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結局離党されましたね。今後どうなっていくかわからないけど、こういう方が有耶無耶に消えて行くようであれば日本も終わりでしょう。今後の活躍に期待します。 さて 自分は普通の会社員です。最近 自動車会社何社かで年収減という記事が出ていましたが、自分が所属している会社も遅ればせながらかなりの危機となっています。そろそろ派遣切りからはじまり 減給もあり得るでしょう。 経済はすぐに回復するという意見も多くありますが、子供を養っている身としては 最悪の事態を考えて生活設計をしておかねばなりません。個人的な目安は年収減2割が数年続く(根拠なし)事を考えています。金額・期間に差はあっても責任を持って家族を養っている多くの会社員はそういう考えを持っているのではないでしょうか。例えば年収500万の家庭で自分の目安を当てはめると100万程度の年収減が数年続く。そんなところへ1万2千円貰って 経済復興のために使おうとは思わない。これを経済復興のために無駄に使えるのは生活に余裕のある方々もしくは生活設計を考えない方々だけでしょうね。 もし自分が使うとすれば自分の目安が外れて早めに経済が回復した場合。回復の目処が立てばゆっくりと使わせていただきます・・・なんのための定額給付やら。(苦笑)
2009/01/17
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他の方のブログを見て自分も今年度ランキングを書いてみようかと。(笑)おすすめしたい小説10冊(順は無関係) ・深層(朔 立木) ・阪急電車(有川 浩) ・ゴールデンスランバー(伊坂 幸太郎) ・バスジャック(三崎 亜記) ・卵の緒(瀬尾 まいこ) ・蒼穹の昴(浅田 次郎) ・さまよう刃(東野 圭吾) ・邂逅の森(熊谷 達也) ・犯人に告ぐ(雫井 脩介) ・Rのつく月には気をつけよう(石持 浅海)おすすめしたいノンフィクション ・ロシアンルーレット(今枝 弘一)出会って嬉しかった作家 ・朔 立木 ・瀬尾 まいこ ・有川 浩また2009年もよろしくお願いします。ではよいお年を。
2008/12/31
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本日 山口で行われた河村建夫官房長官の記者会見。「定額給付金は内需拡大の一環。家計では織り込み済み。」との意見で思わず「えっ?!国民はそんないつ出るかわからないものを期待してると思ってるのか?お前は国民を馬鹿にしてるんか?」と思わず呟いてしまった。家計に責任を持つものはそんなもの織り込まない・・・織り込めない。 本当に必要なところに金を使わず、無条件に全国民に配る無能な定額給付金に反対している自民党員は渡辺喜美氏のみ。次の選挙の時までよく覚えておきましょう。
2008/12/28
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定額給付金はいつ貰う事になるんでしょうね。可及的速やかにだったと思うのですがもう給付される事さえ忘れかけている人も多いでしょう。自分の周りだけかもしれませんが、来年の夏の賞与を諦めている人は多いです。そんな心境の中で定額給付金。余分なものを買わずに買う予定だったものを買って、本来使うべきだった金は貯金しておくって人が多いのではないでしょうか。リストラや賞与の危機と無関係な人達が決めることって滑稽ですね。
2008/12/25
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前クールのドラマは結局「ブラッディ・マンデイ」「OLにっぽん」「七瀬ふたたび」「風のガーデン」「SCANDAL」を観ました。「風のガーデン」は緒方拳が癌患者である息子を看取る役でしたが・・・ご本人が癌であった事を考えると感慨深く見てしまいました。神木君の自閉症も秀逸でした。「OLにっぽん」はなんとなく最終回に違和感。「ブラッディ・マンデイ」「SCANDAL」「七瀬ふたたび」はまぁそんなにびっくりするようなストーリーでもなかったかな。 次クールは今のところ見たいものがありません。
2008/12/23
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定額1万2千円(18歳以下、65歳以上は8千円プラス)のバラマキって欲しいですか?それを使いたいって思いますか?自分はもっとまともな使い道はないのか?って思ってます。今朝のニュースで北村弁護士、東国原知事、森永卓郎氏が出ていて北村氏は「早急に出せ」、東国原氏は「福祉にまわせ」、森永氏は「2兆円じゃなく車の頭金になるくらい出せ」っていう意見でした。自分は東国原知事と意見が近かったです。東国原知事の意見に対して北村氏が「それは中長期的な考えでしょ!」と反論してましたが・・・・中長期的な事を無視する政策ってあまりにもアホすぎませんか?北村氏、森永氏にはがっかりでした。そもそも解散総選挙を睨んでバラマキを考えたようですが 国民がそんな一事しのぎの金で与党を支持すると与党は本気で考えたのか?国民をあまりにも馬鹿にしてないか?
