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2007年05月03日
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カテゴリ: 読書感想
軽い! ←これは貶してるんじゃなく、盛大な誉め言葉です。(きっぱり)




小説とは元来が危険物なのだ。

毒にもクスリにもならないものは、存在する意味がない。





42歳の主婦・晴美は、不要品をネットオークションに掛けたことがきっかけで、家中に目を光らせるようになったが( 「サニーデイ」)。
36歳夫の会社が倒産。専業主婦だった妻が働き始め、夫が家事をすることに。 「ここが青山」
離婚寸前の営業マン38歳の正春。妻が家を出てからインテリアショップ巡りに目覚めて・・・。 「家においでよ」
東京郊外の一戸建て、二人の子供を持つ専業主婦の弘子は、平凡だが幸せな毎日を過ごしていた。ある日自宅を訪れた営業マンに会った夜から、妙な夢を見始める。 「グレープフルーツ・モンスター」
イラストレーターの春代の夫は職を変わってばかり。ところが彼が転職するたびにイラストの出来がよくなることに気づく。 「夫とカーテン」
42歳作家の夫の妻が<ロハス>に凝りだした。子供ともどもつきあうことにしたものの・・・。 「妻と玄米御飯」
それぞれの家庭内の「明るい隙間」を名手が描く短編集。


楽天ブックスのあらすじだけで、もう後、感想書くこと何にもないや、みたいな(笑)

と、投げやりになるのはさておくとして、相変わらず奥田さんは小説巧者です。
さりげない、どうってことない、日常の出来事をこうもユーモアたっぷりに描かれると脱いだ帽子を食べるくらいしか、読者に手は残されてません。
って、我ながら何書いてるのか意味がさっぱりわかりませんが、それだけ楽しかったってことで。

様々な家族を通して描かれる「家」……………「HOME」。

1人で暮らすのは楽だし楽しい。
誰かと生活を共にすると、それだけで気苦労や妥協や諦観や、なんやかんやとめんどくさくてしんどくてうざいことばかり。

でも、誰かと一緒にいるからこそ、ふとした瞬間に、家族の何気ない言葉に、つまらなかった日常が光を取り戻す。

深刻な事件を取り扱っているわけではないので、軽く読めます。さらさらと読めます。

そして、「(どんだけめんどくさくてしんどくてうざくても、)やっぱ家族っていいよね」って素直に思える。
クスリと笑えて、優しい気持ちになれる。

やっぱり奥田小説にはずれはありません♪
ただまあ、この軽さは、単行本じゃなくて文庫を待っても良かったかな、と思わないでもない………かもしれない(笑)



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最終更新日  2007年05月03日 13時59分46秒
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