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「月を紫煙に燻らせて」
以上に注意書きを山程書いたり、一部別窓表示(笑)にする配慮が必要かもしれない問題小説。
rubydredredさん( 720°
)から頂いた小説「夜半の月」堂々のご紹介です!☆(≧▽≦)☆!タイトル絵と挿絵の色塗りもrubydredredさん♪
挿絵は私が適当に配置させていただきました。っていうか、正直どこに配置すればいいのかよく分からなかったので、本当に「適当」です。
※注意事項
銀さん、かわいそう……(ノд-。)ホロリ
ってことにつきるんですがー(爆笑)、いやもう、ホント、銀さん超かわいそう!(大爆笑)
というわけで、何が注意事項って、それはもう、土銀です。 土銀注意報
です。
っつか、ルビレさーん。これ、土銀なの?
二人ともBL思考じゃないし、ノンケなオーラは纏っちゃいるものの、でもまあ、土銀っちゃ土銀かー(笑)
と、ひたすら「(笑)」をつけちゃう、銀さんと土方さんのグダグダな酒飲みトークが楽しいです。
ともあれ、土方さんが銀さんに迫ってるので(笑)、その辺、自己責任でお読みいただきますようお願いします。
あ、私はノマカプスキーですが、すげぇ楽しかったです。京都で、一足先に読んだハコさんもすごい笑ってたしね!(笑)
ちなみに、土銀注意報が 土銀警報
に進化(?)したものも送って頂いてます。土方さんが迫ってるだけじゃなく行動に移してます。
興味のある方はこちらからどうぞ。⇒ 土銀警報発令中 【夜半の月】
BLって何をどうしたらそうなるのかなぁという疑問もあるんですが、ノンケな二人でも行動に移したらBLになるのかどうか。
ちなみに、「ノンケ」は「non気」(=その気がない)とも書くようです。へぇぇぇぇ~
いわゆる ゲイ用語
らしいんですが、あれ?自分、普通に使ってたぞ。←どうでもいい。
※二次創作の小説自体が苦手な方もいらっしゃると思うので、rubydredredさんに色塗りしていただいたイラストは別日記で再掲させて頂きます。
rubydredredさん、ありがとうございました!☆(≧▽≦)☆!
(フリーページにもアップしてます。通して読みたい方は こちら
からどうぞ)
【夜半の月】<一>
人間、のっぴきならねえ状況に落ちてみてようやく分かることもある。
深酒はやめよう。本当に、やめよう。
朝起きてのひどい二日酔いと、軽い財布をさらに軽くした挙句の果ての失くした記憶に後悔するばかりじゃねえ。酔ってる今だからこその、後悔真っ只中だ。
誰か俺を助けてくれー。
もう、本当に酒あんまり飲まねえようにするから、目の前のこいつ以外なら誰でもいいから。
ヘルプミー、ヘルペスミー。
銀時が心の中で叫んだのは、日付も変わってずいぶん経つ頃、場所はかぶき町をちょっと外れた路地裏の、大人のたしなみまで売っている自販機の前であった。
事の起こりは、銀時のいきつけのひとつであるパチンコ屋が新装開店したことに始まる。
最近のパチンコ台は、以前に比べて大勝ちをさせない仕掛けになっていて、パチンコ仲間の銀時と長谷川にはすこぶる評判が悪い。「面白みがなくなった」「貧乏人の夢を奪う」二人は負けが込んでくるたびに互いにそう言いあって憂さを晴らしているのだが、そんなパチンコ台でも、店の戦略で新装開店や新規開店、新台入荷時にはそれなりにちゃんと玉が出るようになっている。新人アナも含め、新が付くだけでいい気分になれるのが銀時と長谷川だった。
そんな二人が待ちに待っていた新装開店当日。長谷川には好条件での仕事の面接があり、銀時は一人でパチンコ屋へと向かった。
銀時の万事屋には、幸いかどうだか分からないが仕事の依頼が一件もなかった。そんな日は部屋でだらだら万事屋の三人、銀時、新八、神楽とで部屋で時間を潰すが、今日はもちろん休日にしてある。銀時の同居人でもある神楽は、新八の姉の妙と今日は過ごすらしく、昨日今日と連泊予定だ。
繁華街であるかぶき町では人が動き出す時間がよそより遅い。まだ朝っぱらで、パチンコ屋の前以外の道路は閑散としていて、カラスが倒れたバケツからゴミをつついているのが目立つくらいだ。
パチンコ屋の前で並んでいるのは圧倒的に暇をもてあましていそうな中年の男が多い。それでも水商売帰りの女もいれば派手な身形のホストらしき男も、一癖ありそうなばーさんや胡散臭いじじいもいて、やる気がなさそうに見えてその実、ぎらぎらとした欲望が渦巻いていて見ていて飽きない。
