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2005年12月15日
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テーマ: お勧めの本(7901)
カテゴリ: 読書感想
急に読み返したくなった。って、そんな本ないですか?
多分、伊坂幸太郎を読んだせいだな。なんせ、W太郎だから(笑)

好き好き大好き超愛してる。
↑すんごいド派手(笑)

「愛は祈りだ。僕は祈る。
僕の好きな人たちにみんなそろって幸せになってほしい。
それぞれの願いをかなえてほしい。
暖かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。
最大の幸福が空からみんなに降り注ぐといい・・・」


この出だしで、ノックダウンでした。くっそう、やられた。

自分の大好きな人、愛する人の死を複数の異なるシチュエーションでこれでもか、と書き綴っていきます。
それは、「僕」の恋人「柿緒」だったり、「智依子」だったり、「佐々木妙子」だったり、「ニオモ」だったり。
あまりにもストレートに投げ出される言葉の奔流にくらくらする以外ありません。

特に、「ニオモ」パートなんか、すごいドキドキする。
「ろっ骨融合」して、神と戦うんだよ?何だよ「ろっ骨融合」って!


某超有名恋愛小説「○カチュー」の次元をはるかロケットで突き抜けて、愛する人の「死」に
対する痛みがひたすら描かれていく。
でも、決して悲しいだけの話じゃないです。前へ前へと進んでいく物語。
ここまで、ど真ん中ストレートなぶっちぎり恋愛小説があっただろうか。

「僕」は決して「柿緒」に縛られてるわけじゃない。
他に好きな人ができるかもしれないことを否定しない。
それは決して「僕」が「柿緒」を想う気持ちと矛盾することはない。

はっきり言って、恋愛小説は得意じゃないです。どっちかというと、避けてとおります。
「世界は密室でできている」や「阿修羅ガール」や奈津川家サーガを書いている舞城王太郎の作品、ってだけで手にとった。ただ、それだけだったけど、「恋愛小説」というジャンルを、なんとなく苦手だから、と安易に避けるのはどうよ?と思わず考えさせられました。
ちょっと落ち込んだ時とかに読み返したい、そして前向きな気持ちを取り戻してまたがんばろうって思える、私にとってはそんな本だったりします。

もう、何回読み返したことか。


舞城の文章は独特で読みにくい、という人も多いかもしれないけど(でも、あのスピーディでポップなグルーヴ感(←変な日本語)は、はまるとやめられない)誰彼なく薦められるというわけでもないけど、なにより、あの表紙でひくかもしれないけど(笑)
騙されて、読んでみてください。

そうして、みんなで元気になろう!
って、へんな締め(笑)





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最終更新日  2006年04月08日 16時27分20秒
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