2008/11/16
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今日は 英国の十三歳の女の子が自分の意思で延命手術を拒否して最後まで家族とともにいる事を望んだというニュースと 日本で携帯代が高くついたためその携帯を使った中学生の女の子に母親と義父が売春を強要したというニュースがりましたが ニュース内容の格差に笑うしかない気がしました。親を困らせるために誰でもいいから車でひこうと考えるような奴もいるし、大学はいって大麻栽培する奴もいるし、小学生レベルの漢字が読めないような人でも首相になれるし・・・日本はもう腐りきってるのかも。
2008/11/15
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今クールのドラマ。結局見ているのは「ブラッディ・マンデイ」「OLにっぽん」「七瀬ふたたび」です。「風のガーデン」・「SCANDAL」も7割くらい見てます。で、今回はどうも違和感が・・・その理由は俳優がかぶってる事。田中哲司は「ブラッディ・マンデイ」で逃亡しながらも「風のガーデン」にまともな役で出てくるし、成宮寛貴は「ブラッディ・マンデイ」で悪のリーダーやりながら「イノセント・ラヴ」で同性愛やってるし、小日向文世は「七瀬ふたたび」で主人公の父親やりながら「SCANDAL」で飄々とした刑事やってるし・・・。ただでさえ前クールで何かのドラマに出ながら今クールも出てるって俳優もいるんだから できれば同クールくらい重複しないほうがいいですね。
2008/11/14
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超能力兄弟の物語「NIGHT HEAD」も続編。「NIGHT HEAD」はトヨエツと武田真治が主役のドラマを少し見たような気がしますが・・・覚えてません。超能力兄弟が地球に起こる災害を防ぐ物語ですが やはり背景などがよくわからず楽しめませんでした。おすすめする方 :「NIGHT HEAD」を読んだ方おすすめしない方:地震予知をやっている方5段階評価:★★★
2008/10/30
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過去の捜査で汚点を残した刑事が子供ばかりを狙った殺人犯にTVを通じて呼びかける公開捜査を行う物語。捜査する刑事の苦悩や家族の心情を丁寧に描いた作品。単なるミステリーにとどまらない面白さがあります。もちろん現実にも色々な苦悩や失敗と葛藤している刑事は多くいるのだと思います。「火の粉」や「クローズド・ノート」と同じくらい良かったです。雫井氏の作品はまだ何作か読んでないですが すべて読みたくなりました。DVDも是非観なければ。おすすめする方 :人物像が丁寧に描かれたミステリーが好きな方おすすめしない方:最近 子供を殺した事がある方5段階評価:★★★★
2008/10/20
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今クールは楽しめそうなドラマが多いです。「ブラッディ・マンデイ」は主役も悪くないですが、脇を松重豊や佐藤健で固めてるのがいいです。「風のガーデン」は緒形拳の演技が切なすぎるのと(俳優でないから仕方無いですけど)平原綾香のたどたどしさが辛いですが、テーマ的に好きなドラマです。「ギラギラ」は佐々木蔵之介、「OLにっぽん」は阿部サダヲ観たさに観てしまいます。「夢をかなえるゾウ」は家族が録っているの見ますけど・・・という程度。「チームバチスタの栄光」は伊藤淳史、「SCANDAL」は桃井かおりが苦手なので恐らく見ない。視聴率は今のところ「風のガーデン」、「セレブと貧乏太郎」、「チーム・バチスタの栄光」で上位を争っているようです。
2008/10/19
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ファミレスで突然 燃え上がるという殺人事件と大きな獣に噛まれて亡くなる事件が結びつき 女性刑事が事件を追う。以前別の作品を読んだ時にそれほど楽しめなかったので、この作家さんの作品は久しぶりですが、やはりあまり楽しめませんでした。読みにくいとかいう事ではなく、単なる好みの問題だと思いますが、読んでいて都合が良すぎる展開等に少しずつ違和感を感じたのが原因かも。後から直木賞受賞作品だと知りました・・・が、受賞時は「蒼穹の昴」も候補になってたとの事。直木賞選者と自分の感性には大きな隔たりがあるようです。(笑)おすすめする方 :読みやすいミステリーが好きな方おすすめしない方:犬に噛まれた事がある方5段階評価:★★★
2008/10/19
