ナカムラのおばちゃんさん、こんばんは!

すっきりしていただいて何よりです。
ストーリーがミステリじゃなくてファンタジーになるのは百歩譲っていいとしても、白鳥が普通のいい人になるのが寂しいんですよう!
もうちょっと、じっくりとっくり、大森望さんも「バチスタ」であんだけ褒め称えてたんだから、責任持って育て上げていって欲しいものです。「バチスタ」があんだけ面白かっただけに、余計やるせない……(-_-|||)
(2006年12月11日 18時11分39秒)

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2006年12月08日
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カテゴリ: 読書感想
白鳥に敵対する勢力現る!?



日本の医療界を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」から一年半。その舞台となった東城大学に医学生として通う天馬は、留年を繰り返し既に医学の道をリタイア寸前だった。ある日、幼なじみの新聞記者・葉子から、碧翠院桜宮病院に潜入できないかと依頼を受ける。東城大学の近隣病院である桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化させた複合型病院であり、終末医療の最先端施設としてメディアの注目を集めていた。しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。天馬は葉子の依頼を受け、看護ボランティアとして桜宮病院に通い始める。そのうちに、奇妙な皮膚科医・白鳥と看護師・姫宮と出会うことになり……。




死者の言葉に耳を傾けないと、医療は傲慢になる。

いいか、医学生、よく覚えておけよ。
死亡時医学検索は医学の基本だ。





「チーム・バチスタの栄光」 「ナイチンゲールの沈黙」 に次ぐ第三弾。
とうとう待ち望んでた氷姫が登場したわけですが。

……
…………
………………
……………………
いえね?氷姫は小柄でクールな薄倖の美少女と勝手に思い込んでた自分が悪いんですけどね?

実際の氷姫は、 南海キャンディーズのしずちゃん でした。

「姫宮はでかくてトロい」……こう書かれてあったので、ずーーーーっと叙述トリックを疑ってたんですが、やっぱり姫宮ちゃんはでかくてトロいまんまでした。
なのでどうしても脳裏に浮かぶのは しずちゃん
でかくてトロとろいと言えば しずちゃん
そうすると、自動的に白鳥が山ちゃんになるわけですね。
誰か助けてぇぇ(泣)

と、冗談はこれくらいにしといて、「ナイチンゲールの沈黙」がアララな出来だったので、期待3割不安7割で読んだわけですが、う~む………

一言で現せば、 古臭い。

溢れる比喩や過剰な形容詞をとってしまえば、原稿用紙は半分ですむんじゃないかと思わないでもないですが、それより何より古臭い。
天馬くん、天馬君。ピアスをする男にビックリする前に、素面で 「グッナイ」 なんて台詞を言ってのけるすみれ先生にビックリしようよ。あんなん言う40代が傍にいたら、あまりの恥ずかしさ(もしくはいたたまれなさ)に裸足で逃げ出すこと請負です。
この辺のセンスが古い。おまけに巌雄先生の二人称が 「ヌシ」 (しかもカタカナ)ってのはどうなの?
語尾は 「じゃ」 だし、今時そんな喋り方する人が一昔前のドラマ以外に存在するんでしょうか?
それとも、私が医学会のてっぺんに縁遠いから知らないだけで、あの世界ではご老体はすべからくこんな喋り方をするの?
天馬くんの内向的でポエミーな一人称もひと昔どころかふた昔前のモラトリアム青年な感じでございましたが、登場人物全員の台詞が必要以上にレトリックに満ちてて、酔っ払いそうでした。
もしかして、海堂さんてば80年代少女マンガの愛読者なのか?

ストーリー的には………人を殺害するということの扱われ方が軽いのが気になりました。
医学界、ひいては日本の医療の未来の前には些細なことなのか、物語の重点は終末医療の現状と行く末にばかり置かれていて、「人が死ぬ」「殺される」ということが修辞的表現でうやむやになってる気がします。終末医療を軽視しちゃいけないのは分かるんだけど、だからといって(ネタバレ反転) 私的に死をコントロールしたり自殺幇助をしたり麻薬罹患させたり しちゃいかんだろ。

う~ん、う~ん、海堂作品は3作目ですが、なんか間違った方向に進んでるような気が……

白鳥はどんどん 伊良部先生 とかけ離れて正義の味方になってます。 「光の住人」 とか恥ずかしい呼び名まで戴いちゃってるし。「チーム・バチスタの栄光」の時はイメージはゴキブリだったじゃん!それがいきなり光の住人?

