都内初の男性不妊治療専門クリニック「恵比寿つじクリニックブログ」

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2008.12.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子作りのプレッシャーのせいか、ここぞという日に限って元気が出ない「排卵日ED」の男性は少なくありません。そういう方にはバイアグラなどのED治療薬(PDE5阻害薬)がとても有効ですが、「バイアグラの服用は妊娠をさまたげる?」という記事を読んで、心配する声がありましたので、今回はこの話題を取り上げてみます。

 この話題はFertility and Sterility という学術雑誌の昨年5月号に掲載された論文がもとになっており(Fertil Steril 2007;87:1064)、英国の研究者たちがシルデナフィル(バイアグラ)を混ぜた液のなかに精子を入れると、精子の動きは活発になるものの先体反応を起こす精子が増えることを明らかにしたと報じています。

 先体は精子頭部の一番先端のところで、精子は卵子に到達すると先体内に貯蔵された酵素を放出します。これを先体反応といい、先体反応により放出された酵素が卵子を包む膜を融解することで、精子は卵子の膜を通過し、卵子と融合することができるのです。卵子に到達する前に先体反応を起こしてしまうと、卵子の膜を融解する酵素がなくなり、その精子は受精能力を失いますから、バイアグラは精子の動きを良くするものの、受精能力のない精子を増加させるということになります。

 この論文を読んで直ちにバイアグラの服用を止めるのは馬鹿げています。この研究は試験管の中の精子の話で、われわれがバイアグラを服用することによる精子の変化ではありませんし、卵子に到達する前に先体反応を起こしてしまう精子が増えるといっても全体の10%くらいであったものがバイアグラにより20%に増えるという程度で、この違いがどれくらい妊娠率に影響するのかはまったく不明です。むしろ精子の動きが良くなることに注目すれば、1月の最新ニュースでも取り上げたように、精子の動きが悪い場合(精子無力症)にはバイアグラが有効な治療薬になるかもしれません。

 米国泌尿器科学会の学術雑誌の先月号にはレビトラやバイアグラを6ヵ月間毎日(!)服用してもセイエキ検査や性ホルモンに変化はみられないとする論文が掲載されています(J Urol 2008;179:1060)。EDで性交渉がうまくいかなければ月に1回のチャンスをみすみす棒に振ってしまうことになります。仮にED治療薬に多少なりとも妊娠率を下げる作用があったとしても、妊娠率が0になるとは思えません。今晩はちょっと自信がないかなというときには、無用な心配をせずにED治療薬の助けを借りてください。

※諸事情によりセイエキが漢字からカタカナに変換されています。

男性不妊の天神つじクリニック 男性不妊の恵比寿 つじクリニック



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最終更新日  2012.01.05 17:40:19
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