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ある中学校にきた「自分は人魚である」という不思議な転校生と早く就職したい主人公が経験する暗黒殺人。雰囲気は乙一に似ている気がしますが、文体が更にユニークです。「青春暗黒ミステリ」と銘打たれていますがまさにそんな感じ。ただし、ひきこもりを痛烈に批判したり、子供時代の迷いを描いたり、虐待やいじめなど現代の少年少女が抱えている様々な問題に真正面から立ち向かっている・・・ような気がしました。個性的な印象を持ったので あと何冊かは読んでみようかと思います。おすすめする方 :多少 グロくてもOKな方おすすめしない方:乙一が苦手な方5段階評価:★★★★
2008/10/14
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神を求める牧師の息子が起こす悲劇と苦悩を描く作品。貫井氏の作品ですが 簡単なトリックなため すぐに気づきます。ただこの作品は単なるミステリーとして終わらない作品となっていて、トリックはミステリー作家だから付け足してみた という感じのものです。宗教や信仰をテーマにして、殺人者の深層心理をえぐる作品。おすすめする方 :嫌いだった親に最近似てきたなぁって感じる方おすすめしない方:ミステリーが読みたい方5段階評価:★★★
2008/10/08
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息子の失踪、恋人の死・・・二日続けて起こった事件と過去の暴行事件に関連があるのか?初めて読んだ作家さんです。暴行、異常な恋愛など設定がかなり重く、また逆に軽い脇役を配置する事でストーリーをいっそう重くしています。全体としてはバランスが悪い気がするのですが、一気に読ませるあたりはこの作者のレベルの高さでしょう。おすすめする方 :息子が何か部屋に隠しているような気がする方おすすめしない方:年上の女性にはまっている方5段階評価:★★★
2008/10/04
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大阪で開業する整体師が謎の事件を解決する物語。整体師を出す必要があるのか?という設定。背景はハードなんですが 物語全体でなんとなく緩さを感じます。ちなみにどこかで読んだ事がある設定だと思ってたら・・・以前読んだ「カナリヤは眠れない」のシリーズだったらしい。おすすめする方 :最近 肩がこっている方おすすめしない方:ストーカーに怯えている方5段階評価:★★
2008/10/03
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福岡を舞台にした4編の中編集。様々な愛情の形が描かれており、同じような事を経験した人も多いはず。また作品の中にはどうしてもついていけない設定(例えば神がかりな力を持つ人とか)もあり、好き嫌いがわかれるかもしれない。4編の中では「20年後の私へ」が読後感が良かったように思う。おすすめする方 :恋愛で苦しんでいる、または苦しんだ事がある方おすすめしない方:宗教が苦手な方5段階評価:★★★
2008/09/30
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永遠に生きる主人公が関わった人々の人生に生きる意味を問いかける。「ロストオデッセイ」というゲームの主人公の逸話だそうです。かなり短いファンタジーが30話以上収められていますが、1話1話の意味をかみ締める余裕が無く 次に進んでしまいます。戦争の空しさ、信じる事の大切さ、人生の意義等が主題となっている話が多いで、ゲームのストーリーとリンクしているようですが、ゲームを知らない自分にとっては、できれば1話1話をもう少し掘り下げてほしかった気がします。おすすめする方 :短い話が好きな方おすすめしない方:生まれてからそろそろ千年経つ方5段階評価:★★★
2008/09/27
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婚約者と大事な相手を同時に失った過去を持つ主人公が、江戸で世話になっている叔父の奇妙な提案から不思議な事件に巻き込まれる。主人公は不思議な話を集めるのですが、中には本当にぞっとするような物語もあります。最後はなんとなく宮崎 駿の世界のような感じでした。本当に恐ろしいものは人の心の中にあります。それは現代も変わらないはず。おすすめする方 :怖い話が平気な方おすすめしない方:座敷牢に入ってる方5段階評価:★★★
2008/09/18
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法曹に携わる作者が実話を元に描くある裁判官の異常な物語。既婚ながら多くの女性に手を出して破滅してしまうある裁判官の手紙を元に物語りは進行する。男の自分が読んでも身勝手すぎる主人公にムカムカするほどでしたが、ほんの少し自分も持っている感情を見つける事もあって愕然とします。裁判官も一人の人間である事を認識させられます。おすすめする方 :裁判官の裏を知りたい方おすすめしない方:のみこまれやすい既婚男性な方5段階評価:★★★★