出世魚もビックリです。

1作目で衝撃を受けた白鳥キャラクターの特異性がどんどん薄まってきて、気に入らない。
これじゃ孤軍奮闘するまっとうな正義の味方、単なる「普通の人」です。
シリーズ全体の暗黒面を担う(だろう)敵対勢力も出てきましたが、雰囲気はすっかり 勇者対魔女。
(ちなみに、チラッと出てくるだけの田口先生は白魔術師)
リアルさは減少して、どんどんファンタジーになってきてませんか?

白鳥と(眼鏡っこでドジっこな)氷姫の掛け合い夫婦漫才はとっても微笑ましく楽しかったですが、ハードカバーを購入して読み続けるのはちょっと辛くなってきたかも……

4作目は、いろんな方の感想を拝見してから読むかどうか決めよっかなぁ……

【追記】
海堂さんのインタビューを見つけました。→ こちら
このインタビューによると、4作目は来年の春に出るそうです。も、もうちょっと、ゆっくりじっくり書いてもいいんじゃないかな(汗)
あと、インタビュアーの「2006年ミステリー界のNo.1ルーキーには、2年目のジンクスが訪れる心配もなさそうだ。」ってのは、正直どうかなと思ってもみたり。



感想を読ませていただいたサイトさま
みけねこ日記 ~映画と、本と、美味しいものと♪ 絵本と子どもと色々
成文堂の佐藤さん 黒猫に小判。



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最終更新日  2007年12月01日 09時12分50秒
コメント(13) | コメントを書く


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Re:「螺鈿迷宮」海堂尊(12/08)  
@かぼちゃ  さん
何とも微妙な評価ですねー
散々引っ張った氷姫もしずちゃんのイメージじゃあ・・w

とりあえずボクは保留しときますw (2006年12月09日 00時01分35秒)

Re[1]:「螺鈿迷宮」海堂尊(12/08)  
@かぼちゃさん、こんばんは~。

確かに、微妙です。1作目の「チーム・バチスタの栄光」はあんなに面白かったのにーーーー!(泣)

あ、ちなみに氷姫は、ビジュアルはかなりいけてるっぽいです。しずちゃんなのは体の大きさとトロいとこくらいってことで(笑)
それにしても、氷姫、大柄ってとこは予想外でした……

>とりあえずボクは保留しときますw
あ、それは結構かしこい選択かも……←( ̄□ ̄;)!!
(2006年12月09日 21時12分59秒)

やっぱり  
ナカムラのおばちゃん さん
ナイチンゲールでがっかりしてしもたから、今回は無視しようと心に決めながら、ちょっとばかり気になってたんやけど、これですっきりしました。白鳥と田口の詭弁まがいのやりとりが面白かったのに、ナイチンゲールじゃコンソメ味になってたし、ほんまに何を急いで書いたはるんやろね。 (2006年12月10日 22時15分25秒)

えっ?  
nero さん
第三弾?
ワタシ「ナイチンゲールの沈黙」もまだ読んでないよ。

おっ!氷姫登場なのですね!



・・・南海キャンディーズ。。。。。。。。。。




これ以上は、かずはサンの読まずにいよう。。。。。。
(2006年12月11日 16時58分04秒)

Re:やっぱり(12/08)  

Re:えっ?(12/08)  
neroさん、ふふん、読みましたよ、早々に!

…………いやまあ、異論は多々あるでしょうけど、真っ先に思い浮かんだのがしずちゃんなのは事実なわけで……
ま、まあ、イメージは人それぞれですからね!
(なんか、段々コメントが苦しくなってきた……)

ともかく、私的には「バチスタ~」が最高最強です。それ以外はおして知るべしってことで。 (2006年12月11日 18時14分44秒)

「バチスタ~」が最高最強に同意  
通りがかり さん
いろいろ見てたらココにたどり着きました。

白鳥の衝撃も1作目に比べて落ちてくるのは当然で、この作品でも白鳥は写真を見ながら患者の病気を決めてたり、女医からビンタを食らったりと白鳥特異性は健在です。修辞的表現も仕方ない事だと思います。
ここまで海道氏寄りなのはやはり「バチスタ~」が最高最強だからだと思います。

