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扱うテーマは暗いものの、悪意を理解することのできない悲哀というより、理解していきたいという前向きな気持ちを感じる分、落ち込んだりすることなく読めました。
どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。
財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。
そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。
やっぱり宮部さんは人間が好きなんだな、と思う。
けれど、きっと、宮部さんはそういったことすべて承知の上で、理解したいと思い、理解しようとして、この小説を書いたんだろうとも思う。
この世に存在するどんな「毒」も、いつかは名前が分かる時がくる。名前が分かれば防ぐこともできる。
そんな思いが根底にあるからこそ、結果として、 「模倣犯」
や 「火車」
より軽めの印象を与えるけれど、前向きな小説に仕上がったんじゃないでしょうか。
ある意味、確信犯的小説。・・・と思うのは、穿ちすぎかな?
何の前知識もなく宮部さんの新刊だ♪というだけで購入したんですが、 「誰か」
の続編でした。
あいかわらず主人公が浮世離れしてるっていうか、達観してるっていうか、じじむさいって言うか、欲がないっていうか、ぬるいっていうか…(あれ?言い方がどんどん悪くなっていってるような)
こうゆう無味無臭の人物を主人公に持ってくることで、より一層「毒」(悪意)が際立ちます。その構図というか人物設定はやっぱり上手い。エキセントリックな性格(というと極端ですが)じゃないからこそ、読者は主人公と思いを共有するのが容易いんでしょう。
つくづく思うに、伏線をあちこちに張り巡らせて丁寧に回収していく様子は、もはや職人技です。
宮部さんの小説を読むと、いつも「小さなことからこつこつと」(byきよし師匠)という言葉を連想してしまうんですが(笑)、緻密な設計図のもと小説を書いてるというイメージがあります。
無駄な描写、無駄な事件、無駄な出来事、無駄な登場人物はひとつもない。
まあ、丁寧すぎて、ぶっ飛んだ印象を持つまでに至らないのが、重箱の隅をつついてほじくり出した欠点と言えば欠点かもしれません。
いろいろ、風のうわさで重い小説と聞いてはいましたが、そうでもなかった。
基本的に、宮部さんの作品にはいい人しか出ません。
悪い人も、読者の理解を完全に拒絶するようなタイプはいない。
根底に在るのは、そう、 人間賛歌
。
舞城王太郎作品を読んでも強く感じますが、表現方法が天と地ほども違います。原田いずみだけじゃなく、 外立くんという青年
を登場させたことに端的に現れてると思うんですが、宮部さんのはとことん優しい。
ただ、そこがいいとこでもありますが、ちょっと物足りないって面もあったりします。
きれいにまとまりすぎってのもありますが、原田いずみの毒気は、丁寧に生い立ちが描かれたことで、逆にそこまで怖いとは思わなかったし。同じような人格障害を持つ人物を扱った小説、例えば東直己の 畝原シリーズ
なんかと比べると、随分大人しい印象した。(まあ、これも作者の底意地の悪さの差かもしれません(笑))
宮部さんの描く、理解を拒絶する程の圧倒的な悪の奔流というのも読んでみたいですが、それを求めるなら他の人の本を読めってことなのかもしれない。
ともかく、面白いことに間違いはないです。
一気に読む気はなかったのに、一気に読んじゃいました。おかげで寝不足です。
でも、寝不足になるほど夢中になれる本を読める幸せも確かにあるってことで♪
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