2008/09/16
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父が痴呆になり、それを見守る息子と介護ヘルパーの物語。現職の臨済宗妙心寺派の寺の副住職が作者との事。痴呆の親の行動の解釈についてはなるほどなぁと感心させられる事が多いが、自分が介護進行形の当事者だったり、親の介護を経験していなかったらここまで感情移入して感じる事ができたかどうかは疑問。また、いきなり仕事をやめて父親の介護につける息子って・・・現実ではそんなにいないはず。おすすめする方 :親が痴呆になったら仕事をやめて介護できる方おすすめしない方:親の介護が必要ない方5段階評価:★★★
2008/09/12
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聖地エルサレムが突然動き出してイスラエルから脱出をはかる・・・その目的と各国の思惑は・・・。ページ数が少ないわりに読むのに時間がかかりますが、読んでいくうちに先を読みたくなります。できれば現在のエルサレムやパレスチナの問題を予め仕入れていた方がいいかもしれません。宗教紛争の馬鹿らしさも永遠に続く理由もなんとなく見えてきます。おすすめする方 :パレスチナ問題を全く知らないわけでもない方おすすめしない方:「エルサレムって新しいゲームだっけ?」という方5段階評価:★★★★
2008/09/10
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別れた父親に反感を持つ息子が刑事になり、その父とコンビを組むことになって事件を追う物語。父親が非常にコミカルに描かれている事と色々な情報屋が入り乱れる複雑で根の暗い事件が結びつきにくい。また父親に反感を持っている息子が理由も無しにあっさりと許してしまっているところが理解できない。なんとなく何を主題にしたいのかがわかりにくい中途半端な作品。とは言え、刑事という職業の難しさは実感できる作品でした。おすすめする方 :父親と相撲なんかとりたくない方おすすめしない方:父親に本気で反感を持っている方5段階評価:★★★
2008/09/05
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戦闘機「月光」での「B29」との戦いで被弾してしまった主人公が、タイムワープによって現代の日本にたどり着くが・・・。敗戦を覚悟しながらも、未来の繁栄と矛盾に戸惑う。内田さんの作風ではない作品です。靖国についてのメッセージを書きたかったのだと思いますが いつもの作風で書いて欲しかったように思えます。ただ、内田さんのファンが靖国について改めて考える事ができる作品としては評価できるかもしれません。靖国といえばどうしてもA級戦犯との合祀の問題が出てきますが・・・そのA級戦犯に権力を与えたのは、自分たちが血を受け継いだその頃の日本人全員だという事を忘れてはいけません。おすすめする方 :戦争について答えを持っていない方おすすめしない方:いつもの内田氏の作風じゃないとだめな方5段階評価:★★★
2008/08/30
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北海道のある町で隠された物を追い求めて交錯する4人。本当に伝説の物はあるのか?!「MAZE」という作品の続編だそうです。読んだはずですがまったく覚えてません。(汗)覚えていれば楽しめたのかもしれません。おすすめする方 :「MAZE」を読んだ方おすすめしない方:過去の遺物を隠し持っている方5段階評価:★★
2008/08/28
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心に傷を持った男女の出会いを描いた作品。夫を亡くした母親を持つ男性と遠距離恋愛中の恋人をもつ女性が出会うファンタジー。単なる恋愛小説として読めばつまらなく感じるかもしれないが、主人公三人(?!)に感情移入できるなら、それぞれの哀しみ喜びが楽しめる作品。おすすめする方 :独り言を言う人を見た事がある方おすすめしない方:誰かを大切に感じた事がない方5段階評価:★★★★
2008/08/20
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湖で囲まれた武州忍城で秀吉に攻め込まれながらもプライドを貫き続ける男の物語。「のぼう」とは「でくのぼう」の事。領民から「のぼう様」と呼ばれながらも人をひきつける何かを持って忍城を守ろうとする。石田三成が大軍で攻め込むあたりは痛快。一般的な考えに迎合せず、独自の考えを貫く姿は共感をおぼえます。ジャンルを越えて誰でも楽しめる作品。やきまん十さんが詳しく丁寧なレビューを書かれています。おすすめする方 :アンチメジャーな方おすすめしない方:石田三成ファンな方5段階評価:★★★★