4作目もこの短い間に出来上がってきそうなので、期待しにくいですけど。楽しみに待っていようと思います。
次回こそは「地雷を思いっきり踏みつける白鳥」を超える衝撃があるといいのですが。 (2007年02月17日 07時39分58秒)

すみません・・・  
nero さん
勝手に引用しといて、ご報告するの忘れてました。
すみません。

「グッナイ」は、驚くよね。
ん、でもね、ワタシの彼、素でベイビーってゆいます(≧▽≦)
(くわーーーーーーーー、人に云ってしまったよーーー!)

案の定、TBは失敗しました・・・マイぷれすめぇぇ・・・

http://www.mypress.jp/v2_writers/gatto_nero/story/?story_id=1539436
(2007年02月17日 15時57分49秒)

いえいえ、全然ノープロブレムです!  
neroさん、こんばんは♪

っていうか、えええええええええええええ!( ̄□ ̄;)!!

>ん、でもね、ワタシの彼、素でベイビーってゆいます(≧▽≦)

ま、マジっすか!
私も是非言われてみたい!その彼氏、わたしにください!(←待て)

ってことは、「グッナイ」も、素面で言う人もちゃんとこの世に存在するってことか……
とりあえず、目から鱗がボタボタおちました! (2007年02月18日 00時58分06秒)

Re:「バチスタ~」が最高最強に同意(12/08)  
通りがかりさん、コメントありがとうございます!

>いろいろ見てたらココにたどり着きました。

>白鳥特異性は健在です。
そうですねえ、確かに健在ではありますが、どうも「光の住人」ってのが引っかかって引っかかって……
私の中じゃ、白鳥=正義の味方じゃないんですよね。いえ、正義の味方でも全然かまわないんですが、もうちょっと露悪的っていうか、偽悪的の方が好みなんです。
まあ、あくまで個人的な好みってだけですが。

私も、「バチスタ~」が最高最強だと思います。あれを読んだ時の衝撃は凄かった!
4作目もそろそろでるんですよね。いや、春だからまだちょっと先か。
期待半分、不安半分が正直なとこです。
「バチスタ~」の衝撃をぜひとも、もう一度! (2007年02月18日 01時03分37秒)

Re[1]:「バチスタ~」が最高最強に同意(12/08)  
通りすがり さん
>偽悪的の方が好みなんです。
>期待半分、不安半分が正直なとこです。
両方同意です。
本文を読む限り、「もう期待できそうにないな」
っていう印象を受けたので前回書き込みをしたのですが、そうではなさそうですね。
俺は、期待したいけど2作3作が・・・って感じです。
小説を読み出して、二番目に読んだ作家さんなので、やっぱり期待したいですね。
ちなみに一番最初に読めた小説は乙一氏のです。
それまで小説は大キライでした。 (2007年02月21日 18時26分28秒)

Re[2]:「バチスタ~」が最高最強に同意(12/08)  
通りすがりさん、こんにちは~。

>本文を読む限り、「もう期待できそうにないな」
>っていう印象を受けたので前回書き込みをしたのですが、そうではなさそうですね。
そですねえ。ただし、単行本を買うまでの費用対効果が乏しいので、その分、評価が低くなっちゃったってことで。

乙一さんに海堂尊さんが小説体験ですか!それはかなりな素敵体験ですね♪
他にも楽しい素敵な小説家さんもわさわさいらっしゃるので、是非いろいろお読みになってください。
私も、学生時代はこれっぽっちも読んでなくてにわか小説ファンですが、今じゃすっかり虜です\(^▽^)/ (2007年02月22日 07時38分25秒)

しずちゃん(^_^;)  
山手のドルフィン さん
こんにちは。
トラックバックさせていただきました!
南海キャンディーズのしずちゃん、大ウケです。
確かに、言われてみれば…

かくいう私も、前作?次作?のメインキャラ、
如月翔子が何故か脳内でPerfumeのあっちゃんという
真ん中のボケキャラの子として居ついてしまい、
困ってます…(^_^;) (2008年10月25日 20時41分36秒)

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