たった肌のような匂いがするのでこれはカロンを感じるのかもしれません。さらにこのあたりからこの作品の個性というかクセというか…少し傷んだイチゴのような少しの酸味と苦味が混ざったような匂い。整えた表現だとビターなストロベリー×パチュリ×アンバーと変換できるかも。ラストのこの部分で好き嫌いが分かれると思います。またシャネル『チャンス(2005)』が煮詰まったような濃厚さを思わせる部分もあり最後にギュウギュウバタバタと騒々しいため、癒しを求める香調ではありません。『20代という若さと持ち前の明るさに自己肯定感が高い無敵系&愛され女子』をイメージする50代の私には羨ましくも微笑ましい香り。■拡散性・持続性拡散性は普通から少し高め、持続は普通からやや長め。■液の色・ボトル液の色はかなり淡いピンク。7.5mlのミニチュアボトルはクリアで四角ベースに複雑なカッティングで丸みのある形状。ネック部分にブラックのボウ。サイズは約w35×d29×h53mm、フランス製■季節10月から4月。真冬は個人的にはもう少しベリーが落ち着いてほしい。■年齢20代。女性向き。30代以降は自分時間のための香り。■サンローランの香水では…『モンパリ』はキュート系で20代向け、香りの系統はベリー×ピオニー『リブレ(2019)』はフェミニン系で30代向け、香りの系統はホワイトフローラル×気持ちハーバル廃番の『ベビードール』の香りを求めるなら…ロシャス『マドモアゼル ロシャスEDP(2017)』をおすすめ!■リピートミニチュアボトルで十分楽しめリピートなし。ミドルまでは好きで70点、ラストは30点、よって全体では50点。
2024.05.31
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【コンセプト】官能的なコーヒーフローラルのオリジナル『ブラックオピウム』に、魅惑的に輝きジューシーなチェリーで赤く染まった作品『オーバーレッド』は魂からフルーティーな世界に引き込まれるような香り。【調香師】Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『フラワーマーケット』『ビーチウォーク』『バイザファイアプレイス』)Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『ヴォーチェヴィヴァ』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)【香調】コーヒー、チェリー、バニラ、ジャスミン、■感想:私の好み度<80>チェリーフレーバーコーヒーバニラフロート。オリジナル『ブラックオピウム(2014)』のDNAが50-60%は感じられる『ブラックオピウム オーバーレッド(2024)』。スプレー直後からそんな『ブラックオピウムの素』を感知、ほんの少しアーモンドやクマリンを思わせるパウダリーにふんわりチェリー。トップらしいフレッシュさを持ちながらも濃密さのある香り。ミドルに向かうにつれシャープよりなジャスミンが強めに。コーヒー濃度・表現は『ブラックオピウム(2014)』『ネオン(2019)』『イリシットグリーン(2022)』のなかでは控えめですが、このシリーズのキー要素だけに存在はします。ラストまで『ブラックオピウム』らしさとグルマンの甘さは続きますが、『ぺったり』とか『甘ったるい』というすがりつき感はなし。ボディパウダーを塗ったサラサラすべすべとした肌あたりのような浮遊したイメージ。(ただグルマンの甘さが苦手・敏感なら『え?とても甘くてしつこい!』と一喝)ラストに向かうとおだやかなパチュリのスモーキーさが導き『オーバーレッド』の深層にあるエレガントさへたどり着きます。『ブラックオピウム』好きで『チェリー』も好きなら外さない作品。チェリー2.5、バニラ2.5、コーヒー2、フローラル2、ウッディ1■拡散性・持続性拡散性はやや強め、持続性は普通からやや長め。■液の色・ボトルモーヴオレンジ。7.5mlミニチュアボトルは約w39×d16×h54mm、フランス製。クリアなディープレッド、キャップは引き抜く仕様。■季節秋から春。■年齢20代半ば以降。女性向き。夜向き。■チェリーといえば『ロストチェリー』?「濃く甘いチェリー」といえばトムフォード『ロストチェリー(2018)』。チェリー×バニラのそれぞれの作品での比率は似ていますが『オーバーレッド』はシロップ、ゼリー、チェリーコークのようなリキッド系を思わせ、『ロストチェリー』はパイやタルトなど焼菓子の香ばしさをほんのり感じる違いがあります。チェリーが濃厚で安定しているのは『ロストチェリー』。『オーバーレッド』は日によってチェリーが弱くなりその場合はぐぐっとミルク/バニラコーヒーっぽさが強くなりがち。チェリーをドドーン!と楽しみたい時は物足りないけど二作品を比較した場合『オーバーレッド』くらいのバランスが大人のチェリーなのかもしれません。■リピート想像していたドロドロ煮詰まったチェリーではなく意外とライト(思っていたより!)30mlを買うか揺らぐけれどミニチュア7.5mlをのんびり楽しんでいたら『2025年新作 ブラックオピウムXXX リリース』となりそうな気もするので保留。