2008/08/18
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1980年代後半からすすめられた旧ソビエトの政治革命。その陰に潜む混沌を写真にしたフォト・ドキュメント。アフガニスタン帰還兵の苦悩に始まり、ドラッグ、売春、エイズ患者、貧困・・・旧ソビエトが辿ってきた陰をルポライターである作者がコメントともに訴えている。日本では「やっとソビエトもましになるかな」程度の印象だったが、その裏には多くの犠牲があった。今も払拭されているとは言えないかもしれない。これを遠い国の話を捉えるのは愚かなことです。おすすめする方 :死体の写真もOKな方おすすめしない方:世界の裏面を見たくない方5段階評価:★★★★★
2008/08/15
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150万円と19万8千円の二つのパリツアーを同時開催するツアー会社。予想通りそこでは様々な問題が・・・。同じルートの光と影のツアー客が混在してハラハラドキドキな作品です。が、・・・ほとんど楽しめませんでした。浅田さんのこの手の作品は自分にあってないのかもしれません。おすすめする方 :浅田さんの作品はすべてよむって方おすすめしない方:どたばたが苦手な方5段階評価:★★
2008/08/13
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突如飛来した塩の結晶。その後 人間が塩となって滅んでいく。いわずと知れた有川氏のデビュー作であり、自衛隊三部作の第一作目。三部作の中では結局この作品を最後に読みました。単なるSFではなく「世界が終わる瞬間まで人々は恋をしている」・・・有川氏の作品に共通した心の機微を描いた良い作品となっています。関係ない話ですが有川氏の作品で自衛隊シリーズ(?)はどれも気に入っているのですが、なぜか図書館シリーズが苦手なのが不思議です。ちなみにこの作品では百聞(文というべき?)は一見にしかずなイラスト頁があります。その作者が「白猫」さんらしいですが・・・まさか腹黒かったりしませんよね?(笑)おすすめする方 :豚肉が店頭に並べられるまでの全てを明確に想像できる方おすすめしない方:塩を絶対つけない方5段階評価:★★★★
2008/08/02
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甲子園で優勝経験のある名投手が故障後の復帰のため 魔球を作ろうとしていたが、徴兵によって「回天」に乗る事となった。戦争と真正面から取り組んだ作品。哀しく切ない部分がよく描かれている。が、何か足りないように感じました。その何かは自分でも明確でないのですが、特攻へ行く者の葛藤がもっとすさまじいものだったのではないかとか、洗脳されるのが普通の人間である事が書ききれていない点や、戦地へ送り出す側の苦しみに焦点が当たっていない事などかもしれませんし、逆に戦争の苦しみをお手軽に感じさせてしまう点が不服だったのかもしれません。読後にはすぐに クリュイタンスとアンセルメのボレロを聞いてしまいました。おすすめする方 :魔球を作ろうとしていない方おすすめしない方:ラヴェルのボレロを知らない方5段階評価:★★★★
2008/07/30
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請負で人員整理を行う会社の社員の物語。山本周五郎賞受賞作。人員整理という難しい仕事をこなす主人公だが、その仕事ぶりは冷徹に見えながらも暖かい結果を残す。ただ恋愛については謎も残った作品。気楽に読める一作です。おすすめする方 :四十代独身の女性な方おすすめしない方:リストラの恐怖に慄いている方5段階評価:★★★
2008/07/28
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十代の若者の姿を七人の女性作家がそれぞれ描いた作品集。瀬尾まいこの名前があったから借りました。(汗)作品は京都の狐がえりという行事をベースに都会と田舎の子供達の触れ合いを描いています。その延長には大人同士のいがみ合い、国同士のいがみ合いまで見えてくる・・・ってのは読みすぎでしょうか。他の作家さんでは角田 光代、藤野 千夜、椰月 美智子あたりは楽しめました。単に自分と合う合わないってだけだと思いますが。おすすめする方 :伝統と規則は破るためにあるのだって方おすすめしない方:コリドラスって何?って方5段階評価:★★★
2008/07/26
