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2008/09/17
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カテゴリ: 政治
 アメリカの住宅バブル崩壊は国際金融不安を招き、米大手証券会社、リーマン・ブラザーズの破綻にまで及びました。メリルリンチも米大手銀行バンク・オブ・アメリカに買収されました。山一証券の破綻を連想させられました。
 グローバル化を率先したのは金融資本でした。自由市場形成は世界経済を順調に成長させましたが、投機資本の跳梁跋扈が原油高、穀物高、原材料高を引き起こしました。原油は2ヶ月で150ドルから100ドルに下がったくらいです。
 ウォール街の住民はレバレッジ、てこを使えば軽い錘で重い荷物を動かせるように少ない自己資本で大きな資本を動かせるような複雑な仕組みを編み出し、巨利を得ていました。リーマン・ブラザーズのファルドCEOがその典型です。
 ファルドCEOの年俸が200億円、退職金が400億円だそうですから、天文学的数字です。リーマンの中興の祖だそうですが、独裁的な企業経営が破綻を招いたようです。大手銀行が救済に動かなかったのは貪欲だったからだそうです。
 メリルリンチは身売りを決めましたが、トップの経営姿勢の違いが明確に出たようです。ブッシュ大統領はウォール街に鉄槌を下ろさざるを得なかったのでしょうが、大手保険会社AIGグループには支援に回らざるを得ませんでした。
 公的資金投入にはモラルハザードがついて回りますから、ブッシュ政権は民間主導の救済策を模索したようですが、破談をしたようです。世界の株式市場の全面安対策には公的資金投入しかありませんでしたが、苦渋の選択でした。
 アメリカは日本には公的資金の投入を強く迫りましたが、自国の場合には決断がつかないようです。日本の場合はローカルな問題でしたが、基軸通貨ドルの信用不安は世界を震撼させますから、公的資金を速やかに投入すべきです。
 流血の日曜日は金融資本主義の限界を露呈しました。素朴に考えれば、物を造る人間よりもお金を動かす人間の方が莫大な利益を得るシステムには根本的な欠陥があります。物が造られなければお金は紙切れにしか過ぎないからです。
 金融は経済の血液にたとえられますが、血液は脳や筋肉に栄養を送るだけですから、血液だけでは体を動かすことはできません。金融資本主義は血液の機能を過大評価し、あたかも血液が脳や筋肉を支配できると錯覚したのです。

 投機資金がレバレッジを多用し、複雑に運用されていますから、当事者以外には資金の流れが分からないそうです。リーマンの負債総額は日本の国家予算に匹敵するようですから、二次、三次と破綻の連鎖が続出するかも知れません。
 当面は原油高も解消され、原材料高も縮小するでしょうから、短期的にはインフレ抑制にはなりますが、外需頼みの日本経済は深刻な打撃を受けるでしょう。日本は国際的な景気縮小の波に巻き込まれましたから、政治の出番です。





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最終更新日  2008/09/17 08:01:03 PM
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