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2007/03/31
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カテゴリ: 森博嗣
Gシリーズ5作目にあたる

森博嗣の「λに歯がない」(2006)

を読んだ。

セキュリティ・システムが完備したT建設技術研究所内の構造系の実験棟で,身元不明の4人の銃殺体が発見される。
出入り口の記録からは,犯人が出た痕跡のみならず,殺された4人が入った痕跡もなく,西之園萌絵が大好きな「密室殺人」。

たまたま同じ研究所内の別の建物で実験をしていた山吹に愛知県警の近藤が萌絵の呼び出しを頼むシーンが楽しい。

今回はGシリーズでは珍しく,というか初めて,「殺人」の動機,殺人者像,被害者像が明らかにされていて,けっこうスッキリする。

密室に関しては,机が覗かれたという城田の発言と 免震構造の300ミリ から 建物が動いた というのは「感じた」のだが,それを 「窓」

「スッキリした」構造は,逆に考えると,「λ」が 真加田四季の欲している文字ではないこと を示してもいた。「λ」は 「タムラ」の並べかえと考える のが 「歯がない」 ともつながって,落ち着く(笑)
後半のキー人物である保呂草はそのために登場したのだろう。

そして,登場といえば,警視庁公安の沓掛と赤柳との会合のあとに登場する「名無し」の女性( 梶間 が最後に話した女性でもある),彼女はおそらくというか99% 各務亜樹良 だろう。

ところで,沓掛と赤柳の会合。沓掛がさらっと言った保呂草が数年前に日本に確かにいたことを示す事件って 「捩れ屋敷の利鈍」 の事件だよね。公安はやはり怖い(笑)

沓掛が赤柳に「今は,赤柳さんって言うんですか?」や「なかなか,堂に入っていますよ」などから,赤柳の姿が見えてきた気がする。

S&Mシリーズ,VシリーズとGシリーズのここまでの作品を読んでいる方は,反転してごらんください(笑)

「τ」の日記では,「もしかして,この人保呂草かな?」などと書いてしまったが,今作や「θ」では赤柳と保呂草は電話で話しているわけだし,同一人物であるはずがない(笑)

というか,そもそもこの線は「もともとなかった」のだ。というもの「赤柳って誰?」と考え始めるきっかけになったのが,「τ」で睦子叔母が「偽名ね」と決め付けた場面から始まった。

その場で,佐々木睦子は「顔に覚えがない」ことから赤柳とは初対面。しかも,「赤柳」ではなく,名が「ハツロウ」であると聞いたときに「偽名ね」といっているわけだ。
さらに,赤柳の「髭」に対して「年季は入っているようですけれども,私の目は誤魔化せません」といっている。

この2点から,睦子叔母が見破ったのは,赤柳の正体が「誰であるか」ではなく,赤柳が「男性でない」と考えられる。
同じ「τ」に登場する女性カメラマンの鈴本が赤柳を見て「あのおじさん……妙に変な感じの人……近づかない方が良い…」といっていたのも,それを裏付けていそうだ。

また,沓掛との会話から,赤柳がかつて東京を活動拠点としていて,そこでは違う名前だったこともわかる。

それに該当する人物が,Vシリーズにいた。
「夢・出逢い・魔性」に登場する稲沢真澄である。

「夢・」の稲沢は小柄で保呂草より頭一つ分背が低く,彼より2歳年上だが丁寧な物言いをする。これは「φ」の「年齢は五十代」,「背は低く,体格は華奢」という赤柳にあてはまる。

また,「θ」で電話に出た保呂草は「声,いや,アクセント」で赤柳の正体をわかった。
「夢」に具体的な記述はないものの「女性にしては独特のしゃべり方をする」という雰囲気は感じられる(保呂草のいう「アクセント」は東京訛りということではないと思う)。

もちろん片付いていない部分もあるので,「赤柳=稲沢」が大ハズレの可能性もある。

「φ」に出てきた「目は少し茶色」を「夢・」で確認することはできなかった。

また,「θ」で保呂草が「誰かな?」と聞いたとき(Gシリーズ最初の対話)赤柳の「以前,船でご一緒した」という答えがやや不明。
保呂草自身,「船?」とそれだけではわからなかったようで,上述の「アクセント」で誰だかわかったようだ。
「夢・」での保呂草と稲沢の出会いはカイロ。一度飛び上がった飛行機が爆弾騒ぎで飛行場に引き返す際に保呂草は「荷物検査」でファーストクラスに乗っていた稲沢に「非常にお世話に」なっている。
「夢・」ではここまでだが,Gシリーズを通じた保呂草の性格上,世話になったお返しに稲沢を「ナイル川の船旅」に招待するのは不自然ではない。
また,赤柳が押し付けがましく「カイロの飛行機」というより「船」というのも不自然ではない。

PS
ついに加部谷恵美が山吹早月くんの近くで一人暮らしをすることになった。
3年からということなのだが,引っ越しはたぶん3月からと思うが4月の初めかも知れず,それ以上に特定はできなかった。


Gシリーズ前作の 「εに誓って」 →こちら からどうぞ。

時代・場所,登場人物をフリーページの 森博嗣メモ(λに歯がない) に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
森博嗣の他作品についての日記は,フリーページ  読了本(日本)  (森博嗣)からごらんください。


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Last updated  2007/03/31 01:12:34 AM
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