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自分の居場所を探す中学生や生き方に悩む父母を見守る中学生などを描いた4編の短編集。自分の居場所はここではないと思い続けている中学生が地に足をつける瞬間や、崩壊しつつある家族を冷静に見つめる中学生など前半2編は生き方が不器用で素朴な人を中心に描いた作品。後半2編は・・・少し素朴さがなくなった作品。前半と後半で印象が異なります。前半のイメージだけならよかったのですが。でも、まだ二作目の作家さんですが、いつか良い作品を出してくれる・・・気がします。おすすめする方 :自分が太っている理由を見つけたい主婦な方おすすめしない方:家に隕石が落ちた事のある方5段階評価:★★★
2008/07/25
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過去に大きな心の傷を持つ似顔絵が得意な婦警が所属を転々としながらも それぞれの事件の真相に辿り付く物語。「陰の季節」に登場した婦警を主人公にした短編集。横山氏の作品としては少しソフトな感じになっており、女性には読みやすいかもしれません。おすすめする方 :柔らかな警察小説が好きな方おすすめしない方:硬派な警察小説が好きな方5段階評価:★★★
2008/07/24
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洞爺湖サミットは結局 各国の思惑だけ伝え合っただけで終わったような感じですね。先進国と新興国ではそもそも前提が異なりますから 合意できるはずが無い。温暖化を無視して経済発展してきた先進国とすれば「地球トータルで温暖化を抑制しよう!」だろうし、今から経済発展したい新興国にとっては「今まで散々 温暖化の原因を作ってきたのはお前らなんだから、その尻拭いは自分達でやれよ。」ってとこでしょうか。平等にするなら国民及び領土でCO2排出単位を決めて守れば良い。でもそんな事 排出量取引という逃げ道で自国の利益を守りたい先進国は絶対言わない。そもそも自分達が生きてるうちは恐らく極めて危険な状況にはならないであろう人達で地球温暖化を話し合っても迫力がない。今の30代、40代でさえ「2050年度の長期目標」なんて40年以上先のことを言われてもぴんと来ない。このまま何十年もお茶を濁し続けてそのまま人類滅亡か、20~30年後くらいにいよいよ温暖化の影響に我慢が出来なくなった世代が必死に温暖化抑制の尻拭いをするのか。結局 人類の使命は「地球破滅の早期化」だったのかも。
2008/07/13
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少し(かなり?)恋愛に不遇な女性達の物語を描いた5作の短編集。「肝、焼ける」は歯痒いもしくはじれったい感じの言葉のようです。30代、40代で彼氏もいないまま過ごしてる女性や彼氏がいてもなかなか結婚まで到達しないような女性の物語ばかりです。結構 なまなましく女性が描かれているので、男性ならばすこしひくかもしれませんが、女性なら共感するのかもしれません。おすすめする方 :女性な方おすすめしない方:なまなましい女性が苦手な方5段階評価:★★★
2008/07/11
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地球温暖化対策を目的にコンビニの深夜営業自粛を求める愛知県の中で、名古屋市の松原武久市長は自粛を否定したとの事。すべてのメリット・デメリットなんて考えた事もないので、自粛には賛否両論あっても「色々なメリット・デメリットがあるのだろうな」と感じました。でも、自粛しない理由が「データに基づいて考えると深夜営業をやめても市全体の排出量の0.001%の削減にしかならないため」というのでびっくり。0.001%だから無視する・・・そういう小さい積み重ねこそ大事だと語るべき人が何を・・・。名古屋の有権者数分(150万人くらい?)の1票の積み重ねで自分が選ばれた事を忘れたのか?それとも出るのか出ないのかしらないが、いつかある次の市長選挙では「データに基づいて考えると有権者数分の1票なんてゴミみたいなものです」と言うのか?その考え方からすると日本の1億人でしかない一般市民は温暖化なんて無視してもいいってのか?大丈夫か?名古屋市。
2008/07/07