俺もその中の一人なんだなと思うとなかなか気分がいい。「だりーな」と銀時は呟きながら、上物を紙っぺらのようになるまで着古した着流しのじーさんの後ろに並んだ。
早起きして朝っぱらから眠い目をこすりながら並んでとった整理券のチケットは、中々に前の方の順番で、銀時の気分は上々だった。
店に入るとリニューアル前に大勝ちした台が空いていて、銀時は迷わずそこを選んだ。二度あることは三度ある。ってことはだ、一度あることが二度あるから三度目もあるって寸法だ。銀時の台は昼までは若干の上向き程度だったが、午後になると上げ調子となってきた。
太ももまでスリットの入った隣の美人のねーちゃんがいなくなり、金髪の毛先を5cmだけ紫に染めたばーさんが座ると運が巡ってくるのだから、本当に不思議なもんだ。ばーさんの着ている半纏のラメが、店内の光でピカピカ光るのに手を合わせて拝みたくなった。
カラフルな台の中で銀色に光るパチンコ玉が次々と発射され、きれいな放物線を描きながら虫ピンにしか見えねえ釘にあたり、チューリップと呼ばれる口へと消える。そして、ざらざらと仲間を連れて銀時の待っている出口から、玉が出てくる。空いている左手で銀色の玉を箱に入れながらも、目と右手は台から離さない。
箱から転がり落ちた玉を、今日の銀時は気にもしなかった。この店は一玉4円の計算で、負け続けて長谷川と二人で人の箱から落ちた一玉を争ったこともあるが、今の俺はくれてやるって気分だ。銀色の玉が一杯の箱が増えるにしたがって、気持ちがどんどん大きくなる。
途中で店にやって来た長谷川は、あっという間に負けたらしく銀時に「玉を恵んでくれ」と空き箱を出した。銀時は鼻をほじりながら余裕で一掴み与えてやると、長谷川の負け運とはそこで縁を切った。その後も、選んだ台は出玉の大波小波を繰り返しながらも上げ潮だった。
閉店の30分前に店を出た。銀時には珍しい大勝だった。懐の財布は、大喜びをして札を受け取った。どうにもこのまままっすぐ家へ帰るのが惜しくて、ぶらぶら飲み歩くことにした。資金は潤沢で、気持ちが大きくなっているのが自分でも分かる。
住宅街ならしんと静まり返るこの時間も、かぶき町ではまだまだ眠る時間ではない。終電前のひと稼ぎとばかりに呼び込みがうるさく銀時の袖を引く。
「おにーさん、いい男だね。どう、遊んでかない?」「ねー、かわいい子いるよー。なんと3000円ぽっきり」「いい女の子とお望みのプレイを」必死になって声をかける客引きに引っかかれば、そのまま蟻地獄の巣へと連れて行かれて、財布も心もすっからかんになる。それでも、甘い言葉を信じて引っかかりたくなるのが男の性だ。ついふらふらと寄っていきそうになるものの、今日の俺は単純に飲みたかっただけだ。飲むならうるせー奴のいねーようなところ、というわけでおいしいものが摘める小さな居酒屋を始めの一店目に選んだ。
我ながらいいチョイスだ。
店内は古ぼけて、酒焼けした男たちが安くて旨い肴を腹に収めている。銀時はちょっと値段の張る日本酒と揚げ物を二つ、串焼きを一つ頼んだ。店の親父はのんびりしてそうに見えるが、ムダな動きが全くなく次々と注文をさばいていく。頼んだ品物があっという間に目の前に出てきた。冷えた酒と熱々の串焼きを頬張ると満足のため息が漏れた。
かーっ、うめー。最高だよなー、大勝ちしてうまいもん食って、酒飲んで。これで隣に結野アナでもいればいいんだがなー、隣にいるのは俺と同じように、酒に溺れて楽しんでいるおっさんばかりだ。
肉汁たっぷりの鳥のから揚げ、揚げた甘い玉葱、中だけちょっと半生にして焼いた海老、追加で頼んだシマアジの刺身、芥子のきいた小茄子。お一人様用に少なめに作ってくれる料理を全部平らげ、いい気分のまま次の店へと向かった。
次は万事屋の階下に住んでいるばーさんより、少しは若いばーさんのやっている店だ。ガムテで補強した黒皮の丸いスツールに腰をかけ、紫蘇とチーズと海苔を一緒に揚げたもの、里芋の炊いたもの、名物になってるカニクリームコロッケの一口サイズ、そしてハイボール。そこにいるじじいどもが必死にばーさんをくどいているのが一番の肴だった。
「さー、そろそろ」と、いつもなら重いはずの腰をさっさとあげて、満腹になった腹をさすりながらのろのろと次の店へと向かった。
<二>
に続きます。
「銀魂」で誕生日SS(※要注意)を頂きまし… 2012年03月31日
【お祝い】<二> ※要注意 2012年03月31日
【お祝い】<三> ※要注意 2012年03月31日