+詩+44





 秋に近づくにつれて

 夜、月を見ると

 人の心を切なくさせます


 早いもので夏休みは過ぎてしまいました

 時間が経つと言うのは

 こんなに早いものだったのでしょうか

 ふと振り返ると、

 幼い頃の自分の記憶がまだ、鮮明に思い出せます


 17歳の私は

 大人なのか  子供なのか 微妙な心境です

 周りから見れば、子供でしょう

 しかしこの時は自分を一人前だと思っていた

 そう思っていたかった

 さっさと大人になりたい、

 そう気持ちばかりが焦ってしまっていながら

 本当の「子供」だった頃に戻りたい、

 そう思っていました

 これから先、

 自分の行く末が分からなくて、見えなくて

 道に迷ってしまって 

 胸が不安で一杯になります


 いっそのことなら早く生まれ変わりたい

 こんな自分とはサヨナラしたい



 昔の自分にすがり付いて、離れない

 今の自分から背を向ける

 今もそうです 全く変わっていません


 寂しいからでしょうか....

 なら、誰か私の側にいてください


 不安に思う、この気持ちが胸の中にへと入らないように

 私の側にいてください


 「あの頃に戻りたい」

 叶う事のない、幻想へと揺らいでいる自分を


 現実に、繋ぎとめて下さい



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