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松本氏が銀河鉄道999で使ったセリフ「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」が、槙原氏が作詞作曲した曲の一節「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」と類似していると松本氏がTVなどで槙原氏を非難した事にたいして、槙原氏が訴えたとの事。法廷の決着がどうなるかはわかりません。槙原氏が「銀河鉄道999なんか観た事がないしセリフもしらない」と言い切れば、それが間違いだと立証するのは困難でしょうね。でもこれで槙原氏が勝てば 今後同じような事による立件も難しくなるようにも思えます。結果はどうであろうと今回の事は二つの歌詞を読み比べた人が判断するでしょう。ちなみに自分はどんなセリフでも偶然かかっていたTVなどで流れてたのが耳に残っていないなんて断言できませんし、二つの歌詞はかなり酷似していると感じてます。
2008/07/07
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以前 前クールのドラマについて書いた事がありましたが、そろそろ次のクールにうつりました。出だしが遅れたとか、途中 別番組で中断されたとかでまだやってるドラマもあるようですが、前クールの視聴率は「ごくせん」、「CHANGE」、「ラスト・フレンズ」がベスト3(上位順)、「無理な恋愛」、「ホカベン」、「ハチワンダイバー」、「猟奇的な彼女」、「キミ犯人じゃないよね?」、「おせん」がワースト6(下位順)。ドラマを定番化するには 流れをワンパターンにするのがいいそうですが「ごくせん」はまさにそうだったのかもしれません。ドラマが始まって40分すぎに「ごくせん」を観ると、必ず「私の生徒に手を出すんじゃねぇっ!」と仲間由紀恵が言ってます。(笑)結局 自分が観たのは「ROOKIES」、「猟奇的な彼女」、「Around40」、「おせん」でした。まだ続いている「ROOKIES」はオリンピック バレー予選のため何週か中断されたので盛り上がらなかったですね。次の世代の若手俳優のバトルがなかなかいいんですけど。「猟奇的な彼女」、「おせん」はそれぞれ気に入ってる女優さんでしたが、視聴率はいまいちだったようです。今クールは「Tomorrow」、「コード・ブル」(既に初回見逃し)、「モンスターペアレント」(こちらも既に見逃し)、「四つの嘘」、「打撃天使ルリ」あたりが気になってます。
2008/07/05
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学生時代からの仲の良い友人三人が酒と食べ物とに拘りながら、三人のうちの誰かが連れて来たゲストにまつわる物語を謎解きするミステリー短編集。石持さんにしては軽快な作品。ただ、物語のところどころに細かな伏線が含まれるので読んでいて油断できない。お酒のこだわりにはなんとなく「レモンハート」の雰囲気が漂います・・・雰囲気だけですが。余談ですが何故か主人公三人のうち二人は男性だと思ってました・・・「叙述トリックが仕組まれてたか!」と思ったのですが、最初から女性名が記述されていました・・・アホです。(汗)おすすめする方 :酒と美味しいものが好きな方おすすめしない方:石持氏は重くないと・・・って方5段階評価:★★★★
2008/07/01
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部下の死、不倫、離婚を経験して鬱病になった主人公と自分の体に巣食った癌だけでなく世の中の全てを憎み 世の中の全てを愛そうとする友人の物語。未来の無限を信じる事もかなり昔に忘れ、世の中の多くの矛盾と戦ってきた40代の心境が描かれている。恐らくそういった年代にならなければ理解しがたい部分も多い気がします。おすすめする方 :「人生は後悔の連続だ」って方おすすめしない方:「鬱病は軟弱な病気だ」って方5段階評価:★★★
2008/06/30
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亡くなった祖母が住んでいた小樽の家を「タイム屋文庫」という時間旅行専門の貸し本屋兼カフェにした女性とそこに集う人々の物語。少女漫画(って殆ど読んだ事が無いですが)のストーリーになりそうな作品。読み始めは稚拙な文体で少し読みにくかったですが、読みすすめるうちに自然で優しい文体と作品が醸し出す暖かい雰囲気に馴染んでいきます。実際にこういったカフェがあれば・・・自分も訪ねたいかも。他の作品も何冊か読んでみたい作家さんでした。おすすめする方 :好きな本や空間に優しく包まれたい方おすすめしない方:古い家が苦手な方5段階評価:★★★★
2008/06/28
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結婚間もなくして妊娠した妻。出産を選ぶか 現在の生活の維持を選ぶかの選択を迫られた頃から妻に異変が起こる。中絶・不妊治療・精神不安がテーマですがホラーの様相を呈したおかげで重いテーマが薄められている作品です。自分が男だから実際に妊娠した気持ちがわからないので気楽に読めましたが女性ならどうでしょうか。物語は展開が早く一気に読ませます。おすすめする方 :ホラーが苦手でない方おすすめしない方:中絶・不妊治療・精神不安のテーマが嫌いな方5段階評価:★★★★
