+詩+5



             ФやらねぇよФ






        「あんたの持ってるもの、全部ちょーだい」





    ある日、部屋の中に突然現れた、死神と名乗る奴にそう言われた





   「あんたもう、明日しか生きられないから、




      どーせなら、持ってるモノを全部ちょーだい」





            頭の悪い俺には



        こいつの言ってることが理解できなかった





            「2日後、あんたは死ぬ 



         あんたがどうあがいたって運命は変わらないから




          俺が全部、あんたのものもらってやるよ」




                俺は一笑した






           「どうあがいても変わらないのか...




                分かったよ




               持っていけば?



               全部くれてやる






              俺の持っている物は全て、




              てめぇにくれてやるよ




                 この本、
                 このCD、
                 この絵、
                 この金、
                 この部屋



                 全部やるよ




                  だけどな



             この気持ちだけは譲れねぇ



                   この記憶
                   この考え

                そしてこの想いまでは




                 失いたくねぇから」




                  死神は一笑した



           「モノなんて二の次で魂がほしいんだけど」


                 「いやだ」



             「教えに来てあげたのに」


                 「頼んでねぇし」


               死神はニヤニヤしながら



                「成仏、出来ませんよ」


                 「構わねーよ」


                 俺がそう言うと


                死神は消えていった




         さて、明日久々に家に帰ろうかな?最近帰ってないし




              何がどうなったって関係ねぇ


              後悔?なんでするんだ?





           俺が決めたことだから後悔なんてしない









           死んでも俺は俺でい続けたいから。

















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