+詩+39


    θ嫌いな天候θ


 俺は雨が嫌いだ


 じーちゃんが死んだ、葬式の時にも

 あいつと大喧嘩した後、帰り道を歩いていた時も


 雨が降っていた

 その度俺は様々な嫌な記憶を思い出す



 その度に

 俺の弱い心は強く打たれた

 俺の全ての罪を洗い流してくれるんじゃないか


 そう期待してしまう

 バカな俺がそこにいるからだ



 ....あぁ、マジかよ

 今日 傘持って来てないのに雨降ってきやがった


 身体を冷やす雨粒を

 俺は掌で受け止めて

「大嫌いだよ」と呟いた


 明日への希望とか言うやつは

 結構漠然としている

 何を捜し求め

 何をしたいのか―

 俺にもよく分からないけど


 この雨嫌いを克服できたら

 俺は強くなれるのかな?


 現実から目を背けるクセのある

 この俺が?―


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