2008/06/28
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出版社に勤める女性がある博打うちとの出会いからギャンブルにはまっていく。伝説のギャンブラーの話かと思ったら まったく違っていました。少しつかみ所の無い物語です。実は森 博嗣氏の作品と間違って借りてしまいました。(汗)おすすめする方 :博打にはまらない方おすすめしない方:博打がめちゃ嫌いな方5段階評価:★★
2008/06/23
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友人と遠出をした際にいきなり崖下へ蹴り落とされた主人公と、治療のために1年留年した新しいクラスでの不思議な友人と、地球規模の不思議な出来事の物語。カテゴリは青春SF作品というところでしょうか。人物描写がうまいのか、全ての登場人物がやけに印象的且つ魅力的です。青春物だけでなく色々な作品を書いてほしい作家さんかも。おすすめする方 :ふんわりとした作品が好きな方おすすめしない方:邪眼を持っている方5段階評価:★★★
2008/06/19
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義和団事件の混乱の中で西太后に殺害されたと言われている光緒帝のお妃であった珍妃。イギリス・ドイツ・ロシア・日本からそれぞれ一人ずつ集まり、殺害された理由と真犯人を探す。一つのミステリーとして読むとありきたりな内容だが、背景が背景だけになかなか味のある作品になっています。またメッセージ性も強いです。おすすめする方 :「蒼穹の昴」を読んだ方おすすめしない方:「蒼穹の昴」が未読の方5段階評価:★★★★
2008/06/17
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秋葉原事件は結果といい動機といい かなり哀しく不愉快な事件でした。また、福岡で秋葉原事件と同じ様な「「九州の駅で歴史に残る大量殺人をする」という投稿があり、どうやら17歳の少女が犯人だったとの事。とりあえず犯人がわかったのでほっとされている九州の方も多いでしょうね。秋葉原のホコ天を中止とする動きがあるというニュースには笑ってしまいました。検証や動揺が落ち着くまでの中止は当然だと思いますが、ホコ天そのものを永久に中止する必要はないはずです。とりあえず自分の理解を超える事件について 何か問題を見つけないと気がすまない方が多いという事でしょうか。今回の犯人が「責任転嫁が多いタイプ」という報道をどこかで見ましたが、問題の本質を見ようとせずに問題点を自分の常識内で自分以外のところ(人?)に探す という点では犯人もホコ天中止派も共通点はありそうです。自分も含めて人間は 幸せや不幸を相対的にしか感じられない のが哀しいですね。
2008/06/15
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満州の王者となる予言を受けた馬賊の長とその元に集う兵士達。そこに西太后・袁世凱・徐世昌・梁文秀などそれぞれの思いが交差する。国家の動向や正義について大いに考え直させられる一作。予想通り「蒼穹の昴」よりもはるかに読みやすく感じました。孫文や溥儀についても詳しく書かれていると物語のバランスが取れたように思います。ある二人の会話。「なぜ宦官になどなった」「なにゆえ、馬賊などにおなりになられたのですか」は「蒼穹の昴」から読み続けた人にとっては涙なくして読めない・・・はず。(汗)映画「ラストエンペラー」が観たくなりました。おすすめする方 :「蒼穹の昴」を読んだ方おすすめしない方:「蒼穹の昴」が未読の方5段階評価:★★★★
2008/06/14
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最近 4冊セットの「中○の○」を読んでいるのでなかなかブログ更新ができません・・・ちなみに「中年の涙」ではありません 念のため。ところで、今日 電車に乗っていて小さな子供の声が聞こえてきました。「えーと いち、にぃ、さん、しぃ・・・」と何かを数えている様子。それを聞きながら何か違和感があったのですが、「さん」のところでアホになってないからでした。「世界のナベアツ」にすっかり洗脳されてます。別に好きな芸人さんでもないのに。でも幼稚園や小学校で子供達に数の数え方を教えるときに、子供達がこれをやったら先生としてはいやでしょうね。ちなみに「世界のウメザワ」って芸人もいますが 親戚か兄弟弟子かなにかでしょうか。
2008/06/06
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