2024.05.30
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【コンセプト】すべての感覚を活性化する、活気に満ちたモクテルにインスパイアされた香り。エネルギッシュで新鮮で、同じように魅惑的で、常にユニークなイヴ・サンローランのエッジがあります。バニラバーボンの暖かいバルサミコノートを持つダークなローストコーヒーベースは、グリーンマンダリンのフルーティーでピリッとした品質とは対照的です。ジャスミンの緑の花のファセットとイチジクの甘さを加えると同時にピリッと、スパークリング、クリーミーで官能的な香りになります。【調香師】Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『フラワーマーケット』『ビーチウォーク』『バイザファイアプレイス』)Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『ヴォーチェヴィヴァ』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)【香調】ザ・ゼスティ&クリーミーフルーティーな香りトップ:フィグリーフ、ペアー、グリーンマンダリンミドル:オレンジブロッサム、ジャスミン、フィグラスト:コーヒー、ブルボンバニラ、パチュリ■感想:私の好み度<80>オレンジ&フィグのビターさがあるコーヒーガム。トップは爽やかなフレッシュでキラッとしたマンダリンにフィグのビターなグリーン。このあたりからすぐに『ブラックオピウム(2014)』の派生とわかるコーヒー。フローラルはジャスミンが強くシャープな表現、少しトロッとしたネクター系の洋梨のフルーティさ、そしてミントのようなメンソール感が微かに感じられ香りとしては甘く濃密なはずだけどその清涼感があるアロマなニュアンスのグルマン。時間がさらに経過し、シャープさビターさの角がとれるとコーヒー部分は昭和の頃に感じたミルクっぽさのある缶コーヒーあるいはロッテのコーヒーガム!子供時分、祖父母に連れられ喫茶店へ。コポコポと理科の実験装置のようなものでできあがる茶色の飲み物がコーヒーと知り、パイプに火をつけおいしそうに飲む祖父。気になって一口飲ませてもらうけどやはり味覚は子供仕様で「にがい、おいしくない」とすぐにミックスジュースを飲んだけどカップや室内に漂うコーヒーの香りは嫌いでもなく。コーヒーガムの包装を目にすると「あの苦い味…」と思い出し、少し成長して(まだコーヒーは飲まないけど)食べたとき「あれ?(あの)コーヒーと違う」とそのバニラの甘さに拍子抜け。しかし何十年後『ブラックオピウム』という香水であのガムの味をコーヒーらしく思えたのでした(笑)『イリシットグリーン』は特に。オリジナル『ブラックオピウム(2014)』よりも明るく仕上げられた印象。『ネオン(2022)』よりコーヒーのミルク・バニラ感強めだけど、青みでフレッシュ。使った『ブラックオピウム』シリーズ4種類ではオリジナルの次に好きな香り。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや強め、持続性はやや長め。■液の色・ボトル液の色はオレンジっぽい?10mlボトルサイズは約φ14×h114mm、フランス製。かなり透けない黒地で円柱形、ネオングリーンでロゴなど。キャップ付き、スプレーのネック部分は固定され取り外し/詰替不可。■季節季節は秋から春。■年齢20代後半以降。女性向き。夜向き。■リピート好きな香りだけど、毎年違った新タイプがリリースされそちらを追いかけるためリピはなし。
2024.05.29
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【調香師】Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『フラワーマーケット』『ビーチウォーク』『バイザファイアプレイス』)Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『ヴォーチェヴィヴァ』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)【香調】トップ:ブラックコーヒーミドル:オレンジブロッサム、ドラゴンフルーツ、ジャスミンラスト:シダーウッド、パチュリ、バニラ■感想:私の好み度<70-75>トップはガソリンのようなケミカルな奇妙な匂いを含むもののしっかりとオリジナル『ブラックオピウム(2014)』らしさであるコーヒー×バニラ×ジャスミンを解き放ちます。キーとなる『ドラゴンフルーツ』は不明。