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2004年11月07日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
神田真吾さん29歳。
オーストリアの宮廷料理人です。


22歳の時に単身オーストリアに渡り、ホテルにて修行を積んで、
今はオーストリアの国家公認料理マイスターになっています。

* * *

本人曰く


「外国人がお寿司を握るようなもの。食べる人からすれば、興味深さもあるが
”本当に大丈夫か?”の想いもあると思う。」


* * *



「この晩餐会の料理がこの年の流行を決める」とまで言われている重大な席で
日本人がオーストリア料理を作るのはもちろん史上初でした。


* * *


フランス料理が方程式なら、オーストリア料理は「足し算」だと神田さんは言います。
ソースに時間をかけて複雑な味を作るのではなく、素材の良さを引き出すのが
オーストリア料理だそうです。

ですので、オーストリア料理は何を食べているのかが一目瞭然であり、
下手な小細工は利きません。

素材としては、肉・魚の本来の旨みそのものを活かすメニューが多く見られます。


* * *


そんな中、公爵夫人より注文が出されました。



「私は幸せに生きた動物しか食べません」




となると必然的に、メインは魚料理になります。
神田さんは魚料理でメインディッシュのメニュー作りに入りました。


2~3日後、神田さんのいる厨房に一通のFAXが届きました。
そこに書かれていた言葉に神田さんは絶句します。


「魚は禁止します。」


* * *





神田さんが選んだのは…





魚のイメージを変えさせる





でした。
つまり、魚嫌いの人に魚を食べさせるのです。

晩餐会の料理がオーストリア料理会の流行を決めます。
それは、失敗すれば、神田さんの汚名がオーストリア料理会に知れ渡ることでもあります。

しかし、神田さんはそこで敢えて”挑戦の姿勢”を崩しませんでした。


神田さんは、最高の食材を求め、市場へと向かいます。
思いどおりの食材が手に入り、自らも納得のできる料理が完成しました。


* * *


そして晩餐会当日。
最初はもの珍しさから興味を惹かれていた”日本人が作るオーストリア料理”ですが、
いつしか神田さんが作る”作品”に満足気な表情を浮かべていました。


そして、最後の一皿。


その料理が出された時、場の空気が一瞬にして凍りつきました。





「出るはずのない魚料理が出されている」





そう、素材を活かすオーストリア料理は見た目で何を使っているのかすぐに分かるのです。


* * *


厨房では暫く沈黙が空気を支配します。
その静寂を破ったのはウェイターの「城主が呼んでいる」の声でした。

神田さんに緊張が走ります。
神田さんはゲストが待つフロアに向かいました。そして…






















神田さんはゲストからの暖かい拍手と笑顔で迎え入れられました。





















皿に盛り付けられた料理は全てきれいに無くなっていました。


* * *


神田さんは言います。


「食べる人の笑顔を見るのが最高の幸せだ」


と。神田さんはゲストの笑顔を見るためだけ料理を作っていると言っても過言ではありません。ただ真っ直ぐに。

ゲストに笑顔で迎えられた神田さんの目には光るものが溢れていました。


 * * *

【今日の情熱方程式】
・ゲストの笑顔が自分の幸せ。ただそれだけを求めて真っ直ぐに。時には衝突があったとしても。
・自分の地位や評価を気にして守りに入らない。攻めの姿勢を忘れないこと。

* * *


週末、諸事情により田舎に帰ってきました。

田舎育ちで不器用な父と。
色々言いながらもそれを支える母と。

ゆっくり話しをしました。
確実に言えるのは「時間は流れているなぁ」ということ。

正直、これから何が起こってもおかしくありません。
私自身もそういう覚悟が必要な年になったんだなと改めて思いました。


「自分がやらなきゃ」と「楽しむバランス」とを上手く取って”生きたい”です。





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最終更新日  2004年11月08日 10時38分00秒
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