というのも果実は外食でサラダやソースの彩り、スーパーで見つけ勢いで買い食べたといった視覚の記憶はあるけど、味覚と嗅覚は覚えておらず…というわけで、キーノートはわからないままですがトロピカル系フルーティ?っぽいところ??ミドルからオリジナルよりもコーヒーらしさがあり淹れたコーヒーよりも焙煎したコーヒー豆の香り。香ばしさ、そしていい意味で焦げた苦味があります。私の場合、このビターさは自身では感じるけど周囲には届かずフルーティーとキャラメルバニラっぽくなるようです。フルーティ3、バニラ3、ジャスミン2、コーヒー1、ウッディ1。■拡散性・持続性拡散性は普通からやや高め、持続性はやや長め。■液の色・ボトル色はオレンジ系?ボトルは正面からは四角、上からみると楕円。前後面に円形で窓、その円中心に水平のラインが側面ぐるっと一周入り液体が見えます。クリアのネオンピンクをベースに窓・水平ライン・底面以外はブラックベースにシルバーラメ。ラメの質感は指先でも凹凸が分かりますが、ひっかかるようなザラつきはありません。窓からは直径5ミリほどのデザイン管が見え、その中にアトマイザーの管。キャップは円柱形にくるみボタンを乗せたような形状。艶の黒地にピンクゴールドでブランド名。30mlボトルサイズは約w63×d26×h96mm、フランス製。■季節秋冬。■年齢20代半ば以降。女性向き。オリジナルよりちょっと砕け気味なのでオフィスはラフな雰囲気なら20代後半以降向き。■『ブラックオピウム』が好きなら…60%受け入れられ、好まれる香り。でも飽きないのはオリジナルかも。■リピート『ブラックオピウム(2014)』『ネオン(2019)』『イシリットグリーン(2022)』『オーバーレッド(2024)』と使ったなかで『ネオン』は私には香水酔いする要素(オゾン系)をたまに感じるためリピはなし。
2024.05.28
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【コンセプト】パワフルで中毒になるようなコーヒーとセンシュアルな透明感があるホワイトフラワーのコントラストが織りなすコーヒーフローラルの媚薬【調香師】・Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)・Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)・Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『フラワーマーケット』『ビーチウォーク』『バイザファイアプレイス』)・Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『ヴォーチェヴィヴァ』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)【香調】パワフルに魅了するオリエンタル コーヒー フローラルトップ:パワフルなエネルギーを感じるような刺激的なフルーティノート (ペアー、ピンクペッパー、オレンジブロッサム)ミドル:センシュアルで透明感のあるホワイトフラワーのフローラルノート (コーヒー、ジャスミン、ビターアーモンド、リコリス)ラスト:抗えない魅力で中毒性のあるコーヒーノート (バニラ、パチュリ、カシミアウッド、セダー)■感想:私の好み度<85>フローラル×バニラ×ウッディ。トップはピリっとした爽やかなピンクペッパーに透明感のあるジューシーなペアー。トップらしい爽やかさとオレンジブロッサムとジャスミンのフローラル、すでに始まるブラックオピウムらしい甘さ。ウッディさが見え隠れしちょっぴり大人な印象。バニラも重なり杏仁豆腐のようなすっとした淡い甘さへ。このあたりまでで3~5分程度。コーヒーらしさはコンセプトほどの主張はなく、コーヒーリキュール、砂糖入りのミルクコーヒーのような感覚で豆を挽いた時、淹れている時の香りではありません。香りの変化を楽しめるのはトップからミドル。それ以降は秋冬の重さがあるけれど現代的。■拡散性・持続性拡散性はやや強め、持続性はやや長め。■液の色明るいサーモンピンク。■季節秋冬。■年齢20代半ば以降。女性向き。オフィスは30代以降がしっくり。■アルマーニ『コードファム(2006)』好きならおすすめ『ブラックオピウム』の方が香りに幅があり、オピウム(アヘン)っぽさなのか甘さに中毒的なエッセンス(リコリス?)。『コードファム』は全体的にオレンジの豊かな印象(酸味・渋味・甘味)が強めで夜向きの印象でも『ブラックオピウム』と比較するとまだ明朗に感じるかも(笑)■リピートオリジナル以降に使用した『ブラックオピウム』シリーズは『ネオン(2019)』30ml『イリシットグリーン(2022)』10ml『オーバーレッド(2024)』7.5mlどれも、オリジナルらしさのある香り。新作を優先してしまうけど、所有数がおちつけば手元におきたい作品。
2024.05.13
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